ブルックナー 交響曲第5番 朝比奈隆 東京都交響楽団 2000年

ブルックナー 交響曲第5番 朝比奈隆 東京都交響楽団

2000年3月29日サントリーホールライブ

ブルックナー 交響曲第5番 東京都交響楽団

東京都交響楽団のFONTEC原盤のブルックナーは、セットでシングルレイヤーSACDでも発売されています。

ブルックナー 交響曲選集 東京都交響楽団 SACDシングルレイヤー

朝比奈さんは、東京都交響楽団でブルックナーを度々演奏しています。
1980年の東京カテドラルでも第5番を演奏しています。

東京カテドラルでの様式感はここでも共通ですが、もっとゆっくりとスケールの大きな演奏が繰り広げられています。

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ブルックナー 交響曲第9番 朝比奈隆 東京都交響楽団 1993

ブルックナー 交響曲第9番 朝比奈隆 東京都交響楽団 1993

ブルックナー 交響曲第9番 東京都交響楽団

東京都交響楽団のFONTEC原盤のブルックナーは、セットでシングルレイヤーSACDでも発売されています。

ブルックナー 交響曲選集 東京都交響楽団 SACDシングルレイヤー

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ブルックナー 交響曲第8番 朝比奈隆 東京都交響楽団 1998

ブルックナー 交響曲第8番 朝比奈隆 東京都交響楽団 1998

ブルックナー 交響曲第8番 東京都交響楽団

東京都交響楽団のFONTEC原盤のブルックナーは、セットでシングルレイヤーSACDでも発売されています。

ブルックナー 交響曲選集 東京都交響楽団 SACDシングルレイヤー

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ブルックナー 交響曲第7番 朝比奈隆 東京都交響楽団 2001

ブルックナー 交響曲第7番 朝比奈 東京都交響楽団 2001

ブルックナー 交響曲第7番 東京都交響楽団 2001

東京都交響楽団のFONTEC原盤のブルックナーは、セットでシングルレイヤーSACDでも発売されています。

ブルックナー 交響曲選集 東京都交響楽団 SACDシングルレイヤー

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ブルックナー 交響曲第7番 朝比奈隆 東京都交響楽団 1997

ブルックナー 交響曲第7番 朝比奈 東京都交響楽団 1997

ブルックナー 交響曲第7番 東京都交響楽団 1997

東京都交響楽団のFONTEC原盤のブルックナーは、セットでシングルレイヤーSACDでも発売されています。

ブルックナー 交響曲選集 東京都交響楽団 SACDシングルレイヤー

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ブルックナー 交響曲第3番 朝比奈隆 新日本フィル 1996 オーチャード

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ブルックナー 交響曲第3番 朝比奈 新日本フィル

ブルックナー 交響曲第3番
朝比奈隆指揮 新日本フィル(第3稿 改訂版)
1996年オーチャードホール
フォンテック FOCD-9630

DVDで同時期の演奏がでていますが、あれは東京文化会館、こちらはオーチャードが主体のようです。初出録音。

東京文化会館ライブ

朝比奈さんのブルックナーの3番は、この演奏の前には、大フィルで1993年のものがありますが、この1996年のものが最後の録音になります。2001年に定期演奏会でとりあげる予定でしたが、10月24日の名古屋が最後の演奏会になりました。このブルックナー3番が予定されていた演奏会は、代わりに外山雄三さんが指揮をしました。プログラムも別の曲で。

このCDを聴く前に、アバドの極上の響きを聴いていたので、さすがに、1996年の新日本フィルの音は野暮ったく聴こえますが、それもすぐに慣れます。朝比奈さんの音楽を聴く時は、やはり特別な感覚があります。30年以上ライブをきき続け、そして、個人的にもお世話になっています。CDもまずほとんど全部もっています。そういう私としての朝比奈さんの音楽の接し方の歴史をふりかえざるをえません。まあ、身内の音楽という感じ。

さて、ブルックナーの交響曲第3番は、朝比奈さんとしては、得意なはずのブルックナーのなかではもっとも苦手な音楽だったようです。で、ちょっとほかの曲とくらべると流れが悪い印象もあります。

この第3番は、93年の大フィルと比べると、かなり印象が異なります。
だいたい新日本フィルと演奏するときの共通点として、弦のボーイングが非常にきちりとしていて、ちょっと流れがわるいくらい。ただ、ものすごく丁寧に弾いていますので、なかなかエネルギー感がある。93年の演奏の方が、もうすこし行書的というか、こなれています。これは、大フィルだから慣れているから、ということでしょう。朝比奈さんの練習は、楽譜を丁寧に弾くことを求めているので、最初は、どうしてもこういうゴツゴツした感じになります。かつ、朝比奈さんが、この曲に流れの悪さを感じていたら、そういう面が強調されます。大フィルのは、ここまで丁寧にはきこえない。とにかく、ものすごくいろんな表情がついてる。

