朝比奈隆 ベートーヴェン 交響曲全集 新日本フィル 1989/1990 ブルーレイ

朝比奈隆 ベートーヴェン 交響曲全集

ベートーヴェン:
[Disc1]
(1)交響曲第1番ハ長調Op.21
(2)交響曲第2番ニ長調Op.36
(3)交響曲第3番変ホ長調「英雄」Op.55
(4)交響曲第4番変ロ長調Op.60
(5)交響曲第5番ハ短調「運命」Op.67

[Disc2]
(1)交響曲第6番ヘ長調「田園」Op.68
(2)交響曲第7番イ長調Op.92
(3)交響曲第8番ヘ長調Op.93
(4)交響曲第9番ニ短調「合唱付き」Op.125

【演奏】
朝比奈隆(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
豊田喜代美(ソプラノ)
秋葉京子(メゾソプラノ)
林誠(テノール)
高橋啓三(バス・バリトン)
晋友会合唱団

【録音】
1989年2月5日(第1、3番)、3月11日(第2、7番)、4月6日(第4、6番)、5月15日(第5、8番)
1988年12月14日(第9番)
サントリーホール
(ライヴ)

まさに巨匠芸、円熟の朝比奈隆と新日本フィルによるベートーヴェン交響曲全集

1988年12月から1989年5月にかけて朝比奈隆と新日本フィルがサントリーホールで行ったベートーヴェンの交響曲全曲チクルス。実相寺昭雄監督が映像収録し、1991年に朝比奈隆生誕80周年と新日本フィル財団法人化20周年を記念してレーザーディスクで発売されました。2009年にDVDで再発売されましたが、今回、演奏家ら30年を経てアップコンバートのうえブルーレイ・ディスクにパワーアップしてのリリースとなりました。
時は昭和から平成に変わったばかりで、昭和的な雰囲気が残っているのみならず、伝説的な大物奏者たちの若き日の姿を目にすることができます。当時80歳の朝比奈隆は若々しささえ感じさせるエネルギーとオーラに満ち、9篇どれもが圧倒的な力で迫ります。聴衆の熱狂ぶりも凄まじく、伝説のコンサートの場へタイムスリップさせてくれる実相寺監督のマジックを味わえます。
キングインターナショナル

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朝比奈隆 続・交響的肖像 ブルーレイ 1992年/1994年

朝比奈隆 続・交響的肖像

【曲目】
(1)ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲Op.56a [1992年5月13日東京文化会館]
(2)ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」~前口上+序曲冒頭 [1994年12月1日昭和女子大学人見記念講堂]
(3)実相寺昭雄との対談 指揮の形~武智鉄二との交友~オペラと歌舞伎
(4)チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74 [1994年2月3日サントリーホール]
(5)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18 [1994年2月3日サントリーホール](初出)

【演奏】
朝比奈隆(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
園田高弘(ピアノ)(5)
寺田農(語り)(2)

園田高弘と朝比奈隆、2大巨匠による幻のラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番映像が日の目を見た!

2021-2年は朝比奈隆の歿後20年、映画監督の実相寺昭雄の歿後15年にあたります。朝比奈の円熟期1990年代に氏を崇拝する実相寺が制作した「朝比奈隆 交響的肖像」は、2021年末にブルーレイ・ディスクへアップコンバート発売され話題となりました。
その際、どうしても見当たらず、失われたとされたマスターテープ1巻の所在が判明したため、今回補巻として日の目をみることとなりました。
注目は園田高弘をソリストに迎えたラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の初出音源。園田と朝比奈はベートーヴェンやブラームスなどドイツ作品を重厚壮大に演じる印象がありますが、両者とも師はロシア人で正統派伝統を聴かせてくれます。ともに唯一の録音となりますが、独奏もオーケストラも全く甘くなく、「男の哀しみ」がひしひしと迫ります。
またこれまでCDで発売されていたブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」とチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」も実相寺監督による映像が付いたことでさらなるイマジネーションが広がります。ことに「悲愴」終演直後のマエストロの手がチャイコフスキーの心を表しているようで深く考えさせられます。
オーソドックスなコンサート映像ながら実相寺色が濃厚に表れているのもファン興奮。園田高弘の表情や指遣いの捉え方も独特で、非常に貴重です。
キングインターナショナル

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ブルックナー 交響曲第7番 ほか 朝比奈隆 大フィル 聖フロリアンライブSACD

待ちに待った聖フロリアンのライブが、いよいよシングルレイヤーSACDで発売されます。
聖フロリアンだけでなく、フローニンゲンの演奏、そして、1992年のベートーヴェンの7番とマイスタージンガーも含まれています。

FM放送
ジャンジャンの全集の特典LP
ビクターの2枚組LP
ビクターのCD
ALTUSのオリジナルマスターによるCD
ALTUSのオリジナルマスターによるLP
と出てきました。
そして、待ちに待ったシングルレイヤーSACDです。

