ブルックナー 交響曲全集 3回目 朝比奈隆 大阪フィル 1992-95 SACDハイブリッド

朝比奈さんの3度目のブルックナー交響曲全集が、SACDハイブリッドでセットで発売されます。

当初はステレオCDバラ
HDCDバラ
CD全集
ハイブリッドSACDマルチチャンネルバラ

で出ていました。
キャニオンクラシックスの録音ですが、キャニオンは、クラシックから撤退したので、EXTONレーベルになります。
リマスタリングされて音質は向上しているようです。
一連のSACDの再発は、マルチチャンネルではなく、ステレオで出ていますので、これもそうでしょう。

第4番は一発どりのアートン盤もありますが、これは編集版の方です。
第1番、愛2番、第3番、第6番は、大阪フィルハーモニー会館でのレコーディング、あとはライブです。

私は、この中では、実演は第8番だけしか聴いていません。

CDの全集では、1回目のにはリハーサル風景、2回めのには宇野さんとの対談が特典でついていましたが、今回は演奏だけのようですね。

ブルックナー 交響曲全集 朝比奈隆

【曲目】
アントン・ブルックナー:交響曲全集(最後3回目)(1992-1995)
<DISC1>
1. 交響曲 第1番 ハ短調(ハース版)

<DISC2>
2. 交響曲 第2番 ハ短調(ハース版)

DISC3>
3. 交響曲 第3番 ニ短調 「ワーグナー」(改訂版)

<DISC4>
4. 交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」(ハース版)

<DISC5>
5. 交響曲 第5番 変ロ長調(原典版)

<DISC6>
6. 交響曲 第6番 イ長調(原典版)

<DISC7>
7. 交響曲 第7番 ホ長調(ハース版)

<DISC8>
8 交響曲 第8番 ハ短調(ハース版) 第1,2楽章

<DISC9>
8. 交響曲 第8番 ハ短調(ハース版) 第3,4楽章

<DISC10>
9. 交響曲 第9番 ニ短調(原典版)

【演奏者】
大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈隆(指揮)

【録音】
1994年5月15-17日(第1番)
1994年1月24-27日(第2番)
1993年10月3-6日(第3番)
大阪フィルハーモニー会館にて収録
1993年7月21-23, 25日
大阪フィルハーモニー会館、サントリーホール、大宮ソニックシティにて収録(第4番)
1994年6月27日
大阪・フェスティバルホールにて収録(第5番)
1994年4月1-4日
大阪フィルハーモニー会館にて収録(第6番)
1992年9月27-29日
大阪・フェスティバルホールにて収録(第7番)
1994年7月24日
東京・サントリーホールにて収録(第8番)
1995年4月23日
大阪・ザ・シンフォニーホールにて収録(第9番)

朝比奈隆没後20年企画。
永遠に語り継がれる最後にして、3度目の記念碑的全集1992-95年にかけて収録の、朝比奈最後のブルックナー全集。
朝比奈と大阪フィルの絶頂期を記録であり、同時にブルックナー演奏史の偉大なモニュメント。
小味渕彦之氏の新原稿、宇野功芳氏による初出時解説を再録し最新復刻。
今回の復刻のために新規で江崎友淑氏がマスタリング。
シリアル・ナンバー付700セット限定盤!

