ブルックナー 交響曲全集 3回目 朝比奈隆 大阪フィル 1992-95 SACDハイブリッド

朝比奈さんの3度目のブルックナー交響曲全集が、SACDハイブリッドでセットで発売されます。

当初はステレオCDバラ
HDCDバラ
CD全集
ハイブリッドSACDマルチチャンネルバラ

で出ていました。
キャニオンクラシックスの録音ですが、キャニオンは、クラシックから撤退したので、EXTONレーベルになります。
リマスタリングされて音質は向上しているようです。
一連のSACDの再発は、マルチチャンネルではなく、ステレオで出ていますので、これもそうでしょう。

第4番は一発どりのアートン盤もありますが、これは編集版の方です。
第1番、愛2番、第3番、第6番は、大阪フィルハーモニー会館でのレコーディング、あとはライブです。

私は、この中では、実演は第8番だけしか聴いていません。

CDの全集では、1回目のにはリハーサル風景、2回めのには宇野さんとの対談が特典でついていましたが、今回は演奏だけのようですね。

ブルックナー 交響曲全集 朝比奈隆

【曲目】
アントン・ブルックナー:交響曲全集(最後3回目)(1992-1995)
<DISC1>
1. 交響曲 第1番 ハ短調(ハース版)

<DISC2>
2. 交響曲 第2番 ハ短調(ハース版)

DISC3>
3. 交響曲 第3番 ニ短調 「ワーグナー」(改訂版)

<DISC4>
4. 交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」(ハース版)

<DISC5>
5. 交響曲 第5番 変ロ長調(原典版)

<DISC6>
6. 交響曲 第6番 イ長調(原典版)

<DISC7>
7. 交響曲 第7番 ホ長調(ハース版)

<DISC8>
8 交響曲 第8番 ハ短調(ハース版) 第1,2楽章

<DISC9>
8. 交響曲 第8番 ハ短調(ハース版) 第3,4楽章

<DISC10>
9. 交響曲 第9番 ニ短調(原典版)

【演奏者】
大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈隆(指揮)

【録音】
1994年5月15-17日(第1番)
1994年1月24-27日(第2番)
1993年10月3-6日(第3番)
大阪フィルハーモニー会館にて収録
1993年7月21-23, 25日
大阪フィルハーモニー会館、サントリーホール、大宮ソニックシティにて収録(第4番)
1994年6月27日
大阪・フェスティバルホールにて収録(第5番)
1994年4月1-4日
大阪フィルハーモニー会館にて収録(第6番)
1992年9月27-29日
大阪・フェスティバルホールにて収録(第7番)
1994年7月24日
東京・サントリーホールにて収録(第8番)
1995年4月23日
大阪・ザ・シンフォニーホールにて収録(第9番)

朝比奈隆没後20年企画。
永遠に語り継がれる最後にして、3度目の記念碑的全集1992-95年にかけて収録の、朝比奈最後のブルックナー全集。
朝比奈と大阪フィルの絶頂期を記録であり、同時にブルックナー演奏史の偉大なモニュメント。
小味渕彦之氏の新原稿、宇野功芳氏による初出時解説を再録し最新復刻。
今回の復刻のために新規で江崎友淑氏がマスタリング。
シリアル・ナンバー付700セット限定盤!

