ベートーヴェン 交響曲第5番 朝比奈隆 新日本フィル 1989

ベートーヴェン 交響曲全集 新日本フィル

[録音:1989年5月15日]

Share

ベートーヴェン 交響曲第4番 朝比奈隆 新日本フィル 1989

ベートーヴェン 交響曲全集 新日本フィル

ベートーヴェン 交響曲第4番
朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団

13:58/11:58/6:40/8:27

1989年4月6日、サントリーホール
同日後半に第6番が演奏された。

新日本フィルのこのシリーズは、テンポのゆっくりしたものが多いが、第4番で40分を超えるというのは珍しいと思う。すばらしく重量感のある演奏である。ホールの音響もすばらしい。

第1楽章、ゆったりした序奏のあと、主部は非常に重量感がある。揺るぎなく、確信に満ちた演奏。

第2楽章、ゆったりし、線の太い、堂々とした足取り。

第3楽章、しっかりと音をきざみ、重量級。

第4楽章、テンポは遅く、音の刻みがしっかりはっきりしていて、重量感がある。その勢いのまま、乗りに乗って進む。

Share

ベートーヴェン 交響曲第3番 朝比奈隆 新日本フィル 1989

ベートーヴェン 交響曲全集 新日本フィル

ベートーヴェン 交響曲第3番
朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
1989年2月5日、サントリーホール

21:09/18:10/6:50/13:28

同日は、第1番が演奏されている。

得意な曲だけに生き生きとしているが、ほかの演奏と比べ、非常にテンポがゆっくりしている。とくに前半の2つの楽章。
第2楽章がこれほど遅いのに緊張を保てたことで、朝比奈さんは新日本フィルの合奏力を賞賛したということである。
全曲で1時間近くかかっている。
それは、本人も意識して、そうしている、と語っている。

大フィルの演奏より音は明るいが、荘厳な表現。とにかく前半のテンポの遅さは後年に見られない。

Share

ベートーヴェン 交響曲第2番 朝比奈隆 新日本フィル 1989

ベートーヴェン 交響曲全集 新日本フィル

[録音:1989年3月11日]

第1番と比べると、ずいぶんと音もやわらかく、のびのびとした印象がある。第2楽章は、几帳面であるが、歌もよく感じる。第3楽章以降がやはりのっていて、音も十分ンと伸びきっている。やはり大フィルよりは、生真面目な印象がある。

Share

ベートーヴェン 交響曲第1番 朝比奈隆 新日本フィル 1989

ベートーヴェン 交響曲全集 新日本フィル

ベートーヴェン 交響曲第1番
朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団

11:20/9:50/4:06/6:15

1989年2月5日、サントリーホール
同日の後半は、第3番が演奏された。

非常にきっちりした演奏。弦楽器は、弓を弦にきっちるつけて、跳ねないような弾き方で、朝比奈さんのいつものやりかた。
大フィルよりも、音は透明度は高く、ものすごく几帳面な感じがする。後半にいくほど乗ってきて、とくに第3楽章以降は、音が躍るようなイメージも出てくる。第1番で30分超えるというのは、珍しい。

第1楽章、じっくり、丁寧に、テンポもゆったりしている。重量感がある。

第2楽章、テンポは非常にゆっくりしているが、流れはよく、歌もある

第3楽章、かなりゆっくりしたテンポで、丁寧に演奏されており、重量級。

第4楽章、テンポはゆっくりの方だが、流れがよく、躍動感も出ている。

Share

ベートーヴェン 交響曲第9番 朝比奈隆 大阪フィル 1985

ベートーヴェン 交響曲第9番 朝比奈隆 大阪フィル

大倉由紀枝、藤川賀代子、林誠、木村俊光
大阪フィルハーモニー合唱団

1985年6月30日 ザ・シンフォニーホール

16:40/14:10/15:46/23:49

朝比奈さんとしては、演奏回数が非常に多い曲であるが、ザ・シンフォニーホールでの演奏は珍しい。
従来の演奏よりさらに正攻法であるが、ほかの曲よりもこなれて柔軟な感じを受ける。

