ブルックナー 交響曲第8番 朝比奈隆 大阪フィル シンフォニー 2001

朝比奈隆の軌跡シリーズの最後のシリーズでは、ブルックナーがとりあげられ、5,8,9が演奏され、そのうひ8番は、一般発売されていない。
朝日放送で、この大阪での8番は放送されたのであるが、その後DVDが朝日放送から発売される予定であった。
しかし、このシリーズは、8番は、サントリーの公演がEXTONから発売されたのみで、この大阪のシンフォニーホールのシリーズは出ていないのである。

私は、この演奏会に行っている。

最近、YouTubeで、この4楽章と思われる映像をみつけたので、アップしておきます。

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ブルックナーの楽譜 朝比奈さんは、ロバート・ハース版の信奉者でした。

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朝比奈さんは、ブルックナーの楽譜は、ハース版を中心に使っていましたが、例外もあります。

第0番、第3番、第9番は、ハース版がありません。だから違う版になります。ただ、できるだけハースに近い位置づけということで、第3番はエーザー版、第9番はオレル版となっています。第0番はノヴァーク版しかありません。

第3番が複数の版をつかっているのは、取り寄せたレンタル譜がたまたまそうだった、というような事情のようです。

第8番は、最初はノヴァーク版をつかっていましたが、名古屋大学の演奏でハース版を使い始め、それ以降は、一貫してハース版を使っています。ハース版にあって、ノヴァーク版でカットされているところはすごく美しいので、カットするのはもったいない、と朝比奈さんんは言っていました。

第0番 ノヴァーク版
第1番 リンツ稿 ハース版
第2番 ハース版
第3番 エーザー版、ノヴァーク第2稿、改訂版
第4番 ハース版
第5版 ハース版
第6番 ハース版
第7番 ハース版
第8番 ハース版
第9番 オレル版

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最近は、ウィーン・ブルックナー協会版が、いろいろなバージョンを用意していて、かつ入手しやすいです。
実際の演奏は、ハース版信奉者は多く、ヴァント、ハイティンクなどは、ハース版を使うことが多いです。
昔は、ウィーン系は、ノヴァーク、ドイツ系はハースという図式がありましたが、最近は、第1稿をはじめ、いろいろなバージョンが柄演奏されています。第1稿(第3番、第4番、第8番)は、昔は、インバルが専売特許のような感じでしたが、いまは、ケント・ナガノなど、比較的よく演奏されます。

日本では、全音楽譜をはじめ、いろいろ発売されていますが、ノヴァークのメジャーなものを出していることが多いです。
ノヴァークとハースの違いは、
わかりやすいのは、第8番は、ノヴァークはカットがあること、第7番は、ハースはシンバルとティンパニを使わないことなどの差がありますが、基本的には、メジャーなものをまず購入すれば、役にたちます。
オイレンブルグ版やペータース版は、改訂版があります。これは、とくに第9番などは、大きく違いますので、面白いですが、かなりノヴァークなどの原典版とは違うので、注意を要します。

ブルックナーの楽譜は、いろいろな版もあるし、出版社もいろいろなので、まずは、ヤマハのホームページ

基本的には、まずは、ウィーンの協会版でそろえるのがいいと思います。

ヤマハミュージックショップ
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まずは、音楽之友社のもの

第3番 ノヴァーク第3稿

第4番 ノヴァーク第二稿(1878/80)

第5番 原典版

第9番 原典版

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ブルックナー 交響曲第3番 アダージョ第2番 朝比奈隆 大阪フィル 1983

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ブルックナー アダージョ 朝比奈

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ブルックナー 交響曲第9番ニ短調 朝比奈隆指揮 シカゴ交響楽団 1996

Anton Bruckner (1824-1896)
SYMPHONY NO. 9 in D minor (WAB 109)
Chicago Symphony Orchestra
TAKASHI ASAHINA, cond.
Recording: Orchestra Hall, Chicago, 24 October 1996

I. Feierlich, misterioso (0:00)
II. Scherzo. Bewegt, lebhaft – Trio. Schnell (30:00)
III. Adagio. Langsam, feierlich (42:41)