没後20年にあたる2021年最後を飾る”朝比奈復刻企画”最終章、偉大な音源を最新復刻します。この録音は1992-95年にかけてキャニオンクラシックスに収録した朝比奈最後のブルックナー全集です。絶賛を浴びた初期の交響曲を始め、シカゴ響に招聘される契機となった「第8番」など、名演の誉高い演奏が集結。「金管をはじめオケが全楽章を通じて強奏する姿など、朝比奈への畏敬の念なしにはあり得ない」(プロデュ―サー江崎友淑)がシリーズの充実と高揚を伝えています。これは朝比奈と大阪フィルの絶頂期の記録であり、同時にブルックナー演奏史の偉大なモニュメントでもあります。小味渕彦之氏の新原稿、宇野功芳氏による初出時(1997年の解説&曲目解説と没後10年の際のBOX発売時解説「朝比奈先生没後10年」を再録。2021年新マスタリング、緑色レーベル仕様など、没後20年の掉尾を飾る約10年ぶりの再発売です。
(1/2)
タワーレコード (2021/11/26)
1976-78年にかけて収録された記念碑的な第1回目録音(DISQUES JEAN-JEAN)に続き、1980年の東京カテドラルでのライヴを含め1989年の「第4番」と、1978年収録の「第0番」を唯一含んだ第2回目の全集(ビクター。SACDシングルレイヤーで2018年にタワー企画盤で復刻。完売後、2021年11月に300本限定で再プレス)の後、1992年から95年にかけて収録されたのが、最後の「ブルックナー:交響曲全集」の録音となったこのキャニオンクラシックスへの録音でした。前年は体調不良によりキャンセルが相次いだ朝比奈は、92年には同じくキャニオンに通算5回目のベートーヴェンの交響曲全集を完成した後(タワー企画盤として2020年4月にOVEP00007で通常CD版をリリース)、3回目のヨーロッパ公演に向けて「第7番」を収録し全集収録に向けスタートしました。その後。翌年に「第3番」と「第4番」を、94年に「第1,2,5,6,8番」を録音し95年の4月にザ・シンフォニーホールで「第9番」を収録(当初は93年の音源を使用予定も朝比奈の希望により95年にあらためて収録)し完成された音源です。尚、「第3番」以降はこの後も録音として残されていますが、初期交響曲である「第1番」と「第2番」に関してはそれぞれ最後の録音(全集分の各3度の録音のみ)であること、すなわち最後のまとまった全集となっていることが録音の価値を大きく高めています。しかも大阪フィルとは第1回目以来の全集でもあり、80代半ばの朝比奈と大阪フィルの充実した時期の重要な記録としての意味合いも持っていますので、朝比奈の膨大な録音の中でも最上位に位置する非常に著名な名演として、そして今では多く存在するブルックナーの交響曲全集録音の中でも飛び切り高い存在感を持っている録音と言えるでしょう。没後20年にあたって、収録当時プロデューサー&エンジニアとしてまさにこの歴史的プロジェクトの当事者として係わった現オクタヴィア・レコード代表の江崎氏の手により、この偉大な録音の最新マスタリングを行った意義は非常に大きいはずです。尚、今回の10枚組のカップリングは番号順に収録しました。極力ディスク内に1曲、順番通りの収録にしています。

今回の解説書は、序文に新規で小味渕彦之氏による序文解説を掲載しました。音質にも留意し、オリジナルのレコーディングのプロデューサーを務めたオクタヴィア・レコードの代表である江崎友淑氏の手で今回の発売のために新規でマスタリングを行いました。シリアル・ナンバー・シール付の700セット限定でリリースいたします。
(2/2)
タワーレコード (2021/11/26)

個々のコメントは、以下に

個々のコメントは以下に

交響曲第1番
交響曲第2番
交響曲第3番
交響曲第4番
交響曲第5番
交響曲第6番
交響曲第7番
交響曲第8番
交響曲第9番

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ベートーヴェン: 交響曲全集(2000年録音) -20世紀最後のチクルス完全版 ハイブリッドSACD

ベートーヴェン: 交響曲全集(2000年録音) -20世紀最後のチクルス完全版 SACD

朝比奈さんの最後のベートーヴェン交響曲全集です。

全集・選集の明細は、コチラ

最初、1曲ずつ2枚組で、基本的に2つの演奏が収められて発表されました。1回しか演奏されていない場合は、旧録音が採用されました。

つぎに、SACDの全集として、演奏1つを選んで発表されました。
ベートーヴェン 交響曲全集  2000年 大阪フィル SACD

今回のものは、2枚組のうち、最後のチクルスとして演奏されたものをすべてSACDとして収録されています。
そのため、2枚組にするために収録された旧録音は、含まれていません。

私は、大阪での演奏すべてと、東京定期での1番、3番の実演を聴きました。
3番は、上記SACD全集では、東京公演が採用されましたが、私は、大阪の演奏の方を気に入っていたので、今回のSACD化は大歓迎です。

