朝比奈隆 生誕103年!

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(本稿は、2011年7月9日に書いたものです。)

さきほど、投稿した記事にすばらしいコメントをいただきまして、その方のブログを拝見したのですが、

そうそう、今日は、朝比奈さんの誕生日でした。

もし生きておられたら、103歳ですね。

これ、私事ですが、朝比奈さんと同時期に京大の法学部に通っていた勉強嫌いの伯父も生きていたらそうなるわけです。(といっても、伯父は、弘前で同級だった太宰治は知っていても、朝比奈さんは知らないそうです・・・)

思い出させていただき、ありがとうございました。

このブログでいろいろ書き始めて、ちょっと中断しておりました。

CDを聴いて書くとなりますと、1曲1曲が長いものですから、ちょっと時間が必要になります。このところ、そういう時間がもてなくて、更新をさぼっておりました。

没後10年というときに、全部聴いてみようと思ったものですから、サワリだけ聴いてあとは思い出して書くというのも勿体なく、というより、今聴くと、記憶とは印象が異なるのであります。だから、あらためて今、全部聴きなおそうと思ったわけです。

私は、自他ともに許す朝比奈ファンとして、CDは、発売されている限り、全部買いましたので、いつでも聴けるわけです。ただ、整理ができていなくて、今、どこにあるのか探さなければならないのですが。

朝比奈さんの音楽というのは、はじめて聴くとき、それまでは、たとえば、カラヤンなどを聴いているわけですね。そうしますと、いかにも野暮ったくて、格好悪いのですよ。

しかし、これが音楽の面白いところなんですけど、わずか数分ほどで、その違和感が全然なくなるのですよ。ずっと聴いていたような感覚なんです。

カラヤンでもフルトヴェングラーでもエロイカなんか、テンポ速いんです。朝比奈さんはゆっくりしています。最初、おそいなあ、と思うのですが、本当に不思議なんですが、遅く感じなくなる。そういう説得力のようなものがあるわけなんです。

これ不思議です。

というわけで、私は、もともと、フルヴェン派ではなくて、ピエール・モントゥーとか、シャルル・ミュンシュ、アンドレ・クリュイタンスといった、端正ながら非常に優雅なもの、または、ミュンシュのような華麗な演奏を聴いていたのですけれど、朝比奈さんの世界にはまるのに時間はかかりませんでした。

ま、ちょっと事情が違いますけどね。レコードからはじまるのと、生から始まるのは、だいぶね。

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