*******************

構成数 | 1枚
【曲目】朝比奈隆/大阪フィル ヨーロッパ公演1975&1992
1. アントン・ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB.107(ハース版)
2. アントン・ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB.107(ハース版)
3. リヒャルト・ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
4. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92

【演奏】
大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈隆(指揮)

【録音】
1975年10月12日
ザンクト・フローリアン修道院マルモアザール(オーストリア) (1)
1975年10月26日
オースターポート大ホール(オランダ) (2)
1992年11月9日
自由ベルリン放送協会ゼンデザール(ドイツ) (3,4)
以上、ライヴ録音

【原盤】
Altus

【Remastering(DIGITAL)】
2021年にAltusレーベルの斎藤啓介氏により、最新マスタリングを行いDSD化

気合充分の欧州楽旅。
伝説のザンクト・フローリアン公演を含むふたつのブル7と、全てを出し尽くしたベト7。
メイン3公演分をSACDシングルレイヤー1枚に収録!
世界初SACD化

ALTUSレーベルから発売された朝比奈隆&大阪フィルのヨーロッパ公演をすべてまとめて最新リマスターを施したうえで初SACD化。75年の第1回ヨーロッパ公演からは、聖地ザンクト・フローリアンで行われた伝説の演奏と、その2週間後に行われた楽旅最終公演であるフローニンゲンでの演奏、2種のブルックナー7番を収録。演奏の素晴らしさは言うまでもありませんが、会場の特徴を考慮したテンポ設定(前者の方が遅め)と編成(後者のみ倍管)の違いも実に興味深く、両方聴けばさらなる感動があります。前者は第2楽章後の鐘の音や第1楽章後の拍手も完全収録されておりドキュメントとしても大変貴重。そして92年、3度目のヨーロッパ公演からは最終日に披露されたベートーヴェン7番。倍管編成で臨み渾身の力で演奏、終演後に「この日のためにベートーヴェンを演奏してきたんだ」と声を震わせて語った名演奏です。

これらの3公演は朝比奈と大阪フィルの力を見事に発揮した欧州公演の貴重な記録です。特に1975年の2公演は場所(ホールの音響特性を含め)の違いが如実にわかる演奏であり、10/12のザンクト・フローリアンでの演奏は長らくビクター盤がロングセラーを記録していた伝接的な音源でした。このALTUS盤は、2016年に新マスタリングで完全復活した音源で、初出時でのジャンジャン盤特典およびビクター盤でカットされた1楽章演奏後のブランクと小鳥の鳴き声が聞こえた後、演奏のあまりのスケール感に打たれた聴衆が、自然発生的にじわじわと拍手が湧き上がる箇所も復活した貴重な音源としても発売時は話題になりました。また終演後の演奏の感動を伝える拍手も6分!収録。そして、宇野功芳氏が神の恩寵と称える第2楽章演奏後に奇跡的聞こえてきた5時の修道院の鐘も収録されており、今回の初SACD化ではその臨場感も従来より生々しく響く様はまさに感動的です。尚、当日演奏会にはノヴァーク版のノヴァーク教授も臨席していました。今や伝説化しているこの公演記録が満を持して高音質で堪能できます。もうひとつの10/26のオランダでの音源はエンジニアである平澤佳男氏が同行録音したもので、大変秀れた音質で残されておりました。2011年にALTUSレーベルから発売され、朝比奈らしい不動のインテンポでの堂々たる演奏が繰り広げられています。その上、特別なヨーロッパでの公演のためか、ある種ただならぬ緊張感が漂う見事な出来栄えでこの演奏も聴く者を圧倒させる演奏として知られています。
(1/2)
タワーレコード (2021/10/06)
両者による最後の海外公演となった1992年の欧州3か国での公演のうち、最終公演となったベルリンでのこの11/9のライヴはかつてビクターで発売された音源で、2015年にオリジナルマスターより新マスタリングが行われ、ALTUSレーベルから発売されたものです。朝比奈自身が大変気に入ったようで、公演後に「この日のためにベートーヴェンを演奏してきた」と関係者に語ったほど満足のいく演奏会だったとのこと。公演会場である自由ベルリン放送(SFB)ゼンデザールは同放送局内にある非常に音響の良いホールとして知られており、朝比奈自身もこのホールをベルリンで一番好んでいました。録音はSFBの録音らしく解像度が高く繊細な音で、日本での録音の朝比奈大阪フィルのものとは異なる響きを楽しめます。いずれもライヴ音源のため、高解像度のSACDではこれまでと異なる朝比奈の魅力が見えてくると思います。今回の復刻では、Altusレーベルの主宰者である斎藤啓介氏による最新のマスタリングを施した上で、計210分ほどを1枚のSACDシングルレイヤー盤に収録しました。尚、解説書は市販CD発売時の各解説をそのまま掲載しています。
(2/2)
タワーレコード (2021/10/06)

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朝比奈隆 交響的肖像 新日本フィル ブルーレイ

かつで発売されていたDVDの映像に、英雄と大地の歌が追加されて、ブルーレイディスクで発売されます。

大地の歌は、完全初出となります。

朝比奈隆 交響的肖像

朝比奈隆歿後20年、実相寺昭雄歿後15年、新日本フィル創立50周年!
注目の完全初出「大地の歌」!!