*********

構成数 | 12枚

エディション | Remaster
【曲目】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:
<DISC1>
1. 交響曲 第1番 ハ長調 作品21
2000年7月8日、大阪・ザ・シンフォニーホール

<DISC2>
2. 交響曲 第1番 ハ長調 作品21
2000年7月21日、東京・サントリーホール
3. 交響曲 第1番 ハ長調 作品21
2000年7月23日、東京・サントリーホール

<DISC3>
4. 交響曲 第2番 ニ長調 作品36
2000年3月10日、大阪・フェスティバルホール
5. 交響曲 第2番 ニ長調 作品36
2000年3月12日、愛知県芸術劇場コンサートホール

<DISC4>
6. 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
2000年7月8日、大阪・ザ・シンフォニーホール

<DISC5>
7. 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
2000年7月23日、東京・サントリーホール

<DISC6>
8. 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
2000年5月3日、アクロス福岡・シンフォニーホール
9. 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
2000年5月10日、大阪・ザ・シンフォニーホール

<DISC7>
10. 交響曲 第5番 ハ短調 作品67 「運命」
2000年5月3日、アクロス福岡・シンフォニーホール
11. 交響曲 第5番 ハ短調 作品67 「運命」
2000年5月10日、大阪・ザ・シンフォニーホール

<DISC8>
12. 交響曲 第6番 ヘ長調 作品68 「田園」
2000年3月10日、大阪・フェスティバルホール

<DISC9>
13. 交響曲 第6番 ヘ長調 作品68 「田園」
2000年3月12日、愛知県芸術劇場コンサートホール

<DISC10>
14. 交響曲 第7番 イ長調 作品92
2000年9月24日、大阪・ザ・シンフォニーホール
15. 交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
2000年9月24日、大阪・ザ・シンフォニーホール

<DISC11>
16. 交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱」
2000年12月29日、大阪・フェスティバルホール

<DISC12>
17. 交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱」
2000年12月30日、大阪・フェスティバルホール
18. 蛍の光(スコットランド民謡)

【演奏者】
菅英三子(ソプラノ)
伊原直子(アルト)
福井敬(テノール)
多田羅迪夫(バリトン)
大阪フィルハーモニー合唱団
岩城拓也(合唱指導)
(以上、DISC16&17)

大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈隆(指揮)

【録音】
ライヴ収録
(DISC12以外の冒頭と演奏後の拍手入り)

【Original Recordings】
Producer: Tomoyoshi Ezaki
Recording Director: Yoshihiko Mazda
Balance Engineer: Yoshihiko Mazda

【マスタリング・エンジニア】
江崎友淑(Tomoyoshi Ezaki)

【原盤】
オクタヴィア・レコード

※タワーレコード限定販売
※初SACD化(1,2,5,6,9,10,13,17,18)
※SACDハイブリッド盤
※限定700セット。マルチケース×2(外箱付)
※シリアル・ナンバー・シール付(シリアル・ナンバーは、ケースの裏側に貼付しておりますため外から見えず、お選びいただくことはできません。ランダムでのお渡しとなります。ご了承ください)
※2021年最新マスタリング音源使用。(マスタリング・エンジニア:江崎友淑氏)
※盤印刷面:緑色仕様
※オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※解説書:岩野裕一氏(新規序文解説)、諸石幸生氏(初出時曲目解説)、解説書合計24ページ

朝比奈隆没後20年企画。巨匠朝比奈隆のベートーヴェン最終章、感動的な最後のチクルス!
朝比奈隆が亡くなる1年前に行った最後のベートーヴェン全集の全貌。
2000年の「20世紀最後のベートーヴェン・チクルス」とその同時期に行われた交響曲の演奏すべてを収録した、文字通りのライヴ「完全版」。
岩野裕一氏の新規序文解説を加え、最新復刻。今回の復刻のために新規で江崎友淑氏がマスタリング。
シリアル・ナンバー付700セット限定盤!