YouTubeで発見。

朝比奈さんが、シカゴ交響楽団の定期演奏会で、ブルックナーの第5番を演奏したことは、テレビでも放映されたし、DVDも出ているから、けっこう聴かれている。
その第5番の契約をしたときに、同時に、第9番の演奏会も契約されていた。(第5番が好評で第9番が追加された、という声もあるが、定期演奏会は、1年分決まるので、そうではない。)

この第9番は、日本では正規の録音が出ていない。CD-Rでは発売されていたが、あまり表にでていない。
シカゴ交響楽団の定期演奏会の模様は、初日のライブをFMで放送しているから、当然ソースはあるはずである。
第5番は、NHKのリミッターだらけの録音が出ているが、定期のもあるだろう。

この第9番の演奏は、朝比奈さんのおっかけをやっていた友人が聴きにいっている。たしか3回演奏されていて、最後のものは本当にすごかったらしい。第5番も初日の録音しかないが、あとになるほどすごかった、とその友人は言っていた。

さて、その第9番、YouTubeにアップされていたので、ようやく聴くことができるようになった。

日本のオケのものより、さすがに威力のある音だが、ゆったりしたテンポで悠然とすすむ。第1楽章はけっこうテンポが動く。

第1楽章、けっこう重たい足取りではじまるが、やはりオーケストラの威力がすごい。とくに、金管の音量と音程の確かさあすごいが、ショルティなんとかと比べると、刺すような音にはなっていない。けっこうアッチェルランドも用い、改訂版を意識しているようなところもある。日本のオケの演奏とくらべて非常に重量級。

第2楽章。ものすごく音がずしりと重たい感じがするが、シカゴ響の威力がすごい。トリオの中間部は、いくぶんあっさり。

第3楽章。非常にゆったりした音楽。流れはさほどよくないが、非常に丁寧で、悠然とした音楽。日本のオケのときより、テンポが自由に動く。

たしかに、オケの威力はあるが、やはり朝比奈さんのブルックナーになっている。

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ブルックナー 交響曲第0番 朝比奈隆 東京都交響楽団 1982

ブルックナー 交響曲第0番 朝比奈隆
東京都交響楽団 1982年5月12日 東京文化会館 ライブ FONTEC

朝比奈さんのブルックナーの第0番は、3種の録音がありますが、その最後のもの。
さすがに、これが一番完成度が高いです。

ブルックナー 交響曲第0番 朝比奈 東京都交響楽団

戦後まもなくブルックナー演奏を開始した巨匠朝比奈隆ですが、意外にも“日本初演”を指揮したのは第0番だけでした。朝比奈によるブルックナーの音源は数多く残されましたが、第0番となると1978年盤(ビクターの全集)があるのみでした。今回、初出となる東京都交響楽団との演奏は、ノヴァークの新原典版が出版されて間もない頃に行われたものです。朝比奈は、この時点で既に新版を十分に咀嚼してオーケストラを指揮しており、ブルックナー自身が「全然通用しない単なる試作」と呼んだこの作品が、実はまぎれもない傑作であることを証明しています。都響は、このライヴの前月にはジャン・フルネを指揮台に招いていますが、本演奏においてもしなやかさと重厚な響きを両立させた素晴らしいブルックナーを聴かせており、正しく快演。

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朝比奈隆 ブルックナー 交響曲全集 2回目 ビクター盤 ミュージックグリッド復刻

朝比奈隆 ブルックナー 交響曲全集 2回目 ビクター盤 ミュージックグリッド復刻

復刻専門メーカーのミュージックグリッドから、ばら売りがされています。
ただ、全集をそのまま1枚ずつバラにしていますので、曲によっては、2枚にまたがっていますので、要注意。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第5番①

朝比奈 ブルックナー 交響曲第5番②、第0番

朝比奈 ブルックナー 交響曲第2番

朝比奈 ブルックナー 交響曲第3番

朝比奈 ブルックナー 交響曲第4番

朝比奈 ブルックナー 交響曲第6番

朝比奈 ブルックナー 交響曲第7番

朝比奈 ブルックナー 交響曲第8番①

朝比奈 ブルックナー 交響曲第8番②、第1番

朝比奈 ブルックナー 交響曲第9番

朝比奈隆 ブルックナーを語る

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ブルックナー 交響曲第7番 朝比奈隆 大阪フィル 1999 サントリーライブ