2021年は朝比奈隆の歿後20年、映画監督の実相寺昭雄の歿後15年にあたります。朝比奈の円熟期1990年代に、氏を崇拝する実相寺が制作した「朝比奈隆 交響的肖像」は1999年に日本コロムビアからDVD3枚組でリリースされ話題となりました。長らく入手困難となっていましたが、今回ブルーレイ・ディスクにアップコンバートして登場します。
前回未収録のベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」と完全初出のマーラー「大地の歌」、朝比奈・実相寺対談の未発表部分も復活させ、全体で8時間に及ぶすべての点でパワーアップしながらお手頃価格にしての記念発売となります。
朝比奈の「大地の歌」は大阪フィルとの演奏が発売されていますが、この1994年5月9日東京文化会館でのライヴは存在が半ば伝説化していた音源。ついに日の目を見ます。
新日本フィルも今年2021年が創立50周年にあたり、同団事務局長・専務理事だった松原千代繋氏が実相寺昭雄鍾愛の俳優・寺田農と両巨匠の思い出などを語った最新映像も収録。
いずれの交響曲もノーカット収録。オーソドックスなコンサート映像ながら実相寺色が濃厚に表れているのもファン興奮。リハーサルの場面でさえ映画の1シーンのように迫ってきます。音質も良好。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料 (2021/09/08)

構成数 | 2枚
[1] 実相寺昭雄との対談(1) ヴァイオリン奏者から指揮者へ
[2] 実相寺昭雄との対談(2) 戦後初めて渡欧した時のエピソード。フルトヴェングラーとの出会い
[3] ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98<1990年6月1日オーチャードホール>
[4] 実相寺昭雄との対談(3) ベルリン・フィルを指揮したこと~カラヤンの印象
[5] 実相寺昭雄との対談(4) 音楽の道へ~出会った人々
[6] ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68<1990年2月5日オーチャードホール>
[7] 実相寺昭雄との対談(5) 阪急電鉄への入社
[8] ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲Op.56a<1990年2月5日オーチャードホール>~主題と第1 変奏のみ
[9] 実相寺昭雄との対談(5) つづき 中国大陸での難民生活
[10] リハーサルと実相寺昭雄との対談(6) 下積み時代
[11] リハーサルと実相寺昭雄との対談(7) フルトヴェングラーとの出会い
[12] ブルックナー:交響曲第3 番ニ短調<1996年12月12日東京文化会館>
[13] 実相寺昭雄との対談(8)
[14] ベートーヴェン:交響曲第3 番変ホ長調「英雄」<1989年2月5日>
[15] 実相寺昭雄との対談(9)
[16] 実相寺昭雄との対談(10)
[17] マーラー:大地の歌(川上洋司、伊原直子)<1994年5月9日東京文化会館>(初出)

+ 松原千代繁・寺田農の対談<2021年7月20日収録>

【演奏】
朝比奈隆(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団

演出・監修:実相寺昭雄

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朝比奈隆 ベートーヴェンの交響曲を語る  朝比奈 隆 (著), 東条 碩夫 (編集)

2020年12月23日に文庫になりました。

朝比奈さんがベートーヴェンの演奏について語っている本ですが、めちゃくちゃ面白いです。
これほど興奮して読んだ本はないんじゃないか、と思います。

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ベートーヴェン 交響曲第3番 朝比奈隆 新日本フィル 1977

Beethoven: Symphony No.3; Haydn: Symphony No.10

Beethoven: Symphony No.3; Haydn: Symphony No.10

この演奏は、セットになって、タワーレコードによりSACD化されました。

朝比奈隆 新日本フィル1970年代ライヴ集成 (ブルックナー:交響曲第4番&第8番、ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」、他 全5曲)<タワーレコード限定>

ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』(1977年4月2日、ライヴ)
ハイドン:交響曲第10番(1979年3月8日、東京文化会館、ライヴ)
朝比奈隆指揮 新日本フィル

ベートーヴェンの「英雄」は、77年4月、東京文化会館における伝説的ライヴ。宇野先生をして「同年来日のベーム&VPOの演奏を上回る感動の超名演!」と言わしめ、音楽評論家、東条碩夫氏曰く、「朝比奈と新日フィルの両者の気合いが合致して真に壮大な音楽が生まれるようになった。これは恐らくこの頃からだ。とりわけ、「英雄」は聴衆を熱狂させた名演で白眉とも言うべきもの。新日フィルがパワー全開という趣きで、聴衆を喜ばせた第1楽章最後のクライマックスでのトランペットや第2、4楽章でのホルン群入魂の最強奏も、朝比奈氏が初めてこのオケから引き出したと言っても誇張ではない。」と絶賛。音質も前作のブルックナー同様優秀。リマスタリングも万全。朝比奈による「英雄」の録音は多く残されていますが、77年と言えば、大阪フィルとの録音があります(こちらは10月)。70、80、90年代と、正にその時々の”美学”を実感させますが、この77年の二つの録音を聴くに付け、ベートーヴェン作品への造詣の深さが伝わってまいります(オケの違いはもとより、比較試聴は、とても興味深い所)。今回の演奏における、極めて堅固、壮大なる音楽の構築性、著しい求心性と燃焼度の高さは、破格のもの。今は亡き巨匠の貴重なる遺産にして必聴盤です。余白は、79年3月のハイドン:交響曲第10番。こちらも、敢えて朝比奈が取り上げただけあって名曲。

