【伝説の名演】ブルックナー 交響曲第7番 朝比奈隆 大阪フィル 1975年 リンツ 聖フロリアン CD LP

この朝比奈隆会心の演奏は、大フィルにオリジナルマスターテープが存在するといわれておりましたが、ALTUSより、発売されました。

宣伝では、第1楽章のあとの拍手がはいっているとか、ノーカットを強調しておりますが、そんなことより、なんといっても、オリジナルマスターテープだからこそ味わえる音の良さが聴きものです。ビクター盤は、残響成分が多く、やわらかい音が印象的ですが、このALTUS盤は、非常に厚みのある芯のある音で、かなり印象が異なります。熱い思いが直接つたわってきます。LPもあります。

なお、オーストリア放送協会も公式の録音をしているという情報もあります。その放送を聴いてオーストリアの熱心なファンが手紙をよこしたのいうのは有名な話ですから。

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CD
朝比奈隆 ブルックナー 交響曲第7番 フロリアン新盤

LP
朝比奈隆 ブルックナー 交響曲第7番 フロリアン新盤 LP

ブルックナーの眠る聖地ザンクト・フローリアン修道院での伝説的ライヴ
「朝比奈隆 聖フローリアンのブルックナー」が新マスタリングで発売!
録音者平澤氏秘蔵のオリジナルマスターテープから初の完全収録で登場
初出ジャンジャン全集盤特典、ビクター盤でカットされた箇所が見事に復活

契約切れで長らく入手難であった朝比奈隆の代表盤といわれる聖フローリアン修道院での7番がアルトゥスより新マスタリングで完全復活。うれしい事に初出でのジャンジャン盤特典およびビクター盤でカットされた1楽章演奏後の沈黙と小鳥の鳴き声が聞こえた後、演奏のあまりのスケール感に打たれた聴衆が自然発生的にじわじわ拍手が湧き上がる箇所も復活。今まで文献のみで語られた伝説の拍手ですが、こうやって完全収録盤で聞きなおしてみますと、曲を知らないが故の事故的拍手などでなく、巷間語られてきたように演奏の迫真に打たれた聴衆の自然発生的拍手であったことが分かります。また終演後の演奏の感動を伝える拍手も6分!収録。また宇野功芳氏が神の恩寵と称える2楽章演奏後に奇跡的聞こえてきた5時の修道院の鐘も万全です。音質はやわらかで7秒の見事な残響が美しくオーケストラは広大になりわたります。ちなみに当日演奏会にはノヴァーク版のノヴァーク教授も臨席、「すばらしい演奏のまえには版の問題は関係ない」と名言を残し演奏を絶賛したとのエピソードも有名です。
キングインターナショナル

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HMVはこちら

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以下は、最初のCD

4988002128273

朝比奈さんの生誕100周年記念盤の数々を聴いているところで、原点に立ち戻り、聖フロリアンでの実況録音を聴く。 ビクター VDC-1214

以下をクリックすると、タワーレコードのサイトに行き、一部試聴ができます。

↓  ↓  ↓

 

4988002128273聖フロリアンのブルックナー 交響曲第7番

これは、最初FMで放送され、その後ジャンジャンから出た最初のLP全集のオマケについていたもの。このオマケ盤はLP1枚に切られていたので、音に余裕がなかった。その後、ビクターからLP2枚4面で一般発売された。これで、ものすごくいい音のLPが出たわけである。CD化されたのは1987年で、それから番号を変えることなく販売されている長寿CDである。私は、1枚目は傷をつけてしまい、うまくトレースしなくなったので、2枚目を買った。

この演奏については、朝比奈さんが、日本経済新聞の「私の履歴書」で書いているし、いろいろなエピソードが語られている。演奏会の前にブルックナーには宗教性が絶対必要だと話しにきた紳士の話、レオポルド・ノヴァークが聴きに来ていて、演奏会のあとで、朝比奈さんがノヴァーク版を使わなかったのでわびたが、楽譜は学者の仕事で演奏に版は関係ないと答えたという話(これは朝比奈さんがこう言っていた。「すばらしい演奏のまえには版の問題は関係ない」というのは、ちょっとニュアンスが違う)、演奏会のあとで、一聴衆(たしか放送を聴いたとか)から手紙がきて、今まできいたどんなブルックナーよりすばらしかった、ワルターやクレンペラー以上だったとか、録音したらぜひ買いたいと書かれてあった。

