ブルックナー 交響曲第8番 朝比奈隆 新日本フィル 1993年 DSDリマスター


朝比奈 ブルックナー 交響曲第8番

新日本フィルとのブルックナーチクルスの実況録音で、これがこのチクルスでは最後の演奏会だった。サントリーホールで5,7,8とやったのだが、5,7は近接していたが、これはずっと後だった。このシリーズは、全部コンサートでナマをきいている。4番は、定期演奏会。

録音:1993年2月16日、サントリーホール(ライヴ)

DSDリマスタリングの効果は大変なもので、非常にダイレクトな音になっている。昔はちょっともやもやした感じの音だった。

この8番、新日本フィルのだけあって、大阪フィルよりも音が透明なのと、非常にきちんと弾いているという特徴がある。また、朝比奈さんの表現は、かなり勢いに乗ったもので、かなりいじくっているところがあるし、すばらしいエネルギー感がある。最晩年の演奏よりも、音が太くて力強いように思う。

しかし、今こうやってききなおすと、不思議なものだが、実際に聴いたときの印象よりも、もっと普遍的なスタイルを感じる。それだけ、スタイルに一貫性があるということなんだろう。後年、非常にテンポが速くなるのだが、この時点がおそいか、というとそうでもない。

ライナーには、金子さんとの対談が載っている。実際の演奏例をもとに話されているので、何度読んでも実におもしろい。ここに、朝比奈さんは、8番はノヴァーク版でスタートしたが、名古屋大学のオケに客演したときに、ハースでやりたい、リハーサルは無制限だったそうだが、これですっかりハース版が気に入ってしまったようだ。この名古屋大学の記念碑的な演奏も昔きいたことがあるが、また聴いてみたい。

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