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朝比奈隆 新日本フィル1970年代ライヴ集成 (ブルックナー:交響曲第4番&第8番、ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」、他 全5曲)

朝比奈隆 新日本フィル1970年代ライヴ集成 (ブルックナー:交響曲第4番&第8番、ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」、他 全5曲)<タワーレコード限定>

朝比奈さんの没後20年記念で出された新日本フィル名演集のシングルレイヤーSACDです。
ハイドンが珍しいですね。
1977年ころは、朝比奈さんのブルックナーが注目され始めた頃ですね。
私は、当時関西在住でしたので、大阪での公演はいろいろ聴いていますが、当時の東京の生は聴いていないのです。
CDはすべて持っていますが、SACD化で非常にい音になっています。

【曲目】
1. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 「英雄」 Op.55
2. フランツ・ヨゼフ・ハイドン:交響曲 第10番 ニ長調 Hob.I-10
3. アントン・ブルックナー:交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」(ハース版)
4. フランツ・ヨゼフ・ハイドン:序曲 ニ長調 Hob.Ia-7
5. アントン・ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調(ハース版)

【演奏】
新日本フィルハーモニー交響楽団
朝比奈 隆(指揮)

【録音】
1977年4月2日
東京文化会館 新日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会 東京文化会館 (1)
1979年3月8日
東京文化会館 新日本フィルハーモニー交響楽団 第67回東京定期演奏会 東京文化会館 (2,3)
1977年4月15日
東京文化会館 新日本フィルハーモニー交響楽団 第48回定期演奏会 東京文化会館 (4,5)

【原盤】
TOKYO FM

※世界初SACD化。SACDシングルレイヤー(SACD対応プレーヤーでのみ再生可)。2ch可逆圧縮方式
※TOKYO FM所蔵のオリジナル・アナログマスターテープから96kHz/24bit化を行ったマスターを基に、2020年にALTUSレーベルの斎藤啓介氏により、最新デジタル・マスタリング
※所々、マスターに起因するノイズや一部ドロップアウト、編集が存在します。予めご了承ください。
※通常ジュエルパッケージ仕様
※盤印刷面:緑色仕様
※解説:実相寺昭雄氏「朝比奈先生とわたし」(13P)、東条碩夫氏「朝比奈隆と新日本フィルの記念すべきアルバム集成」(6P)他、解説書合計28ページ(TFMC-0017/20 に掲載されたものを再編集)

「朝比奈伝説」の核心!今に語り継がれる白熱のライヴが世界初SACD化。
朝比奈隆/新日本フィル1970年代の5曲のライヴを集成。ALTUS斎藤氏による最新マスタリング。
シングルレイヤーの利点を生かし228分もの演奏を1枚のディスクに収録

2021年、朝比奈隆没後20周年記念盤。「TOKYO FM アーカイヴ・セレクション」の名演がタワーレコード限定で初SACD化!ファンの間で熱く今に語り継がれる1970年代の朝比奈と新日本フィルによる白熱のライヴ。ハイドン、ベートーヴェン、ブルックナー、3人のシンフォニストに真っ向から挑んだ一期一会の大演奏です。シングルレイヤーの利点を生かし228分もの演奏を1枚のディスクに収録、また今回のために、96kHz/24bitのマスター音源から新たにAltusレーベルの斎藤啓介氏による新規リマスタリングを施し音質も大幅にパワーアップ。まとめて聴くとまさに壮観、偉大な演奏に脱帽します。ブックレットには朝比奈と親交があり、彼の良き理解者である映画監督実相寺昭雄氏の貴重なエッセイも収録!
朝比奈隆は新日本フィルの定期に1975年に初めて登場して以来、1980年代から90年台にかけて更に親密な関係を築きましたが、創立してから5年目に当たる1977年4月の「英雄」と、ブルックナーの交響曲第8番が重要な契機になったと言われています。今回復刻する音源がまさにこの時のライヴで、特に特別演奏会での「英雄」、当日の熱狂的な雰囲気が伝わってくる名演です。当時、小澤征爾や小泉和裕の音楽作りとは恐らくかなり離れていた作風であった朝比奈との演奏に、当初は新日フィルが戸惑いや迷いがあった可能性がありますが、共演を重ねるにつれ、両者が融合されていった初期の過程を、高音質であるからこそ、今回のSACDにおいてはとりわけ良く捉えていると言えるでしょう。同じく同年同月のブルックナー:交響曲第8番は氏にとって6回目のライヴにあたり、演奏回数も「第7番」に次ぐ回数を誇っているだけあって既に安定した解釈で聴く者を納得させます。尚、この「第8番」ではライヴ中にネコの鳴き声が混入しており、その意味でも良く知られた演奏かも知れません(内容に関しては解説書にある東条氏の文を参照ください)。また、1979年3月の「第4番」は氏のブルックナー演奏の中でも一番機会が多かった作品であり、大阪フィル以外でも多く客演で指揮をしています。ちょうどこの年の前年には日本人初となるブルックナーの交響曲全集を完成させ(ジァンジァン原盤)、東京交響楽団や札幌交響楽団とも演奏を行っている時期に当たります(1978年12月14日。札響とのこの音源はタワー企画盤で2015年にリリース(TWFS-90006))。さすがに堂に入った演奏で、あらためて氏のブルックナー愛を感じる瞬間が至る所にあり、高音質での復刻に相応しい録音と言えるでしょう。尚、今回の解説書は、前回の市販CD発売時の解説他を一部編集した上でそのまま掲載しています。