この実況録音のビクターのLPが出たとき、第2楽章と第3楽章の鐘の音も録音されていた。最後の拍手も全部LPに収められていた。レコード芸術誌では、N響アワーの司会をしていた某音楽評論家が、このことをバカにするような批評が書いていた。演奏についても、日本のオケは下手で、とくに後半へたっている、ということしか書かれていなかった。ほとんど、門前払いの批評だった。朝比奈さんの録音がレコード芸術誌で絶賛されだすのは、宇野さんが批評を書き出してからである。ある日突然、レコード芸術の交響曲部門の担当がいつのまにか宇野さんになっていて、それを知らずに読んでいて、大フィルをほめている記事があったので、一瞬アレ?と思ったものだ。

この鐘の音、実際聖フロリアン教会に行くと、本当にこんな風に聴こえる。チーン、チーンと、非常に遠くから小さい音で。これくらいなら、演奏中になっても聴こえない。ただ、私はブルックナーオルガンのある大聖堂できいたが、この演奏会はマルモアザールで行われたものである。このホールが違うこと、帰国してから気づいた。やはりマルモアザールはみてみたかった。この旅行のとき、ここを訪問したのは、日曜の朝。ミサをやっていた。オルガンといいコーラスといい、天国からの響きのように聞こえた。

この聖フロリアン教会でブルックナーの交響曲が演奏されたのは、この朝比奈さんが世界最初だという話をどこかで読んだことがある。これが好評だったので、このあと、いろいろ取り上げられているという。現地で買ったLPは、ヨッフムの8番。それから、あとで、ピエール・ブーレーズ~ウィーンフィルの8番がある。カラヤンもやっている。

この演奏が実現したのは、大阪フィルの最初のヨーロッパ公演だが、当初予算が足りなくて、大阪で募金活動をしていた。壮行会というか、直前の定期演奏会でもこの7番をとりあげた。私はこの演奏会をききにいったのだが、それまでの大阪フィルとはまったく違う、清涼なサウンドに驚いたものだ。しかし、大フィルがここでブルックナーの演奏会をやるなんていう企画、誰が考えたんだろう。東洋のわけもわからん連中が、ここに眠る大作曲家の交響曲を演奏するなんて。当初は、リンツのホールでやる予定だったのだ。

※その後知ったのは、事務局の小野寺さんがリンツ公演に執念を燃やしていたということと、当日、
ホールとホテルが大きな学会があるとかでたまたま空いていなくて、マルモアザールはどうか、
という話になったらしい。

大フィルがこの演奏旅行で演奏したブルックナーの7番は、ほかの場所での録音もある。ぶらあぼがネット配信で時限を設けて出していたのだが、私はききそびれた。そのうち、出てくると思っていたからだが、その後出てきていない。100周年の記念で、新しいソースはまだ出ていないので、ぜひ出してもらいたい。

※この「ぶらあほ」の配信は、発売されたオランダのものとはちがうスイス公演だったと思う。

しかし、この演奏、奇跡としかいいようがない。あの下手な大阪フィルが、実に澄んだ美しい響きを出している。残響が長いので、いつもとはちがって弦主体で金管は押さえているようだ。テンポは著しく遅く、ほかの演奏とくらべて10分くらい長い。練習中、ゲネラルパウゼのところで、響きが長くのこるのをきいて、オケのメンバーはにっこりとして、このパウゼの意味を知ったという。このホールは小さいので、全員がステージにのれたわけではなく、ちょっと小さい編成ということもあって、響きがきれいなんだろう。第2楽章と第3楽章の間にちょうど時報の鐘が鳴った、というのも神がかりのような物語として語られている。これは、意図的だったか偶然だったかわからないが、本当にエピソードだらけの演奏である。

ただ、この演奏、朝比奈さんのほかの録音と比べるとかなりスタイルを異にしている。テンポが非常におそいこと、金管の音量が少々押さえ気味であることなど。こういうスタイルの演奏、このあと何回も録音されているが、二度と出てこなかった。このホールの音響が生んだ奇跡の超超名演奏となった。

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