第1楽章、じっくりと取り組んだ、構成力のしっかりした演奏。朝比奈さんの第9としては、テンポはさほど遅くない。拡張高いすばらしい演奏。

第2楽章、テンポははやくはないが、推進力があり、重量感も十分。ほかの8曲と同じく生真面目でありながら、流れがよい。

第3楽章、テンポは意外に遅くない、というか、遅く感じない。テンポにもめずらしく動きがあり、優美さも感じられる。
12分37秒のところのアウフタクトの強調は、ほかの演奏ほどめだたないが、朝比奈さんの特徴のひとつ。ほかに、ワインガルトナーしかやっていない。

第4楽章、ぐっと自由度が増し、のびのびと演奏している感じをうける。スタイルとしては、フルトヴェングラーの影響を感じるが、あそこまで極端ではない。声楽がはいってからは、かなりテンポははやめになる。
マーチになるとゆったり。テノールが朗々と歌えるテンポ。二樹フーガもゆっくりして、構造がよく聴き取れる。
その後は、非常にしっかりしたテンポで力強く進む。
コーダは、フルトヴェングラーほどではないが、しっかりためて、最後思いっきり速くなる。

Share

ベートーヴェン 交響曲第8番 朝比奈隆 大阪フィル 1985

ベートーヴェン 交響曲第8番 朝比奈隆 大阪フィル

1985年5月26日 ザ・シンフォニーホール
9;55/3:44/5:15/8:45

同日に演奏されたのは、第7番

第1楽章、
ゆったりしたテンポで、丁寧に演奏している。
十分な重量感があり、小型シンフォニーのイメージはない。

第2楽章、テンポはゆったりしているが、小洒落た表情も感じさせる。なかなか微笑ましい。

第3楽章、丁寧に、しっかり内声部も歌わせ、重量感たっぷり。

第4楽章、この楽章も非常に丁寧に、ゆったりと。特定の声部を浮き上がらせるのではなく、全体をしっかり弾いているので、重量感たっぷりになっている。

Share

ベートーヴェン 交響曲第7番 朝比奈隆 大阪フィル 1985

ベートーヴェン 交響曲第7番 朝比奈隆 大阪フィル

14:41/8:43/10:37/8:31

1985年5月26日 ザ・シンフォーニーホール

同日に演奏されたのは、第8番

第1楽章、ゆったりしているが、おそすぎず、すっきりした表現。軽くはなく、なかなか拡張高い。

第2楽章、テンポは、そんなに遅くなく、淡々と進むが、しみしみとした味わいがある。

第3楽章、かなり重量級。ゆったりとすすむ。堂々として迫力十分。

第4楽章、テンポは中庸。後半になるほど、乗ってきて、迫力十分。きちんと繰り返しも演奏している。

Share

ベートーヴェン 交響曲第6番 朝比奈隆 大阪フィル 1985

ベートーヴェン 交響曲第6番 朝比奈隆 大阪フィル

11:59/12:43/5:27/3:48/9:39

1985年4月28日 ザ・シンフォーニーホール
同日に演奏されたのは、第2番

非常にさわやかな演奏。ゆっくりしたテンポであるが、流れがよく、淀みがない。
繰り返しは忠実に行っている。

Share

ベートーヴェン 交響曲第5番 朝比奈隆 大阪フィル 1985

ベートーヴェン 交響曲第5番 朝比奈隆 大阪フィル 

9:30/11:03/6:34/12:38
1985年3月31日 ザ・シンフォーニーホール
同日に演奏されたのは、第4番

第1楽章、比較的動きがなく、淡々とすすめられているので、ちょっと勢いが足りない感じもある。

第2楽章、ゆったりと歌い、几帳面に進む。

第3楽章も淡々と進む。几帳面さが目立つ。

第4楽章、ティンパニのオスティナートから、一気に爆発する。各声部が丁寧に弾かれ、重量感がある。繰り返しあり。

Share