たしか、この新日本フィルの演奏のリハーサルでは、大フィルのときのボーイングがいい加減だったとの説明もあり、その後、相当研究した跡がみられます。ま、とにかく、大フィルのがたしかにいい加減に聴こえるほど丁寧。

結果として、かなり音圧の強い、ゴツゴツとした音楽になっており、だんだんあとになるにつれて、いくぶん流れもよくなり、迫力満点です。

1993年の大フィルのスタジオ録音の方が流れがよく、洗練された音楽になっています。いや洗練というより、こなれた、というか、行書という感じ。新日本フィルのは、楷書ではないなあ。もうすこし、ずぶとくて、ごつごつした面を強調したような字体。だから、ずいぶん印象が違うので、両方つづけて聴くとなかなか面白いです。

録音はいくぶん固めです。大フィルのキャニオン盤の方が優秀録音。

ブル3 新日本フィル

【曲目】
ブルックナー: 交響曲 第3番 ニ短調 [第3稿改訂版]

【演奏】
朝比奈隆(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

【録音】
1996年12月12日 東京文化会館 12月16日 オーチャードホール(ライヴ)

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ベートーヴェン 交響曲全集 4回目 朝比奈隆 新日本フィル 

朝比奈さん4回めのベートーヴェン交響曲全集は、新日本フィルによるものです。

ベートーヴェン 交響曲全集 新日本フィル

この全集は、オーケストラが違うだけに、ちょっとイメージが違います。

また、映像と演奏のみの両方で出ているのも特徴です。また、SACDにもなっていますし、入手も容易です。

大阪フィルより、音の透明度が高いこと、表現が楷書的というか、生真面目というか、その反面大フィルにあるような自由さがちょっと不足するというか、言ってみれば、客演という色合いがどうしてもあること、などオーケストラが違いを感じさせるのですが、それでもやはり朝比奈さんの音になっています。

すべてサントリーホールでのライブ録音

ベートーヴェン:交響曲全集
交響曲第1番ハ長調 Op.21
 [録音:1989年2月5日]

交響曲第2番ニ長調 Op.36
 [録音:1989年3月11日]

交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
 [録音:1989年2月5日]

交響曲第4番変ロ長調 Op.60
 [録音:1989年4月6日]

交響曲第5番ハ短調 Op.67
 [録音:1989年5月15日]

交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
 [録音:1989年4月6日]

交響曲第7番イ長調 Op.92
 [録音:1989年3月11日]

交響曲第8番ヘ長調 Op.93
 [録音:1989年5月15日]

交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱付き』
 [録音:1988年12月15日]

 豊田喜代美(ソプラノ)
 秋葉京子(メゾ・ソプラノ)
 林誠(テノール)
 高橋啓三(バス・バリトン)
 晋友会合唱団

 新日本フィルハーモニー交響楽団
 朝比奈隆(指揮)

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以下、フォンテックの商品コメントです。

朝比奈隆&新日本フィル~「ベートーヴェン演奏史における金字塔」!
待望!フォンテック創業20年を記念して発売されたタイトルがSACDハイブリッド仕様による再登場!
ベートーヴェン:交響曲全集レコーディングの“世界最多”を誇る朝比奈隆~7or8回。こちらの全集は、80歳を越えた“全盛時”の演奏指揮を一挙収録しており、大阪フィル以外のオケとの唯一の全集となります~1988年12月から1989年5月における、サントリーホール・ライヴ集。
最晩年に向けて、朝比奈が指揮する演奏会は全て“チケット完売”状態でしたが、その現象が明確になったのは、丁度この当該全集チクルスの頃が始まりでした。「ベートーヴェンが書いた音符を全部演奏する」という旗印のもと、全てのリピートを行い、『第3、5、7、9番』では、木管楽器、ホルンを陪管にするという巨大なベートーヴェン像~その歩みは、第3番「英雄」の演奏において約1時間を要しました。今では、聴くことの出来ない演奏スタイル~古典派音楽を好まれる人々にとっての評価は諸々ありますが、しかしながら、「これぞベートーヴェン!」と深い感銘を受ける多く支持者の存在が、“朝比奈隆の芸術”の不朽性を証明しているといえるでしょう。全編を通して、一点の揺るぎもない質実剛健な演奏は、数ある朝比奈のディスクの中でも“ベストの一つ”と言われています。

