ブルックナー 交響曲第8番 朝比奈隆 NHK交響楽団 1997年


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ブルックナー 交響曲第8番 朝比奈 NHK交響楽団 DVD

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ブルックナー 交響曲第8番 朝比奈 NHK交響楽団 CD

1997年3月6日、NHKホールにて収録

朝比奈さんの生誕100年記念で、NHK交響楽団の演奏がDVDでまとめて発売された。発表されたときに、すぐ通販の予約をいれていたが、今日の午後に夕刻に到着した。

ここに収められている演奏で、唯一実演に接しているのが、このブルックナーの8番。2回あって、両方いったが、私としては2日目の演奏の方が気に入っていた。この初日のものも、実演のほか、テレビでもみているし、CDにのもなっている。初日の放送のエアチェックのビデオもどこかにあるはずだが、まずこの演奏をきいてみた。

朝比奈さんは、この作品を何回も演奏しているが、このNHK交響楽団のものが、一番オーケストラとしての性能がいい。その分、やりたい放題できるともいえる。そして、この日のN響、実にすばらしいのである。N響は、どうも、指揮者によって、ばらつきがありすぎる。朝比奈さんの場合だって、1970年代なんか、オケの連中が馬鹿にしているんじゃないか、ともみえたことがあった。しかし、最晩年の演奏は、どれもこれもすばらしい。

最初の一音をきいてすぐに、こんなにすごい演奏だったか、とあらためて思う。最初から、何もかにも特別なのである。いきなり絶好調。こういうのは、大フィルではなかなかない。なんというスケールの大きさ、なんという格調の高さ、なんという情熱、なんという美しさ。もう演奏にひきこまれてしまう。そして、ひたすら幸せの中に浸ることができる。もう涙が止まらない。

朝比奈さんの棒は、うまくないといわれているが、ブルックナーのときは、妙に自信があるのだろうか、なかなか雄弁だし、わかりやすい。このころの朝比奈さんは、最晩年の衰えも見せず、なかなか元気だ。

これだけの演奏、2001年までは、われわれは、生で聴く事ができていたのである。最近、これだけの演奏を、聴くことがなくなってしまった。

私は、セットで買ったが、ここに小冊子がついていて、N響のメンバーの裏話がのっている。これも興味深い。

演奏歴がのっているが、なぜか、1970年代にやったブルックナーの2番のことがのっていない。そのときは、2と9をやったのだが、2をあえて選んだことについて、けっこう朝比奈さんは語っていたのになあ、と思う。著者の岩野さんが、最晩年の朝比奈さんしか知らないからなのだろうか。

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