没後20年にあたる2021年最後を飾る”朝比奈復刻企画”最終章、偉大な音源を最新復刻します。この録音は1992-95年にかけてキャニオンクラシックスに収録した朝比奈最後のブルックナー全集です。絶賛を浴びた初期の交響曲を始め、シカゴ響に招聘される契機となった「第8番」など、名演の誉高い演奏が集結。「金管をはじめオケが全楽章を通じて強奏する姿など、朝比奈への畏敬の念なしにはあり得ない」(プロデュ―サー江崎友淑)がシリーズの充実と高揚を伝えています。これは朝比奈と大阪フィルの絶頂期の記録であり、同時にブルックナー演奏史の偉大なモニュメントでもあります。小味渕彦之氏の新原稿、宇野功芳氏による初出時(1997年の解説&曲目解説と没後10年の際のBOX発売時解説「朝比奈先生没後10年」を再録。2021年新マスタリング、緑色レーベル仕様など、没後20年の掉尾を飾る約10年ぶりの再発売です。
(1/2)
タワーレコード (2021/11/26)
1976-78年にかけて収録された記念碑的な第1回目録音(DISQUES JEAN-JEAN)に続き、1980年の東京カテドラルでのライヴを含め1989年の「第4番」と、1978年収録の「第0番」を唯一含んだ第2回目の全集(ビクター。SACDシングルレイヤーで2018年にタワー企画盤で復刻。完売後、2021年11月に300本限定で再プレス)の後、1992年から95年にかけて収録されたのが、最後の「ブルックナー:交響曲全集」の録音となったこのキャニオンクラシックスへの録音でした。前年は体調不良によりキャンセルが相次いだ朝比奈は、92年には同じくキャニオンに通算5回目のベートーヴェンの交響曲全集を完成した後(タワー企画盤として2020年4月にOVEP00007で通常CD版をリリース)、3回目のヨーロッパ公演に向けて「第7番」を収録し全集収録に向けスタートしました。その後。翌年に「第3番」と「第4番」を、94年に「第1,2,5,6,8番」を録音し95年の4月にザ・シンフォニーホールで「第9番」を収録(当初は93年の音源を使用予定も朝比奈の希望により95年にあらためて収録)し完成された音源です。尚、「第3番」以降はこの後も録音として残されていますが、初期交響曲である「第1番」と「第2番」に関してはそれぞれ最後の録音(全集分の各3度の録音のみ)であること、すなわち最後のまとまった全集となっていることが録音の価値を大きく高めています。しかも大阪フィルとは第1回目以来の全集でもあり、80代半ばの朝比奈と大阪フィルの充実した時期の重要な記録としての意味合いも持っていますので、朝比奈の膨大な録音の中でも最上位に位置する非常に著名な名演として、そして今では多く存在するブルックナーの交響曲全集録音の中でも飛び切り高い存在感を持っている録音と言えるでしょう。没後20年にあたって、収録当時プロデューサー&エンジニアとしてまさにこの歴史的プロジェクトの当事者として係わった現オクタヴィア・レコード代表の江崎氏の手により、この偉大な録音の最新マスタリングを行った意義は非常に大きいはずです。尚、今回の10枚組のカップリングは番号順に収録しました。極力ディスク内に1曲、順番通りの収録にしています。

今回の解説書は、序文に新規で小味渕彦之氏による序文解説を掲載しました。音質にも留意し、オリジナルのレコーディングのプロデューサーを務めたオクタヴィア・レコードの代表である江崎友淑氏の手で今回の発売のために新規でマスタリングを行いました。シリアル・ナンバー・シール付の700セット限定でリリースいたします。
(2/2)
タワーレコード (2021/11/26)

個々のコメントは、以下に

個々のコメントは以下に

交響曲第1番
交響曲第2番
交響曲第3番
交響曲第4番
交響曲第5番
交響曲第6番
交響曲第7番
交響曲第8番
交響曲第9番

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シベリウス 交響曲第2番 朝比奈隆 大阪フィル 1999

朝比奈さんの未発表の音源が登場しました。没後20周年の企画です。

シベリウスの交響曲第2番
1999年7月30日、大阪フェスティバルホールでの定期演奏会のライブ録音です。

私は、この時期大阪勤務だったのですが、残念ながら、この演奏は聴いていません。
テンポはゆっくり目、けっこうゴツゴツした感じで、朝比奈さんとしては、かなり以前のスタイルのような感じがします。
最晩年は、すっきりと流れる演奏が多かったものですから。
最終楽章、さりげないようで、味わい深く、なかなか聞かせます。

1978年11月のライブ録音も聴いてみました。
旧録音の方がよりロマン的なのが面白いです。

ハイブリッドSACDで発売。
ワンポイント録音です。ステレオです。サラウンドではありません。
解説は、宇野功芳氏のものを流用しています。

朝比奈 シベリウス 交響曲第2番

1978年にも録音しています。
シベリウス 交響曲第2番

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朝比奈隆 大阪フィル キャニオン2回目 SACDで再発売

朝比奈さんのベートーヴェン交響曲全集、キャニオンの2回目の全集が、SACDで再発売されます。

キャニオンのこの全集はセットの他、HDCD、SACDでバラ売りで出ていました。

1996年から1997年にかけてライブ録音されています。

今回、ハイブリッドSACDですが、キャニオン時代のSACDのはマルチチャンネルだったのですが、今回は、ステレオだそうです。タワーレコードに照会しました。
朝比奈さんの最後のブルックナーは、EXTONで録音しましたが、9番のSACDはマルチでしたが、あとは全部ステレオで出ました。今回は、キャニオンの録音ですが、EXTONで制作していつので、やはりマルチではなく、ステレオのようです。