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朝比奈隆 大阪フィル キャニオン2回目 SACDで再発売

朝比奈さんのベートーヴェン交響曲全集、キャニオンの2回目の全集が、SACDで再発売されます。

キャニオンのこの全集はセットの他、HDCD、SACDでバラ売りで出ていました。

1996年から1997年にかけてライブ録音されています。

今回、ハイブリッドSACDですが、キャニオン時代のSACDのはマルチチャンネルだったのですが、今回は、ステレオだそうです。タワーレコードに照会しました。
朝比奈さんの最後のブルックナーは、EXTONで録音しましたが、9番のSACDはマルチでしたが、あとは全部ステレオで出ました。今回は、キャニオンの録音ですが、EXTONで制作していつので、やはりマルチではなく、ステレオのようです。

ベートーヴェン 交響曲全集 キャニオン2回目

※タワーレコード限定販売
※SACDハイブリッド盤
※歌詞対訳付(10)
※限定700セット。通常ジュエルケース仕様(マルチケースにCD6枚入)
※シリアル・ナンバー・シール付(シリアル・ナンバーは、外箱の裏側に貼付しておりますため外から見えず、お選びいただくことはできません。ランダムでのお渡しとなります。ご了承ください)
※24bitマスターからの2020年最新マスタリング音源使用。(マスタリング・エンジニア:江崎友淑氏)
※盤印刷面:緑色仕様
※オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※解説書:西濱秀樹氏(新規序文解説)、宇野功芳氏(初出時:解説解説)他、解説書合計22ページ

ベートーヴェン生誕250年記念企画。ザ・シンフォニーホールで1996-97年に収録された、風格と貫禄、一球入魂のごとき感動のライヴ!第6回目の全集が約10年ぶりに再発売!今回の復刻のために新規で江崎友淑氏がマスタリング。宇野功芳氏による初出時の演奏解説付。シリアル・ナンバー付700セット限定盤!

朝比奈隆が、90歳を迎える前の96年から97年にかけて完成させた、大阪フィルとの第6回目のベートーヴェン全集を最新のマスタリングで復刻します(第5回目の全集は2020年4月25日にこの企画第1弾として発売済[OVEP00007])。5回目完成時、「もうこれで全集は打ち止めです」(インタビューより)と語った巨匠は、その4年後再び機会を得、新たに内なる炎を燃焼し挑んだ、入魂のライヴです。「英雄」の雄大なスケール、「田園」の懐深い滋味、「第7番」の巨木の鳴動など、すべてが剛毅な風貌に包まれた正道の音楽。宇野功芳氏による演奏解説全文、2020年江崎友淑による新マスタリング、西濱秀樹氏(山形交響楽団専務理事)による書下ろし新原稿、SACDハイブリット仕様とセールスポイントも満載。初出はキャニオンクラシックスで、今回約10年ぶりの再発売となります。今回の復刻では、初出時(通常CD)の特典盤、宇野功芳氏監修・選曲の<朝比奈・ベートーヴェン・ベスト>1CDを含んだ8枚組でのセットを、<ベスト>CDを除いて6枚組に組み直しています。また、SACDハイブリッド盤としては、2008年にキャニオンクラシックスから各\2,857で7枚分が単売されていましたのでそれ以来の復刻となりますが、この2008年再発の際にマスタリングを担当したのが、江崎氏でした。今回、12年振りに同じく江崎氏により再度前回を踏まえた上での最新マスタリングが行われています。
(1/2)
タワーレコード (2020/06/29)
この録音は、最晩年では1988-89年にかけて収録された第4回目のfontec盤、第5回目の1991-92年にかけてのキャニオンクラシックス盤の全集の後、1996年11月から97年7月にかけてライヴ収録された同じくキャニオンクラシックスの通算6回目に当たります。第5回目はライヴの一環での収録(聴衆を入れて「レコーディング・コンサート」という形での公開収録)を中心として、大阪フィルハーモニー会館でのスタジオ収録も行われた、朝比奈の晩年としては珍しいセッション的要素も入っていたのに対し、この第6回目ではザ・シンフォニーホールで開催された「朝比奈隆ベートーヴェンチクルス」のライヴが収録されました。ホールの響きの美しさは格別で、当時のキャニオンクラシックスによる録音も見事です。この録音には朝比奈のベートーヴェンの神髄が残されていると言っても過言ではありません。。朝比奈88歳時の記録であり、この後も1998年の新日本フィルとのものや、2000年の3月から12月にかけての最晩年の全集もありますが、長年連れ添った大阪フィルであることと、同じロケーションで行われたこの第6回目の全集は、バランス的にも完成度が高い録音と言えます。