没後20年である2021年を飾る驚くべき”空前絶後”の大型復刻をいよいよリリースします。これらの音源は朝比奈が亡くなる前年にあたる2000年に行われたベートーヴェン交響曲チクルスの演奏会を記録したもので(発売時点では全集として7回目の録音でした)、初出時は各曲がバラで一部リハーサルと2000年時以外の曲(1999年収録の交響曲第7番、1976年の同第8番、1995年のレオノーレ序曲第3番、60年代のレオノーレ序曲第2番等)も入れて各曲1セットで発売されていました。また、2008年には複数録音曲は各1曲にセレクトされた全9曲、6枚組でSACDハイブリッド盤が発売されています(別レーベルで2014年にCDでも発売)。今回はこの周年を鑑み、2000年時のチクルスで収録された17曲の交響曲を全て収録した”特別な”完全限定盤として12枚組というこれまでにないスケールで新規に最新のマスタリングを施した上で、シリアル・ナンバー・シール付完全700セット限定のSACDハイブリッド盤として復刻いたします。前述のSACDハイブリッド盤以外の曲は、初出時以来のリリースとなります。収録曲の内訳は、第1番が3種、第7番と第8番が各1種で、それ以外の曲は各2種が収められています。尚、今回は交響曲の実演のみの完全版として発売したします。また、初出時と同様に、演奏開始前の冒頭からの拍手(DISC12以外)と演奏後の拍手もそのまま収録されていますので、歴史的な演奏会の貴重な記録としての意味合いが強いのもこの音源の特徴です。
(1/2)
タワーレコード (2021/10/29)
朝比奈はこの一環を生涯最後のチクルスと位置付け、集大成としてのゆるぎない決意で臨みました。91歳にしてたどり着いたベートーヴェンは、精力と気概が燦然たる光芒を放ち、あらゆる瞬間に感動的な姿を留めています。これは巨匠による大いなる人間賛歌であり、比類なき遺産と呼ぶべきモニュメントと言えるでしょう。「ベートーヴェンの交響曲は、指揮者にとって聖書のようなもの。何度繰り返しても、その度ごとに新たな発見がある」と朝比奈が常々語っていたように、数多く残した演奏と貴重な音源は、決して立ち止まることなく、回を重ねるごとに進化し深みを増していきました。人生の坂を登り続けてきた朝比奈の、結果的に最後のベートーヴェンの記録は真に偉大な作品群となりました。今回は同一曲で複数ある場合は、収録日の早い順に収納しておりますので、日を追う毎の演奏の変遷も確認することができます。音質的にも最も良い音源のひとつと言えますので、高音質でより朝比奈の最後のベートーヴェンの実像に迫れるはずです。

今回の解説書は、序文に新規で岩野裕一氏による序文解説を掲載しました。音質にも留意し、オリジナルのレコーディングのプロデューサーを務めたオクタヴィア・レコードの代表である江崎友淑氏の手で今回の発売のために新規でマスタリングを行いました。シリアル・ナンバー・シール付の700セット限定でリリースいたします。
(2/2)

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チャイコフスキー 後期交響曲集 朝比奈隆 大阪フィル 1990年 SACD復刻

朝比奈さんのチャイコフスキー、1990年のザ・シンフォニーホールでのライブ録音が実に久しぶりに再発されます。

それもSACDで。

私は、この時期、大阪でのライブは残念ながら聴いていませんが、この初版CDはもっていて、よく聴いていました。
いい音になって復刻されるのが楽しみです。

チャイコフスキー: 後期交響曲集(1990)~交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」、リャードフ: 8つのロシア民謡~エレジー

【曲目】
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:後期交響曲集(1990)、他
<DISC1>
1. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 作品36
2. アナトーリィ・コンスタンティーノヴィチ・リャードフ:8つのロシア民謡から エレジー 作品58-3
<DISC2>
3. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
<DISC3>
4. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」

【演奏】
大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈 隆(指揮)

【録音】
1990年10月5日(第4番)、1990年11月5日(第5番)、1990年12月5日(第6番)、1996年7月14日(リャードフ)
大阪、ザ・シンフォニーホールにてライヴ収録

【マスタリング・エンジニア】
江崎友淑(Tomoyoshi Ezaki)

【原盤】
キャニオンクラシックス

堂々たるロマン、ファン必聴必携のチャイコフスキー!
朝比奈隆没後20年企画。1990年、チャイコフスキー生誕150年を記念したライヴ録音が復活!
キャニオンクラシックス原盤、約20年ぶりの新装再発売。増田良介氏の新原稿、宇野功芳氏による初出時の解説付。
今回の復刻のために新規で江崎友淑氏がマスタリング。シリアル・ナンバー付700セット限定盤!