発売・販売元 提供資料 (2009/04/08)

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朝比奈さんのベートーヴェン交響曲全集・選集 まとめ

ここで、朝比奈さんのベートーヴェンの交響曲全集について整理してみます。チクルスは9回やっていますが、録音されたのが8回です。
ただし、第8回の分は、演奏が原則として2種あります。
ほかにNHK交響楽団、倉敷音楽祭のものが全曲ではないですが、あります。

全集 第1回 大阪フィル 学研 1972/3 LP のちにCD化
全集 第2回 大阪フィル ビクター 1977/8 LP のちにCD化
全集 第3回 大阪フィル ビクター 1985 LPとCDが同時
全集 第4回 新日本フィル フォンテック 1988/9 CD、SACD、映像DVD全集あり
全集 第5回 大阪フィル キャニオン 1992 CD
全集 第6回 大阪フィル キャニオン 1996/7 CD、SACD、映像DVD全集あり
全集 第7回 新日本フィル フォンテック 1998/9 
全集 第8回 大阪フィル エクストン 2000 CDバラ、SACD全集
全集 第8回 大阪フィル エクストン 2000 完全版SACD
選集 NHK交響楽団
選集 倉敷音楽祭 1989/1996

第2回のものは、最初CDになるときに、第5番がチクルスで演奏されたものではないほかの演奏になっていました。最近再発されたものは、もとのものに戻りました。第2回は荘厳ミサとハ長調ミサもついています。この第2回目のものについては、第9とハ長調ミサは、私も合唱で参加しています。実際に生で聴いたのは、第8回のだけです。
第8回は、原則として2つの演奏の組み合わせ、たとえば、サントリーとシンフォニーというようになって2枚組で出ていました。のちに片方だけとってSACDのセットになりました。

朝比奈さんのファンなら、全部欲しいところですが、

とくに素晴らしいのは、第2回、第4回、第8回だと思います。
もちろん、第1回もおもしろいです。
そのほかのものは、演奏の歴史を聴くにはいいですが、いまから聴くとすれば、4つかな。

大阪のローカルオケとしての第1回。
東京での演奏もあり、日本のメジャーとなったのが、第2回。
新日本フィルはやはりオケが違うので、全然スタイルば違います。
最後のものは、やはり完成度が高いです。

ものによって入手が難しいものがありますが、朝比奈さん生誕110周年以降、順次再発売されています。
第1回、第2回、第4回、第5回、第6回、第7回、第8回は、入手可能です。

第5回は2020年4月にタワーレコードから再発されました。

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シューベルト 未完成/ワーグナー パルシファルより 朝比奈隆 東京都交響楽団 1995/1993

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朝比奈 未完成 パルシファル

朝比奈~東京都交響楽団の再発もの。

この未完成は、阪神大震災の直後の演奏。朝比奈御大のお屋敷もおおきな影響を受けただけでなく、交通機関も麻痺していた中、東京に出て来てし指揮をした演奏。私は、このライブは聴いていない。

朝比奈さんの未完成は、1974年に大阪フィル合唱団のデビューのコンサートで、ドヴォルザークのスターバートマーテルの前に演奏されたのを袖できいていたのが最初。

この演奏、けっこう朴訥しているようで、すごくこころやすまるものがあり、とても好きな演奏である。

つぎのパルシファルは、最初に出たときに、あまりにすごい演奏でちょっとびっくりした。ぶっきらぼうで始まり、とくに念入りに演奏しているというイメージはないのだが、素朴ながら心がこもっており、非常に聴きごたえがする。とくに聖金曜日の音楽の美しさは出色。ぜひ、パルシファルは全曲やってほしかったなあ。スコアを持っていたのをテレビでやっていたが、DOVER版だったので、あれ、と思ったことがある。

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ブラームス 交響曲第1番 朝比奈隆 東京都交響楽団 1996年

朝比奈 ブラームス 1

朝比奈隆生誕100周年記念のCD発売は、再発ものがほとんどだが、これは、純然たる新譜。

1996年4月6日、サントリーホールでのライブ。
この時期、在京のオケでチクルスをやっていた。4つの交響曲と4つの今チェルト。

これは生は聞いていないはず。
後年、クレンペラーをヒントにして、テンポの速い演奏になって、みんなを驚かせたが、これは、正反対に超重量級の演奏である。
ド迫力に圧倒される。

テンポが遅い上に、ひとつひとつの音が、やたら丁寧に弾かれており、それが、圧倒的な音の塊になって迫ってくる。最晩年のような、全然スカッとしているところがなく、野暮ったいのだけれど、この時期の朝比奈さんの音楽の魅力ですね。

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