今回の復刻は高音質としては12年振りですが、その間の復刻技術の進歩は目を見張るものがあります。特にマスタリング技術により、ハイレゾではない当時のデジタル録音であってもより良い音質で再現することができるようになりました。この音源はオリジナルの24ビットレコーディングのスペックを鑑み、SACDハイブリッド盤として再発することにいたしました。尚、曲によって拍手の有無がありますが、これは初出時の形態のままとなっています。

今回の解説書では、序文に新規で西濱秀樹氏による序文解説を掲載し、初出時の演奏解説を執筆した宇野功芳氏の文章全文も収録、音質にも留意し、オクタヴィア・レコードの代表である江崎友淑氏の手で、今回の発売のために新規でマスタリングを行いました。朝比奈のベートーヴェン生誕250年記念復刻企画の第2弾としまして、シリアル・ナンバー・シール付の700セット限定でリリースいたします。
(2/2)
タワーレコード (2020/06/29)

構成数 | 6枚

エディション | Remaster
【曲目】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲全集
<DISC1>
1. 交響曲 第1番 ハ長調 作品21
2. 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
<DISC2>
3. 交響曲 第2番 二長調 作品36
4. 交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」
<DISC3>
5. 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
<DISC4>
6 交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
7. 交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
<DISC5>
8 交響曲 第7番 イ長調 作品92
9. リハーサル風景 ― 交響曲 第5番 第1楽章より
<DISC6>
10. 交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱」

【演奏】
岡坊久美子(ソプラノ)、
竹本節子(アルト)、
林誠(テノール)、
田中勉(バリトン)、
大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指揮:岩城拓也)
大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈 隆(指揮)

【録音】
29 Nov.1996 (Sym.1&3), 20 Mar.1997 (Sym.2&6), 19 Jan.1997 (Sym.4&5), 25 May 1997 (Sym.7&8), 6 Jul.1997 (Sym.9)
Recording Location :The Symphony Hall, Osaka

【マスタリング・エンジニア】
江崎友淑(Tomoyoshi Ezaki)

【原盤】
キャニオンクラシックス

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朝比奈隆 倉敷音楽祭祝祭管弦楽団 ベートーヴェン 交響曲ツィクルス

朝比奈さんが室内オーケストラを指揮したベートーヴェンです。

ベートーヴェン 交響曲第2番、第5番

ベートーヴェン:
1. 交響曲 第2番
2. 交響曲 第5番「運命」
【演奏】
朝比奈隆(指揮)、倉敷音楽祭祝祭管弦楽団
【録音】
1)1989年3月17日 2)1992年3月24日
倉敷音楽祭(倉敷市民会館大ホール)(デジタル・ライヴ)

朝比奈隆+倉敷音楽祭祝祭管 ベートーヴェン・ツィクルスより第2番、第5番!
朝比奈隆が室内管弦楽団の規模で唯一残した「ベートーヴェン・ツィクルス」から第2番、第5番「運命」の登場です。ソリスト、コンサートマスター級の名手を集めた倉敷音楽祭祝祭管弦楽団、朝比奈もルーチンワークから離れ刺激に満ちた演奏を行います。特に「第2番」、多くの指揮者が敬遠する難曲ですが、朝比奈はぶれることなくロマンティックな交響曲として堂々と奏でます。第2楽章の深深とした趣には抗し難い魅力があります。「運命」は十八番だけに腰の据わったテンポ設定、大胆なアゴーギグなど定番中の定番といった感じです。いずれもキビキビとして明確なリズム、テンポ。大編成オーケストラとの共演だと時としてリズムの不明確や旋律の膨張が指摘されることもなくはなかった巨匠ですが、それらの欠点がまるでなく、如何にオーケストラが重要な要素であるかを知らしめます。いずれの演奏も朝比奈自身が演奏を楽しんでいる感があり、一年に一度の顔合わせの倉敷音楽祭が巨匠にとってのリラックス・タイムであったのではないかと当時が偲ばれます。いずれも音質に不足はなくホールアコースティックも相俟って直接音による硬質でクリアな肌合いです。日英文の解説つき。
東武ランドシステム