朝比奈隆にとってチャイコフスキーは、恩師メッテルからの衣鉢を継ぐ若い時代からの重要なレパートリー。「演奏する者の主観的感情を盛りこんでゆかざるを得ない」との視点から、朝比奈は濃厚な表情や激しい気風をみなぎらせ、熱い演奏を展開、随所に見得を切る姿などは、ファンにとってはたまらない魅力でしょう。これらの音源は1990年、チャイコフスキー生誕150年を記念したライヴで、朝比奈82歳時の重要なモニュメントです。尚、1991年の初出時は交響曲3枚のセットでリリースされ、その後第5番のみARTON盤で出た後、2011年に単独で再発がされていました。今回の復刻はセットとしては約30年振り、単独発売後では約20年振りの復刻となります。今回は、リャードフを入れた新規の3枚組としています。また、価格的にも初出時はCD3枚組で税込にすると\8,000前後でした。今回の復刻では新規でマスタリングも行っていますので、ファンならずとも注目です。増田良介氏の書下ろし新原稿、1991年発売時の宇野功芳氏の原稿を再録、2021年江崎友淑による新マスタリング、緑色レーベルを使用しました。原盤はキャニオンクラシックスです。

これらの録音は1990年のチャイコフスキー生誕150年を記念して、大阪のザ・シンフォニーホールにおいて「朝比奈隆の軌跡IV」としてコンサートが行われた際のライヴ録音で、10月5日に「第4番」、翌月に「第5番」、12月に「悲愴」と、ひと月毎に演奏会が開催されました。元々朝比奈はロシア人のメッテルに指揮を師事しており、1939年、31歳に指揮デビューをした際のメインもチャイコフスキーの「第5番」でした。若い時はロシアと東欧の作品を多く振っており、元々チャイコフスキーに対する親近感や作品に対する聴衆の人気等から、朝比奈にとっては独墺系と並ぶレパートリーになっていたようです。ただ、晩年はドイツ作品中心に絞られてきており、指揮をする機会は減っていきました。しかしチャイコフスキーに関しては比較的多く指揮を行っており、残された録音では今回の1990年以降でも多くの音源が残されています。各曲の市販盤の録音数は、「第4番」はこの1990年盤が唯一(演奏自体は複数回行われていました)、「第5番」は4回(今回の1990年盤は第3回目)、「悲愴」は6回(今回の1990年盤は第2回目)も残されています。朝比奈のチャイコフスキー演奏の特徴は、楽譜に忠実に再現しようと試みる独墺系と異なり、かなり自由度が高いと言えるでしょう。テンポの動かし方や表情など、毎回異なると言ってよいほどであり、作品の魅力を様々な角度から紹介する、エンタメ的要素が高いのではと思わせます。もちろん、真に作品に共感しているからこそ成し得た技であり、親しみを広く共有しているかのようにも映ります。そこに朝比奈の魅力が詰まっており、晩年までチャイコフスキーを好んでいた理由もあるのではないでしょうか。

今回の解説書は、序文に新規で増田良介氏による序文解説を掲載し、91年の初出時解説を執筆した宇野功芳氏の文章も収録。音質にも留意し、オクタヴィア・レコードの代表である江崎友淑氏の手で今回の発売のために新規でマスタリングを行いました。シリアル・ナンバー・シール付の700セット限定でリリースいたします。
(2/2)

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朝比奈隆 大阪フィル キャニオン2回目 SACDで再発売