ベートーヴェン 交響曲全集 キャニオン2回目

※タワーレコード限定販売
※SACDハイブリッド盤
※歌詞対訳付(10)
※限定700セット。通常ジュエルケース仕様(マルチケースにCD6枚入)
※シリアル・ナンバー・シール付(シリアル・ナンバーは、外箱の裏側に貼付しておりますため外から見えず、お選びいただくことはできません。ランダムでのお渡しとなります。ご了承ください)
※24bitマスターからの2020年最新マスタリング音源使用。(マスタリング・エンジニア:江崎友淑氏)
※盤印刷面:緑色仕様
※オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※解説書:西濱秀樹氏(新規序文解説)、宇野功芳氏(初出時:解説解説)他、解説書合計22ページ

ベートーヴェン生誕250年記念企画。ザ・シンフォニーホールで1996-97年に収録された、風格と貫禄、一球入魂のごとき感動のライヴ!第6回目の全集が約10年ぶりに再発売!今回の復刻のために新規で江崎友淑氏がマスタリング。宇野功芳氏による初出時の演奏解説付。シリアル・ナンバー付700セット限定盤!

朝比奈隆が、90歳を迎える前の96年から97年にかけて完成させた、大阪フィルとの第6回目のベートーヴェン全集を最新のマスタリングで復刻します(第5回目の全集は2020年4月25日にこの企画第1弾として発売済[OVEP00007])。5回目完成時、「もうこれで全集は打ち止めです」(インタビューより)と語った巨匠は、その4年後再び機会を得、新たに内なる炎を燃焼し挑んだ、入魂のライヴです。「英雄」の雄大なスケール、「田園」の懐深い滋味、「第7番」の巨木の鳴動など、すべてが剛毅な風貌に包まれた正道の音楽。宇野功芳氏による演奏解説全文、2020年江崎友淑による新マスタリング、西濱秀樹氏(山形交響楽団専務理事)による書下ろし新原稿、SACDハイブリット仕様とセールスポイントも満載。初出はキャニオンクラシックスで、今回約10年ぶりの再発売となります。今回の復刻では、初出時(通常CD)の特典盤、宇野功芳氏監修・選曲の<朝比奈・ベートーヴェン・ベスト>1CDを含んだ8枚組でのセットを、<ベスト>CDを除いて6枚組に組み直しています。また、SACDハイブリッド盤としては、2008年にキャニオンクラシックスから各\2,857で7枚分が単売されていましたのでそれ以来の復刻となりますが、この2008年再発の際にマスタリングを担当したのが、江崎氏でした。今回、12年振りに同じく江崎氏により再度前回を踏まえた上での最新マスタリングが行われています。
(1/2)
タワーレコード (2020/06/29)
この録音は、最晩年では1988-89年にかけて収録された第4回目のfontec盤、第5回目の1991-92年にかけてのキャニオンクラシックス盤の全集の後、1996年11月から97年7月にかけてライヴ収録された同じくキャニオンクラシックスの通算6回目に当たります。第5回目はライヴの一環での収録(聴衆を入れて「レコーディング・コンサート」という形での公開収録)を中心として、大阪フィルハーモニー会館でのスタジオ収録も行われた、朝比奈の晩年としては珍しいセッション的要素も入っていたのに対し、この第6回目ではザ・シンフォニーホールで開催された「朝比奈隆ベートーヴェンチクルス」のライヴが収録されました。ホールの響きの美しさは格別で、当時のキャニオンクラシックスによる録音も見事です。この録音には朝比奈のベートーヴェンの神髄が残されていると言っても過言ではありません。。朝比奈88歳時の記録であり、この後も1998年の新日本フィルとのものや、2000年の3月から12月にかけての最晩年の全集もありますが、長年連れ添った大阪フィルであることと、同じロケーションで行われたこの第6回目の全集は、バランス的にも完成度が高い録音と言えます。