ベートーヴェン 交響曲第3番、第1番から第3楽章

1. 交響曲 第3番 変ホ長調「英雄」
2. 交響曲 第1番より 第3楽章
【演奏】
朝比奈隆(指揮)
倉敷音楽祭祝祭管弦楽団
【録音】
1)1990年3月25日 2)1988年3月21日

全て倉敷音楽祭(倉敷市民会館大ホール)に於けるデジタル・ライヴ録音
ついに登場幻の名演! 朝比奈隆+倉敷音楽祭祝祭管。室内オーケストラを指揮した唯一の「英雄」
モーツァルトの交響曲が一挙に6曲以上も登場して度肝を抜いた「倉敷音楽祭の朝比奈シリーズ」ついに「英雄」の登場です。ご承知の通り朝比奈の18番中の18番ですが、1989年ベルリン芸術週間への客演で見せたじっくり、ゆったりのテンポはそのままに、ここでは壮年期の動的なアプローチも蘇っており魅力は尽きません。30人を超える人数のほぼ室内オーケストラを振っても厚みのあるサウンドや腰の据わった響きはまるで変らないところが如何にも巨匠朝比奈と言えましょう。唸り足踏みも凄く、気合入ってます。第1番の第3楽章は、第2回音楽祭のアンコールとして演奏されたものです。
東武ランドシステム

ベートーヴェン 交響曲第8番、第7番

ベートーヴェン:
1. 交響曲 第8番
2. 交響曲 第7番
【演奏】
朝比奈隆(指揮)
倉敷音楽祭祝祭管弦楽団
【録音】
1)1995年3月21日
2)1994年3月27日
「倉敷音楽祭」倉敷市民会館大ホール(デジタル・ライヴ録音)

朝比奈隆+倉敷音楽祭祝祭管
室内オーケストラを指揮した唯一のベートーヴェン・ツィクルスより第8番、第7番!
朝比奈隆が室内管弦楽団の規模で唯一残した「ベートーヴェン・ツィクルス」から第8番、第7番の登場です。第8番のソリスティックな味わいは、名手を揃えた「倉敷音楽祭祝祭管弦楽団」ならではの魅力で、こういう曲を小編成で聴くと隅々までクリアで朝比奈が施したマジックの手の内が理解できるというものです。軽いようで軽くない、小さいようで小さくない、この名曲を朝比奈は自由自在にテンポを動かしてドラマを作っており、普段の悠揚迫らぬ音楽と一味違う所が実に興味深いです。第7番も運動神経抜群のオーケストラを駆使し、立派な展開から大見得を切るような豪快なアッチェレランドに至るまで、手に汗握る名演となっております。いずれの演奏も朝比奈自身が演奏を楽しんでいる感があり、一年に一度の顔合わせの倉敷音楽祭が巨匠にとってのリラックス・タイムであったのではないかと当時が偲ばれます。いずれも音質に不足はなくホールアコースティックも相俟って直接音による硬質でクリアな肌合いです。
東武ランドシステム

ベートーヴェン 交響曲第9番“>

ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 Op.125「合唱」
【演奏】
朝比奈隆(指揮)、倉敷音楽祭祝祭管弦楽団
渡辺美佐子(ソプラノ)、伊原直子(アルト)、若本明志(テノール)、勝部太(バス)
倉敷音楽祭「第九」合唱団(岩城拓也指導)
【録音】
1996年3月24日 倉敷音楽祭(倉敷市民会館大ホール)(デジタル・ライヴ録音)

朝比奈隆+倉敷音楽祭祝祭管の「第9」
朝比奈隆が室内管弦楽団の規模で唯一残した「ベートーヴェン・ツィクルス」からついに「第九」の登場です。ソリスト、コンサートマスター級の名手を集めた倉敷音楽祭祝祭管弦楽団、朝比奈もルーチンワークから離れ刺激に満ちた演奏を行います。音楽祭第10回を記念し、さらにはベートーヴェンの交響曲全曲演奏の完結編として高らかに鳴り響いた「第九」! この年、96年は、朝比奈は八十八歳を迎えますが、多忙を極め、東京でのブラームス・ツィクルス、シカゴ交響楽団への初客演が控えている重要な年でもありました。エネルギッシュな指揮ぶりは相変らずで、第三楽章の深遠なアポロ芸術から、奔流のようになだれ込む感動的なフィナーレまで聴き所は満載です。音質に不足はなくホールアコースティックも相俟って直接音による硬質でクリアな肌合いです。
東武ランドシステム

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ベートーヴェン 交響曲全集 5回目 朝比奈隆 大阪フィル キャニオン (タワーで再発)

朝比奈さんの第5回目のベートーヴェン交響曲全集は、キャニオンによる第1回目ものです。

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長らく入手困難でしたが、新しくリマスターされ、価格が安くなって再発売されます。タワーレコード限定。
SACDではなくて、CDです。もともとの録音のスペックを鑑みてそうしたようです。(アナログ録音ならSACDにしたでしょうね。)
2020年リマスタリングしていますので、音は期待できそうです。
再発は、EXTONとタワーレコードの連名。EXTONは、キャニオンのチームが独立して設立したレコード会社です。

ベートーヴェン: 交響曲全集(1991-92)+朝比奈隆

ベートーヴェン生誕250年記念企画。巨匠の比類なき充実期の記録 第5回目の全集が約30年ぶりに再発売!今回のセット化のために新規で江崎友淑氏がマスタリング。宇野功芳氏による初出時の演奏解説付。シリアル・ナンバー付700セット限定盤!