朝比奈さんのベートーヴェン交響曲全集、キャニオンの2回目の全集が、SACDで再発売されます。

キャニオンのこの全集はセットの他、HDCD、SACDでバラ売りで出ていました。

1996年から1997年にかけてライブ録音されています。

今回、ハイブリッドSACDですが、キャニオン時代のSACDのはマルチチャンネルだったのですが、今回は、ステレオだそうです。タワーレコードに照会しました。
朝比奈さんの最後のブルックナーは、EXTONで録音しましたが、9番のSACDはマルチでしたが、あとは全部ステレオで出ました。今回は、キャニオンの録音ですが、EXTONで制作していつので、やはりマルチではなく、ステレオのようです。

ベートーヴェン 交響曲全集 キャニオン2回目

※タワーレコード限定販売
※SACDハイブリッド盤
※歌詞対訳付(10)
※限定700セット。通常ジュエルケース仕様(マルチケースにCD6枚入)
※シリアル・ナンバー・シール付(シリアル・ナンバーは、外箱の裏側に貼付しておりますため外から見えず、お選びいただくことはできません。ランダムでのお渡しとなります。ご了承ください)
※24bitマスターからの2020年最新マスタリング音源使用。(マスタリング・エンジニア:江崎友淑氏)
※盤印刷面:緑色仕様
※オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※解説書:西濱秀樹氏(新規序文解説)、宇野功芳氏(初出時:解説解説)他、解説書合計22ページ

ベートーヴェン生誕250年記念企画。ザ・シンフォニーホールで1996-97年に収録された、風格と貫禄、一球入魂のごとき感動のライヴ!第6回目の全集が約10年ぶりに再発売!今回の復刻のために新規で江崎友淑氏がマスタリング。宇野功芳氏による初出時の演奏解説付。シリアル・ナンバー付700セット限定盤!

朝比奈隆が、90歳を迎える前の96年から97年にかけて完成させた、大阪フィルとの第6回目のベートーヴェン全集を最新のマスタリングで復刻します(第5回目の全集は2020年4月25日にこの企画第1弾として発売済[OVEP00007])。5回目完成時、「もうこれで全集は打ち止めです」(インタビューより)と語った巨匠は、その4年後再び機会を得、新たに内なる炎を燃焼し挑んだ、入魂のライヴです。「英雄」の雄大なスケール、「田園」の懐深い滋味、「第7番」の巨木の鳴動など、すべてが剛毅な風貌に包まれた正道の音楽。宇野功芳氏による演奏解説全文、2020年江崎友淑による新マスタリング、西濱秀樹氏(山形交響楽団専務理事)による書下ろし新原稿、SACDハイブリット仕様とセールスポイントも満載。初出はキャニオンクラシックスで、今回約10年ぶりの再発売となります。今回の復刻では、初出時(通常CD)の特典盤、宇野功芳氏監修・選曲の<朝比奈・ベートーヴェン・ベスト>1CDを含んだ8枚組でのセットを、<ベスト>CDを除いて6枚組に組み直しています。また、SACDハイブリッド盤としては、2008年にキャニオンクラシックスから各\2,857で7枚分が単売されていましたのでそれ以来の復刻となりますが、この2008年再発の際にマスタリングを担当したのが、江崎氏でした。今回、12年振りに同じく江崎氏により再度前回を踏まえた上での最新マスタリングが行われています。
(1/2)
タワーレコード (2020/06/29)
この録音は、最晩年では1988-89年にかけて収録された第4回目のfontec盤、第5回目の1991-92年にかけてのキャニオンクラシックス盤の全集の後、1996年11月から97年7月にかけてライヴ収録された同じくキャニオンクラシックスの通算6回目に当たります。第5回目はライヴの一環での収録(聴衆を入れて「レコーディング・コンサート」という形での公開収録)を中心として、大阪フィルハーモニー会館でのスタジオ収録も行われた、朝比奈の晩年としては珍しいセッション的要素も入っていたのに対し、この第6回目ではザ・シンフォニーホールで開催された「朝比奈隆ベートーヴェンチクルス」のライヴが収録されました。ホールの響きの美しさは格別で、当時のキャニオンクラシックスによる録音も見事です。この録音には朝比奈のベートーヴェンの神髄が残されていると言っても過言ではありません。。朝比奈88歳時の記録であり、この後も1998年の新日本フィルとのものや、2000年の3月から12月にかけての最晩年の全集もありますが、長年連れ添った大阪フィルであることと、同じロケーションで行われたこの第6回目の全集は、バランス的にも完成度が高い録音と言えます。

