ブルックナー 交響曲第2番 ハース版 朝比奈隆 大阪フィル 1976年 ジャンジャン


ジャンジャンの第2番は公開録音でした。神戸文化ホールにちょっとだけ客を入れたのです。私は、この日は残念ながら参加していないのですが、参加した友人の感想を聞くと、行かなかったことを後悔したものです。

彼いわく、ここにいた聴衆のほとんどは、この曲をはじめて聴いたに違いなのですが、最初の1楽章おわったときに、みんな感動して思わずうなったそうです。

朝比奈さんは、初期の作品では、この2番が一番演奏頻度も多いです。NHK交響楽団ともやっていました。

このジャンジャンの演奏のなかでも、もっとも出来のよい演奏だと思います。けっこう新鮮な響きがします。

1976年8月25日 神戸文化ホールでの公開録音。こちらは、一部修正しています。

第1楽章。最初から、かなり洗練された音で演奏されます。この全集の演奏で、これだけ力みが少ないのはめずらしいです。ベースにある弦楽が非常にきちりとひかれていて、その上にメロディーも非常に丁寧に歌われます。第2主題もきわめて美しいです。木管のバランスも絶妙。旋律もゴチゴチしていなくて、なかなかステキな表情が出ています。

第2楽章。ゆったりしたテンポで、やさしい表情で歌う。アナログ録音の音場が非常にきれいに出ている。とても安らぎのある、そして温かみを感じるすばらしい音楽。

第3楽章。こちらもかなり丁寧で力みがなく、どちらかというと淡々としたところさえあります。朝比奈さんとしてはめずらしいというか、きわめて上品な仕上がり。音楽がうまくのっています。

第4楽章。こちらも比較的淡々とはじまるが、後半になるにつれて、かなり音に重さと迫力が出てくる。そして雄大におわる。

この第2番、今聴いてもすばらしい演奏です。非常に完成度が高いです。

・交響曲第2番ハ短調 WAB.102(ハース版)[69:52]
 第1楽章:19:12
 第2楽章:18:30
 第3楽章:10:25
 第4楽章:21:45
 録音時期:1976年8月25日
 録音場所:神戸文化ホール
 録音方式:ステレオ(公開セッション)

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