今回の復刻は高音質としては12年振りですが、その間の復刻技術の進歩は目を見張るものがあります。特にマスタリング技術により、ハイレゾではない当時のデジタル録音であってもより良い音質で再現することができるようになりました。この音源はオリジナルの24ビットレコーディングのスペックを鑑み、SACDハイブリッド盤として再発することにいたしました。尚、曲によって拍手の有無がありますが、これは初出時の形態のままとなっています。

今回の解説書では、序文に新規で西濱秀樹氏による序文解説を掲載し、初出時の演奏解説を執筆した宇野功芳氏の文章全文も収録、音質にも留意し、オクタヴィア・レコードの代表である江崎友淑氏の手で、今回の発売のために新規でマスタリングを行いました。朝比奈のベートーヴェン生誕250年記念復刻企画の第2弾としまして、シリアル・ナンバー・シール付の700セット限定でリリースいたします。
(2/2)
タワーレコード (2020/06/29)

構成数 | 6枚

エディション | Remaster
【曲目】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲全集
<DISC1>
1. 交響曲 第1番 ハ長調 作品21
2. 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
<DISC2>
3. 交響曲 第2番 二長調 作品36
4. 交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」
<DISC3>
5. 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
<DISC4>
6 交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
7. 交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
<DISC5>
8 交響曲 第7番 イ長調 作品92
9. リハーサル風景 ― 交響曲 第5番 第1楽章より
<DISC6>
10. 交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱」

【演奏】
岡坊久美子(ソプラノ)、
竹本節子(アルト)、
林誠(テノール)、
田中勉(バリトン)、
大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指揮:岩城拓也)
大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈 隆(指揮)

【録音】
29 Nov.1996 (Sym.1&3), 20 Mar.1997 (Sym.2&6), 19 Jan.1997 (Sym.4&5), 25 May 1997 (Sym.7&8), 6 Jul.1997 (Sym.9)
Recording Location :The Symphony Hall, Osaka

【マスタリング・エンジニア】
江崎友淑(Tomoyoshi Ezaki)

【原盤】
キャニオンクラシックス

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朝比奈隆 最後のブルックナー (交響曲第4,5,7-9番) EXTON リマスター

朝比奈さん、最後の年のブルックナーがまとめて出ます。
エクストンですべて発売されているものですが、リマスターされているようで、音質は期待できますね。
ただ、シングルレイヤーで聴いてみたかったというのが本音です。

朝比奈さんの2001年は、精力的にブルックナーを取り上げていました。

その中で、出来のよい演奏を選んだものです。
第4番が特別演奏会、第5番、第9番が朝比奈隆の軌跡、第7番が大阪定期、第8番は東京定期2回の編集、です。

毎年、ザ・シンフォニーホールで、朝比奈隆の軌跡というシリーズを行っていましたが、この年はブルックナーで、最晩年の演奏は、すべて録音されたので、これをベースに当初から連続演奏を予定していました。
このシリーズでは、第5番、第8番、第9番の3曲を取り上げました。これは全部生演奏を聴きました。
そのほかに、定期演奏会で第7番と第8番,東京定期演奏会で第8番を2回。特別演奏会で第4番を、名古屋で題8番が演奏されました。東京のは聴けませんでしたが、あとは全部生演奏を聴きました。

第8番は、4回演奏していますが、東京定期演奏会での2回分を編集しています。
このシリーズでは、第8番と第9番は、DVDも出ています。
第8番は、名古屋公演が非常にすばらしく、私もレコード会社に発売要望をしていました。それが受け入れられたかどうかわかりませんが、DVD-Audioとの抱合せという変な形で出ました。

朝比奈隆の軌跡での第8番は、朝日放送で放送されました。DVDの企画が発表されていましたが、実現しませんでした。
大阪定期での第8番は、あまり出来がよくないと思いました。

このほかに、10月に第3番の予定がありましたが、朝比奈さんが入院してしまったので、実現しませんでした。

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個々の演奏のコメント

第4番 
第5番
第7番
第8番
第9番

同時期の演奏
第8番 名古屋

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朝比奈隆 最後のブルックナー (交響曲第4,5,7-9番)