ブルックナー 交響曲第7番 ハース版

朝比奈隆指揮 大阪フィル 1999.11.5 サントリーホール ライヴ

DVD映像作品 EXTON OVBC-00001

朝比奈  ブルックナー 7 DVD

映像作品である。朝比奈さんの映像は、意外に出ていない。最後の大フィルのシリーズは、朝日放送がとっていて、発売が予告されていたが、出たのは最後の9番だけである。

この演奏は、1999年11月に東京で行われているが、サントリーの佐治敬三氏の告別式の当日だった。大フィルは、毎年7月に東京定期演奏会を行っていたが、これは、東京で多くの演奏を、と特別に企画されたものである。

ハイビジョン映像で、ゆったりとしたアングルでなかなか見ごたえのある映像である。朝比奈さんもまだ元気なころである。
同時期に、大阪で朝比奈隆の軌跡シリーズで、この曲もあとあげられている。

演奏は、それまでとはかなり違い、クレンペラーを意識して、テンポがはやくすっきりした演奏になっている。すっきりという点では、大阪フェスの最後の定期塩演奏会の方が顕著であるが。

テンポがはやく、ぐいぐいすすんでいくのが特徴で、尻上がりによくなってくる。ややアインザッツに乱れが見られ、アンサンブルも少々雑な面もあるが、テンポがはやいのに、個々の表情が濃いのも特徴。スタイルは筋肉質で、数多いこの演奏記録のなかでも特徴的でる。

古い大フィルファンにとっては、ティンパニの八田さん、ホルンの近藤さんの顔がみえるので、非常になつかしい思いがする。八田さんは久しぶりの登場だったようだ。

 

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ブルックナー 交響曲第3番 朝比奈隆 新日本フィル 1996 オーチャード

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ブルックナー 交響曲第3番 朝比奈 新日本フィル

ブルックナー 交響曲第3番
朝比奈隆指揮 新日本フィル(第3稿 改訂版)
1996年オーチャードホール
フォンテック FOCD-9630

DVDで同時期の演奏がでていますが、あれは東京文化会館、こちらはオーチャードが主体のようです。初出録音。

東京文化会館ライブ

朝比奈さんのブルックナーの3番は、この演奏の前には、大フィルで1993年のものがありますが、この1996年のものが最後の録音になります。2001年に定期演奏会でとりあげる予定でしたが、10月24日の名古屋が最後の演奏会になりました。このブルックナー3番が予定されていた演奏会は、代わりに外山雄三さんが指揮をしました。プログラムも別の曲で。

このCDを聴く前に、アバドの極上の響きを聴いていたので、さすがに、1996年の新日本フィルの音は野暮ったく聴こえますが、それもすぐに慣れます。朝比奈さんの音楽を聴く時は、やはり特別な感覚があります。30年以上ライブをきき続け、そして、個人的にもお世話になっています。CDもまずほとんど全部もっています。そういう私としての朝比奈さんの音楽の接し方の歴史をふりかえざるをえません。まあ、身内の音楽という感じ。

さて、ブルックナーの交響曲第3番は、朝比奈さんとしては、得意なはずのブルックナーのなかではもっとも苦手な音楽だったようです。で、ちょっとほかの曲とくらべると流れが悪い印象もあります。

この第3番は、93年の大フィルと比べると、かなり印象が異なります。
だいたい新日本フィルと演奏するときの共通点として、弦のボーイングが非常にきちりとしていて、ちょっと流れがわるいくらい。ただ、ものすごく丁寧に弾いていますので、なかなかエネルギー感がある。93年の演奏の方が、もうすこし行書的というか、こなれています。これは、大フィルだから慣れているから、ということでしょう。朝比奈さんの練習は、楽譜を丁寧に弾くことを求めているので、最初は、どうしてもこういうゴツゴツした感じになります。かつ、朝比奈さんが、この曲に流れの悪さを感じていたら、そういう面が強調されます。大フィルのは、ここまで丁寧にはきこえない。とにかく、ものすごくいろんな表情がついてる。

たしか、この新日本フィルの演奏のリハーサルでは、大フィルのときのボーイングがいい加減だったとの説明もあり、その後、相当研究した跡がみられます。ま、とにかく、大フィルのがたしかにいい加減に聴こえるほど丁寧。