今回の復刻は高音質としては12年振りですが、その間の復刻技術の進歩は目を見張るものがあります。特にマスタリング技術により、ハイレゾではない当時のデジタル録音であってもより良い音質で再現することができるようになりました。この音源はオリジナルの24ビットレコーディングのスペックを鑑み、SACDハイブリッド盤として再発することにいたしました。尚、曲によって拍手の有無がありますが、これは初出時の形態のままとなっています。

今回の解説書では、序文に新規で西濱秀樹氏による序文解説を掲載し、初出時の演奏解説を執筆した宇野功芳氏の文章全文も収録、音質にも留意し、オクタヴィア・レコードの代表である江崎友淑氏の手で、今回の発売のために新規でマスタリングを行いました。朝比奈のベートーヴェン生誕250年記念復刻企画の第2弾としまして、シリアル・ナンバー・シール付の700セット限定でリリースいたします。
(2/2)
タワーレコード (2020/06/29)

構成数 | 6枚

エディション | Remaster
【曲目】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲全集
<DISC1>
1. 交響曲 第1番 ハ長調 作品21
2. 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
<DISC2>
3. 交響曲 第2番 二長調 作品36
4. 交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」
<DISC3>
5. 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
<DISC4>
6 交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
7. 交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
<DISC5>
8 交響曲 第7番 イ長調 作品92
9. リハーサル風景 ― 交響曲 第5番 第1楽章より
<DISC6>
10. 交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱」

【演奏】
岡坊久美子(ソプラノ)、
竹本節子(アルト)、
林誠(テノール)、
田中勉(バリトン)、
大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指揮:岩城拓也)
大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈 隆(指揮)

【録音】
29 Nov.1996 (Sym.1&3), 20 Mar.1997 (Sym.2&6), 19 Jan.1997 (Sym.4&5), 25 May 1997 (Sym.7&8), 6 Jul.1997 (Sym.9)
Recording Location :The Symphony Hall, Osaka

【マスタリング・エンジニア】
江崎友淑(Tomoyoshi Ezaki)

【原盤】
キャニオンクラシックス

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ベートーヴェン 交響曲第8番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン 交響曲第8番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン:交響曲 第8番
朝比奈隆(指揮)

大阪フィルハーモニー交響楽団

朝比奈隆&大阪フィルによる、EXTON新ベートーヴェン・サイクル、交響曲第8番の登場です。さらに朝比奈アーカイブスとして、1976年の同曲とエグモント序曲のライブを2枚組にまとめました。どちらの演奏も朝比奈の解釈が一貫していて、約四半世紀における時の流れとともにこの交響曲における演奏の変遷をうかがうことができ、ベートーヴェンが書いた冒険的とも言えるこの曲の書法を、見事な構成力と大フィル渾身の演奏で具現化しています。若々しい演奏のアーカイブスと、92歳、まさに円熟の極み、ゆとりさえ感じさせる巨匠のタクトが聴きものです。

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ベートーヴェン 交響曲第7番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン 交響曲第7番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

朝比奈隆(指揮)

大阪フィルハーモニー交響楽団

朝比奈=大阪フィルの新ベートーヴェン・サイクル。第7弾となる交響曲第7番です。すさまじい推進力と堂々たる威容の音楽と有名なアレグレットの深い味わいとの絶妙なコントラスト。
さらに大阪フィル大熱演による疾風怒濤の終楽章は、朝比奈入魂の演奏です。
今回の朝比奈アーカイブスは、近年京都で行われた一連の演奏会から同曲とレオノーレ第3番をカップリング。ここに第7交響曲の巨匠の軌跡が窺われます。

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ベートーヴェン 交響曲第5番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン 交響曲第5番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