※タワーレコード限定販売
※SACDハイブリッド盤
※2002年度レコード・アカデミー賞(交響曲部門)受賞(銅賞) (第8番)
※初セット化
※限定700セット。通常ジュエルケース仕様(2枚組×2+1枚ケースを箱に収納)
※シリアル・ナンバー付(シリアル・ナンバーは、外箱の裏側に貼付しておりますため外から見えず、お選びいただくことはできません。ランダムでのお渡しとなります。ご了承ください)
※DSDマスターからの2019年最新マスタリング音源使用。(マスタリング・エンジニア:江崎友淑氏)
※盤印刷面:緑色仕様
※オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※解説書:山崎浩太郎氏「朝比奈のブルックナー・オデッセイ、その終着点」(新規序文解説)、岩野裕一氏、鈴木貞治氏、小野寺昭爾氏、木之下晃氏、宇野功芳氏(解説&曲目解説)、朝比奈隆「略年譜」、「ブルックナー作品指揮記録」(初出時掲載)付、解説書合計52ページ

生誕111年記念企画。この世への告別となった、記念碑的ブルックナー!2000年秋からスタートし、2001年の9月までの朝比奈隆最後のブルックナー・チクルス、全5曲を7枚組に集成。
今回のセット化のためにDSDマスターから新規でマスタリング。宇野功芳氏による初出時の各解説付。シリアル・ナンバー付700セット限定盤!

これらの収録は2000年秋からスタートし、2001年の9月までの朝比奈隆最後のブルックナー・チクルスの記録です。収録の5曲が、すべてこの指揮者のたどり着いた至高の名演で、特に掉尾を飾った「第9番」は、亡くなる3か月前のまさしく遺品。ブルックナーは朝比奈にとって終生を懸けたレパートリーであり、このセットにはその最終章が刻印されています。ブルックナーを愛するすべての人に捧げる、巨匠最大の遺産。山崎浩太郎氏による新規序文解説、初出盤からの宇野功芳氏による演奏についてと曲目の全解説を掲載し、オリジナル録音時のプロデューサー、オクタヴィア・レコードの江崎友淑氏による2019年新マスタリングを採用。音質的にも最新でリメイクを行いました。朝比奈の”ブルックナー演奏記録”などデータも掲載。ぜひ座右に置いていただきたいメモリアル盤です。今回、朝比奈生誕110年&111年記念企画の最終章としまして、シリアル・ナンバー付、700セット限定盤として復刻いたします。

このラスト・ブルックナー・シリーズはオクタヴィア・レコードによって朝比奈の最晩年にライヴ収録された音源で、初出以来、大きな反響&評価を得ました。第8番は2002年のレコード・アカデミー賞(銅賞)を受賞し、膨大にある朝比奈のブルックナー芸術の終着点であることも含め、まさにこれらの音源は記念碑的な録音として日本のレコード史に名を残す名演です。最終的に収録は5曲となってしまったことは残念ですが(最晩年、初期の交響曲の演奏は行わなかったにせよ)、特に亡くなる約3か月前である2001年9月24日の「第9番」は遺品とも言って良い演奏で、総決算的な意味合いと、最初に指揮をしたブルックナー作品が「第9番」であった事実(1954年2月26日。関響と)を含め、朝比奈隆という日本が誇るブルックナー指揮者の軌跡を辿る面でも、非常に感慨深い録音です。壮大なスケールで描かれる他の4曲もこの時期ならではのものであり、朝比奈ファンならずともブルックナーが本来持つ音楽性が存分に表出された稀にみる演奏で、特にSACD層ではより精度高く、朝比奈のニュアンスが伝わります。

今回の解説書では、序文に新規で山崎浩太郎氏による解説を掲載し、初出時に各盤で解説&曲目解説を執筆した宇野功芳氏の文章も全て収めています。さらに、音質にも留意し、オクタヴィア・レコードの代表である江崎友淑氏の手で、今回の発売のためにDSDマスターから新規でマスタリングを行いました。シリアル・ナンバー付の700セット限定でリリースいたします。

タワーレコード (2019/11/20)

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ベートーヴェン 交響曲第9番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン 交響曲第9番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

朝比奈 隆 (指揮)  

大阪フィルハーモニー交響楽団

菅英美子(ソプラノ)※
伊原直子(アルト)※
福井敬(テノール)※
多田羅迪夫(バリトン)※
大阪フィルハーモニー合唱団※

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ベートーヴェン 交響曲第8番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン 交響曲第8番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン:交響曲 第8番
朝比奈隆(指揮)