結果として、かなり音圧の強い、ゴツゴツとした音楽になっており、だんだんあとになるにつれて、いくぶん流れもよくなり、迫力満点です。

1993年の大フィルのスタジオ録音の方が流れがよく、洗練された音楽になっています。いや洗練というより、こなれた、というか、行書という感じ。新日本フィルのは、楷書ではないなあ。もうすこし、ずぶとくて、ごつごつした面を強調したような字体。だから、ずいぶん印象が違うので、両方つづけて聴くとなかなか面白いです。

録音はいくぶん固めです。大フィルのキャニオン盤の方が優秀録音。

ブル3 新日本フィル

【曲目】
ブルックナー: 交響曲 第3番 ニ短調 [第3稿改訂版]

【演奏】
朝比奈隆(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

【録音】
1996年12月12日 東京文化会館 12月16日 オーチャードホール(ライヴ)

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ブルックナー 交響曲第7番 朝比奈隆 大阪フィル 1975 フローニンゲン

朝比奈さんの1975年のヨーロッパツアー、あの聖フロリアンの演奏で有名なツアーですが、そのときのツアーでオランダ、フローニンゲンで行われたライブ録音が発売になりました。

朝比奈 フローニンゲン ブルックナー 7

1975年10月26日です。

日本ブルックナー協会が解散するということで、会員には、このCDが配られました。

そのCDが届いたので、さっそく聴いてみました。

CDの番号は、ALTUS ALT219です。

4543638002191
朝比奈 フローニンゲン ブルックナー 7

印象としては、きわめて聖フロリアン盤に近いです。ジャンジャン盤のあのスピード感のある演奏とはちがって、非常にゆったりとしています。しかし、面白いですよ。ソリストの音色が、フロリアン盤といっしょですから。

こちらの方が録音が明快です。この録音を聴きますと、聖フロリアンのオリジナル録音が聴いてみたくなりますね。

テンポは、こちらの方が残響が少ない分、といってもけっこうあるのですが、若干速めですが、それでもかなりゆっくりではあります。

聖フロリアンの演奏では、ホールが狭かったので、全員がステージには乗っていないのですが、こちらは全員乗ったようです。

しかし、ここまでのスタイルの一貫性があると、聖フロリアンの演奏は、偶然の産物ではないことがよくわかりますね。

第1楽章、最初のイメージからして、聖フロリアンと似ているものの、もっとくっきりした印象があります。それでも、かなりホールの残響はあって、なめらかな音です。この欧州の演奏旅行のために、大フィルはものすごい特訓をして、この純度の高い音を手にいれたのです。第1楽章コーダをこれだけ壮大に演奏する人は、朝比奈さんしかいませんが、ここでも同様です。

第2楽章、こちらもフロリアンよりもくっきりしています。それと、中間部で、けっこうテンポの動きがあり、よりダイナミックな表現になっています。非常に足取りがしっかりしていて、ものすごく律儀でまじめな感じもありますね。ちょっと間延びするように感じるところもあります。

第3楽章、朝比奈調スケルツォですね。けっこうテンポ速いですが、重量級。フロリアン盤は残響が長すぎてなにがなんだかわからないところがありますが、こちらは、細部がきれいに聴こえます。トリオはより生真面目に聴こえます。

第4楽章、快調な滑りだし。最初は、洒落っ気がある。それにつづくシーンは、なかなか丁寧な歌がきこえる。表現としては、後年とくらべるとテンポがよく動く。この7番のフィナーレは、全体からすると規模が小さいのだが、朝比奈さんは、この時期から、ここをちゃんとフィナーレとして、非常に荘厳な表現にしています。

で、結論として、聖フロリアンとくらべてどうかというと、そりゃ、聖フロリアンが圧倒的にすばらしいと思います。これはフェアではないです。フロリアン教会には、なんたってブルックナー本人が眠っているんです。そして、あの荘厳な雰囲気、何者にもかえることができません。あの演奏は、まさに一期一会の奇跡がつまっています。すべての音が神がかって聴こえます。一刻もはやく聖フロリアンの正規録音が聴きたいですね。大フィルにあるそうです。