朝比奈隆(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団

ベートーヴェン:交響曲 第5番 「運命」
※リハーサル音源付

朝比奈=大阪フィルの新ミレニアム・ベートーヴェン・サイクル第3弾。「運命」の名で知られる交響曲第5番の登場です。このアルバムには福岡と大阪における2回のリハーサルとライブの演奏がドキュメントとして収められています。リハーサルで朝比奈は、時折楽員に正確なテンポや「楽譜どおりに…」と指示し、この曲が持つ古典的な様式美を徹底させ、虚飾を排して内在する本来の姿のみを格調高く仕上げていきます。
その成果はコンサートで大阪フィルの自発的な音楽性とともに感動的な盛り上がりを示します。まさに楽員一人一人の音楽を知り尽くした巨匠の慈愛に満ちた眼差しと技が感じられる演奏です。

録音:2000年5月3日、アクロス福岡・シンフォニーホール(Disc1)
2000年5月10日、大阪、ザ・シンフォニーホール(Disc2)にて収録

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ベートーヴェン 交響曲第4番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン 交響曲第4番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

朝比奈隆(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団

ベートーヴェン:交響曲 第4番
リハーサル音源付

朝比奈=大阪フィルによるEXTON新ベートーヴェン・サイクルの第4弾、交響曲第4番の登場です。これは交響曲第5番(OVCL-00021)とともに同日、福岡と大阪で演奏されたライブとリハーサルの模様を2CDにまとめたものです。
リハーサルにおいて朝比奈は、この曲の特徴である深く静かなロマンティシズムと対比するダイナミズムを古典的な佇まいの中で見事に仕上げていきます。コンサートにおいて大阪フィルの集中力ある好演は深い感動を誘い、特に終楽章の堂々たる演奏はこの交響曲の構成の大きさを、巨匠=朝比奈が改めて私たちに知らしめてくれます。

録音:2000年5月3日(Disc1)、2000年5月10日(Disc2)

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ベートーヴェン 交響曲第3番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

ベートーヴェン 交響曲第3番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

大阪フィルハーモニー交響楽団  
朝比奈 隆(指揮)

巨匠朝比奈、新ベートーヴェン・サイクル、満を持しての「英雄」の登場です。ミレニアムの夏、大阪と東京で行われたコンサートの中から2回のライブを2CDにまとめました。両公演とも、巨匠と大阪フィルの燃焼度は高く、甲乙つけがたい名演奏が誕生しました。壮大なスケールの第1楽章、深遠な境地を描ききった第2楽章、そしてスケルツォの序奏を伴ったバッサカリアの大?藍へと、まさに三位一体の演奏を繰り広げます。20世紀演奏史、最後を飾るにふさわしい英雄交響曲です。

収録:2000年7月8日大阪、ザ・シンフォニーホール(DISC1)
    2000年7月23日東京、サントリーホール(DISC2)

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ベートーヴェン 交響曲第1番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年 エクストン 最後の全集

朝比奈さんの7回目の交響曲全集は最初は、1曲ずつ分売されました。
2枚組で、基本的に同時期に演奏された2つの演奏がはいっています。

この第1番は、東京の2種の演奏を含み、全部で3種類入っています。
私は、大阪と東京定期で、両方とも第3番との組み合わせで生演奏に接しています。

朝比奈隆(指揮)

大阪フィルハーモニー交響楽団

巨匠=朝比奈、新ベートーヴェン・サイクル、第1交響曲の登場です。今年大阪と東京で行われた全てのライブを2枚にまとめました。
どの演奏も端正に彫琢された古典的なたたずまいと力強さを両立し、最終の演奏会ではさらに大阪フィルに自由な演奏をさせて、緊張感溢れる素晴らしい演奏を展開します。ここに朝比奈の「第1の全て」があるといっても過言ではありません。
また今回のベートーヴェン・サイクルを記念して、大阪フィルからのご好意により所蔵のアーカイブから1965年演奏の序曲「レオノーレ」第2番をカップリングしました。壮年期の朝比奈の名演がここに蘇ります。

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