ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調作品125
[録音:1988年12月15日]
豊田喜代美(ソプラノ)
秋葉京子(メゾ・ソプラノ)
林誠(テノール)
高橋啓三(バス・バリトン)
晋友会合唱団
新日本フィルハーモニー交響楽団
朝比奈隆(指揮)
ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調作品125
[録音:1988年12月15日]
豊田喜代美(ソプラノ)
秋葉京子(メゾ・ソプラノ)
林誠(テノール)
高橋啓三(バス・バリトン)
晋友会合唱団
新日本フィルハーモニー交響楽団
朝比奈隆(指揮)
[録音:1989年5月15日]
[録音:1989年3月11日]
[録音:1989年4月6日]
[録音:1989年5月15日]
ベートーヴェン 交響曲第4番
朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
13:58/11:58/6:40/8:27
1989年4月6日、サントリーホール
同日後半に第6番が演奏された。
新日本フィルのこのシリーズは、テンポのゆっくりしたものが多いが、第4番で40分を超えるというのは珍しいと思う。すばらしく重量感のある演奏である。ホールの音響もすばらしい。
第1楽章、ゆったりした序奏のあと、主部は非常に重量感がある。揺るぎなく、確信に満ちた演奏。
第2楽章、ゆったりし、線の太い、堂々とした足取り。
第3楽章、しっかりと音をきざみ、重量級。
第4楽章、テンポは遅く、音の刻みがしっかりはっきりしていて、重量感がある。その勢いのまま、乗りに乗って進む。
ベートーヴェン 交響曲第3番
朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
1989年2月5日、サントリーホール
21:09/18:10/6:50/13:28
同日は、第1番が演奏されている。
得意な曲だけに生き生きとしているが、ほかの演奏と比べ、非常にテンポがゆっくりしている。とくに前半の2つの楽章。
第2楽章がこれほど遅いのに緊張を保てたことで、朝比奈さんは新日本フィルの合奏力を賞賛したということである。
全曲で1時間近くかかっている。
それは、本人も意識して、そうしている、と語っている。
大フィルの演奏より音は明るいが、荘厳な表現。とにかく前半のテンポの遅さは後年に見られない。
[録音:1989年3月11日]
第1番と比べると、ずいぶんと音もやわらかく、のびのびとした印象がある。第2楽章は、几帳面であるが、歌もよく感じる。第3楽章以降がやはりのっていて、音も十分ンと伸びきっている。やはり大フィルよりは、生真面目な印象がある。
ベートーヴェン 交響曲第1番
朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
11:20/9:50/4:06/6:15
1989年2月5日、サントリーホール
同日の後半は、第3番が演奏された。
非常にきっちりした演奏。弦楽器は、弓を弦にきっちるつけて、跳ねないような弾き方で、朝比奈さんのいつものやりかた。
大フィルよりも、音は透明度は高く、ものすごく几帳面な感じがする。後半にいくほど乗ってきて、とくに第3楽章以降は、音が躍るようなイメージも出てくる。第1番で30分超えるというのは、珍しい。
第1楽章、じっくり、丁寧に、テンポもゆったりしている。重量感がある。
第2楽章、テンポは非常にゆっくりしているが、流れはよく、歌もある
第3楽章、かなりゆっくりしたテンポで、丁寧に演奏されており、重量級。
第4楽章、テンポはゆっくりの方だが、流れがよく、躍動感も出ている。
ブラームス 二重協奏曲
[収録曲]
ブラームス
1. ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調作品102
2. 大学祝典序曲作品80
海野義雄(ヴァイオリン)、堤剛(チェロ)(1)
朝比奈隆(指揮)
新日本フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1988年5月11日&12日、神奈川、綾瀬市文化会館
DDD
巨匠・朝比奈が日本を代表する名手を従えた感動の《ドッペル》。
生涯を通じてライヴ録音の多さが目立った朝比奈隆の、珍しいセッション録音。80歳時の記録だが、もちろん音楽は矍鑠として迫力満点。海野義雄と堤剛という、日本を代表する大ヴェテランのソリスト2人を従えての《ドッペル・コンチェルト》は、遅いテンポでじっくりと歌われる、密度の高い音楽が大きな感動を呼ぶ。朝比奈唯一の録音となった《大学祝典序曲》も朝比奈らしく力強い、手応え確かな演奏。