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以下、発売元の解説

新発見! 朝比奈 大フィル 伝説の75年ヨーロッパ公演最終日!
あの名盤ザンクト・フローリアンと双壁の名演
初発売となる本録音はエンジニア平澤佳男が同行録音したもので、大変秀れた音質で残されておりました。朝比奈らしい不動のインテンポの堂々たる大演奏! そのうえ特別なヨーロッパでの公演のためかある種ただならぬ緊張感漂う見事な出来栄え。1楽章コーダなどでのレンジの広さも特筆でアルプスの山々のごとき雄大さです。

自ら育てた大阪フィルとヨーロッパ公演を行うことを熱望し、1975(昭和50)年10月、ついにその夢は実現する。約1カ月間、20回にわたる公演の中でも、ブルックナーの〈7番〉はもっとも重要な作品であり、26日にオランダ・グロニンゲン(フローニンヘン)で収録されたこのライヴは新発見された音源だが、その完成度はきわめて高く、あの名高いザンクト・フローリアンのライヴ(12日)と双璧を成すものだ。──音楽ジャーナリスト岩野裕一

■朝比奈/大フィルの1975年ヨーロッパ公演音源 ~オランダ・フローニンゲン公演発売にあたって
既に同曲異演盤が多数ある朝比奈隆のブルックナー:交響曲第7番において、フローニンゲン公演をリリースする意味は二つある。一つは、この公演が大阪フィル1975年ヨーロッパ公演における朝比奈指揮の最終公演であった。ツアーはこの後秋山和慶の西ドイツ公演にて、無事終了した。朝比奈の代表的名盤と言われる、ザンクト・フローリアンの名演奏から丁度二週間が経過。当初、長距離移動や不慣れなヨーロッパ滞在で疲れも見られた楽団員も、すっかり欧州の空気に馴染み、より完成度の高い演奏となった。もう一つは、この演奏が当時の大阪フィルのフルメンバーによる、ブルックナー演奏であるということである。ザンクト・フローリアンでは会場の都合で、木管の倍管を止めたが、朝比奈はこの曲では常に木管の倍管を行っており、本公演の演奏はより朝比奈の目指したブルックナーの音響と言えるだろう。1975年ヨーロッパ公演は、現地放送局が収録したモントルー公演、ベルリンSFB公演を除き、全て同行した平澤佳男により収録された。マスターテープに添付されたデータシートによると、録音機材はマイクがNeumann SM-69、U-87、レコーダーはREVOX A700で、3M社製テープが使用された。ライヴ録音としては最高水準のものであり、当然クオリティの高い録音が実現した。本CDの制作に当たっては、この録音のクオリティをそのままCD 化するべくマスタリングを行った。再生にはStuder A-80を使用。Summit Audio真空管ラインアンプを経由し、DB Technologies AD122-96にてデジタル化した。既に幾つかのヨーロッパ公演の音源は発表してきたが、残念ながら音源の多くが所在不明となっており、その中には当時ラジオ放送され名演との誉れ高いハイデルベルクのチャイコフスキーも含まれる。しかし、存在が確認されたものも幾つか有り、ザンクト・フローリアンはオリジナルテープが残っている。また、協奏曲も幾つかあり、これらも何れ発表の機会を伺いたい。なお、ザンクト・フローリアンはORFリンツにより録音が行われており、このテープの所在についても、調査したいと考えている。(下田智彦 文中敬称略)
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料 (2011/12/09)

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ブルックナー ミサ曲第3番 朝比奈隆 大阪フィル 1980年

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この演奏は、1980年の大阪フェスティヴァルホールにおける定期演奏会です。

プライヴェート盤が作られました。

私は、この時点で、すでに団員ではなく、演奏には参加していませんが、東京からかけつけて、聴きにいきました。

大阪フィル合唱団が1曲の練習に半年というのが通例だったのに、朝比奈の御大がわざわざ1年かけて練習した、熱意の産物です。

この演奏を聴いて、私は、涙がとまりませんでした。

おわってからの打ち上げで、バスがベネディクトゥスの旋律はわれわれしかないんだ、と自慢気に語っていたのを思い出します。

その後、カテドラルでもっとすっきりした演奏がなされ、それはLP、CDで公式に発売されましたが、こちらは、このプライヴェート盤しかありません。

公式録音ではないので、音の品位はすこし落ちますが、きれいな録音です。

この演奏の原因になった飲み会のもようを再録しますね。

朝比奈さんの思い出

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