大阪フィルハーモニー交響楽団

朝比奈隆&大阪フィルによる、EXTON新ベートーヴェン・サイクル、交響曲第8番の登場です。さらに朝比奈アーカイブスとして、1976年の同曲とエグモント序曲のライブを2枚組にまとめました。どちらの演奏も朝比奈の解釈が一貫していて、約四半世紀における時の流れとともにこの交響曲における演奏の変遷をうかがうことができ、ベートーヴェンが書いた冒険的とも言えるこの曲の書法を、見事な構成力と大フィル渾身の演奏で具現化しています。若々しい演奏のアーカイブスと、92歳、まさに円熟の極み、ゆとりさえ感じさせる巨匠のタクトが聴きものです。

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ベートーヴェン 交響曲第7番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン 交響曲第7番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

朝比奈隆(指揮)

大阪フィルハーモニー交響楽団

朝比奈=大阪フィルの新ベートーヴェン・サイクル。第7弾となる交響曲第7番です。すさまじい推進力と堂々たる威容の音楽と有名なアレグレットの深い味わいとの絶妙なコントラスト。
さらに大阪フィル大熱演による疾風怒濤の終楽章は、朝比奈入魂の演奏です。
今回の朝比奈アーカイブスは、近年京都で行われた一連の演奏会から同曲とレオノーレ第3番をカップリング。ここに第7交響曲の巨匠の軌跡が窺われます。

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ベートーヴェン 交響曲第6番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン 交響曲第6番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン:交響曲 第6番 「田園」

ミレニアム2000年に、21世紀に向けて行われた朝比奈=大阪フィルの新ベートーヴェン・サイクル。交響曲第2番(OVCL-00019)とともに同日演奏された「田園」の登場です。
このアルバムには2回の演奏会と大阪フィルハーモニー会館で行われた通し稽古のリハーサルを収録。朝比奈が92年の歳月をかけて描き続けてゆく「田園」の集大成がドキュメントとしてここに収められています。
リハーサルを通して朝比奈は、素朴で雄大、懐かしささえも感じられる音楽を描き、それをコンサートに昇華させます。嵐の後の至福の歌はまさに自然に対する感謝と賛美、ここに92歳の巨匠の心情が現れ、呼応する大阪フィルとの一体化した演奏は、静かで深い感動を与えてくれます。

録音:2000年3月10日
大阪、フェスティバル・ホールにて収録

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ベートーヴェン 交響曲第5番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン 交響曲第5番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

朝比奈隆(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団

ベートーヴェン:交響曲 第5番 「運命」
※リハーサル音源付

朝比奈=大阪フィルの新ミレニアム・ベートーヴェン・サイクル第3弾。「運命」の名で知られる交響曲第5番の登場です。このアルバムには福岡と大阪における2回のリハーサルとライブの演奏がドキュメントとして収められています。リハーサルで朝比奈は、時折楽員に正確なテンポや「楽譜どおりに…」と指示し、この曲が持つ古典的な様式美を徹底させ、虚飾を排して内在する本来の姿のみを格調高く仕上げていきます。
その成果はコンサートで大阪フィルの自発的な音楽性とともに感動的な盛り上がりを示します。まさに楽員一人一人の音楽を知り尽くした巨匠の慈愛に満ちた眼差しと技が感じられる演奏です。

録音:2000年5月3日、アクロス福岡・シンフォニーホール(Disc1)
2000年5月10日、大阪、ザ・シンフォニーホール(Disc2)にて収録

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ベートーヴェン 交響曲第4番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン 交響曲第4番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

朝比奈隆(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団

ベートーヴェン:交響曲 第4番
リハーサル音源付

朝比奈=大阪フィルによるEXTON新ベートーヴェン・サイクルの第4弾、交響曲第4番の登場です。これは交響曲第5番(OVCL-00021)とともに同日、福岡と大阪で演奏されたライブとリハーサルの模様を2CDにまとめたものです。
リハーサルにおいて朝比奈は、この曲の特徴である深く静かなロマンティシズムと対比するダイナミズムを古典的な佇まいの中で見事に仕上げていきます。コンサートにおいて大阪フィルの集中力ある好演は深い感動を誘い、特に終楽章の堂々たる演奏はこの交響曲の構成の大きさを、巨匠=朝比奈が改めて私たちに知らしめてくれます。

録音:2000年5月3日(Disc1)、2000年5月10日(Disc2)

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