朝比奈隆が大阪フィルと1991年~92年にかけて完成させた、通算5回目のベートーヴェン全集を最新のマスタリングで復刻。この時巨匠は80代前半の心身共に最も充実していた時期で、その質実剛健にして意気軒高な姿がここに記録されています。朝比奈には珍しくライヴ&セッション(スタジオライヴ)とを組み合せており、腰の重い骨太な筆法から生まれる一点の曇りもない正攻法な音楽で、この全集が朝比奈の最高峰と捉えるファンも少なくありません。初出時の宇野功芳氏による演奏解説と、貴重な長時間インタビュー付、江崎友淑による2020年新マスタリングなど魅力満載。初出はキャニオンクラシックスで、今回約30年ぶりの待望の再発売となります。

この録音は1988-89年にかけて収録された第4回目のfontec盤に続く朝比奈の通算5回目となった全集で、1991年12月29日の年末恒例の「第9シンフォニーの夕べ」(朝比奈通産200回目の第九)と、”ザ・ベスト・オブ・ベートーヴェン”という1992年は3月から4ヶ月連続の4回シリーズでのライヴの一環での収録(聴衆を入れて「レコーディング・コンサート」という形での公開収録)の他、大阪フィルハーモニー会館でスタジオ収録された残りの6曲を加えセットとしてまとめられたものです。朝比奈が83歳から84歳にかけて収録されたこの演奏は溌溂としており、体力的にもまだしっかりとしていた時期ということもあってか動きもダイナミックであり、スケールが大きい演奏となっているのが特徴です。朝比奈自身、楽譜に忠実にすべての反復を行っており、真摯な姿勢とより良いものを残そうとする意気込みを感じます。またスタジオ収録が多く、技術的な完成度が高いというのもこの全集の特徴でしょう。

今回の復刻は30年振りですが、その間の録音技術の進歩は目を見張るものがあります。特にマスタリング技術によりハイレゾではない当時のデジタル録音であってもより良い音質で再現することができるようになりました。この音源は元々のマスターのスペックを鑑み、今回完成されたCDとして再発することにいたしました。

今回の解説書では、序文に新規で小味渕彦之氏による序文解説を掲載し、初出時の演奏解説を執筆した宇野功芳氏の文章も収めています。さらに初出時のセットに収録されていた1992年9月28日(月)の16:30-17:30録音の60分を超える諸石幸生氏との対談インタビューの音源(音声のみ。解説書内の文字原稿はなし)をCD7に収録しました、音質にも留意し、オクタヴィア・レコードの代表である江崎友淑氏の手で、今回の発売のために新規でマスタリングを行いました。シリアル・ナンバー・シール付の700セット限定でリリースいたします。

タワーレコード (2020/03/27)

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PCCL-00171 8枚組
諸石幸生によるインタヴューがついていてます。リハーサルも。

朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 [7] 大阪フィルハーモニー合唱団,井岡潤子(S),伊原直子(A),大野徹也(T),多田廸夫(Br)

この全集の特徴は、多くが、大阪フィルハーモニー会館での録音ということです。そえは、1,2,4,6,7,8の6曲が、実にライブではなくて、セッション録音なのです。

3と5はシンフォニーホール。9はフェスティヴァルホールでのライブ録音です。

もともとは、朝比奈隆の軌跡Ⅴとして企画されたシリーズが軸になっています。このシリーズでは、シンフォニーホールで、3,5,6,7が取り上げられ、そのうち3,5はライブ収録、6,7は、リハーサルを録音したものです。

このリハーサルは、大フィルの練習場でのものですが、ここのホールはちゃんと座席もあり、すぐれた音響をもっています。

基本的には、路線は一緒ですが、第9のテンポがはやくなっています。
それと、第7番は、ミスがそのまま録音されていて、楽員のシラーという声まではいっています。どうして、これが発表されてしまったのか、ちょっと不可解です。

データ

第9番 1991年12月29日 大阪フェスティヴァルホール(ライブ)

第3番、レオノーレ 1992年3月29日 シンフォニーホール (ライブ)

第1番、第4番 1992年4月6日~8日

第5番 1992年4月25日、26日 シンフォニーホール(ライブ)

第6番 1992年5月30日、31日

第7番 1992年6月27日、28日

第2番、第8番 1992年8月17日~19日

この全集の入手は、今は難しいと思います。(と、書きましたが、タワーレコードから再発されます。)

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