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朝比奈隆―長生きこそ、最高の芸術 木之下 晃 岩野 裕一
朝比奈隆 わが回想 (中公新書 (783)) 新書
指揮者・朝比奈隆 宇野 功芳 (著)
朝比奈さんが、日本国内では、大阪中心に活動していたのが全国区にまでなったのは、音楽評論家の宇野 功芳氏の功績は非常に大きいものでした。
残念ながら、最近亡くなりましたが、クナッパーツブッシュ、シューリヒト以降、朝比奈とマタチッチが世界一のブルックナーだ、と、すでに1960年代後半に述べておられます。私は、その記事を、中学時代にレコード芸術誌で読み、朝比奈さんを聴いてみたいと思いました。ちなみに、私が最初に買ったブルックナーは、宇野さんの影響もあり、マタチッチの7番でした。朝比奈さんのブルックナーを最初に聴いたのは、1974年大阪フェスティヴァルホールでの8番でした。
その宇野さんの朝比奈論がこれです。おちこちで書いているものを集め、必要な改訂をしています。
この響きの中に 私の音楽・酒・人生 朝比奈隆/著
1908年生まれ、世界現役最高齢の指揮者として内外の尊敬を一身に集める筆者が、半世紀にわたり書き綴ってきた珠玉の随筆の数々。フルトヴェングラー、グレン・グールド、甘粕正彦、坂東三津五郎、井上靖…きら星の如き人達との出会いから、青春の日の想い出、音楽論、そしてこよなく愛する酒と味の話題の至るまで、人間・朝比奈隆の比類なき大きさと魅力を伝える一冊。
目次
1 忘れ得ぬ人(フルトヴェングラー回想
聖なる指揮台に立ちて
生きているフルトヴェングラー ほか)
2 酒味閑談(わが音楽と酒の旅
酒談・楽談
太陽の酒 ほか)
3 語る(芸事は理論より年数
サッカーで鍛えた高校時代
メッテル先生にあこがれて京大へ ほか)
4 辿り来し道(京大法学部回想
老いてなお若き「京都」
『世界文化史大系』 ほか)
指揮者の仕事 朝比奈隆の交響楽談 朝比奈隆/著
朝比奈隆すべては「交響楽」のために 岩野裕一/著
朝比奈隆のすべて 指揮生活60年の軌跡
R・シュトラウス ツァラトゥストラはかく語りき 朝比奈隆 大阪フィル 1983年
R・シュトラウス ツァラトゥストラはかく語りき 朝比奈隆 大阪フィル
【曲目】
R.シュトラウス: 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
【演奏】
朝比奈隆(指揮)、大阪フィルハーモニー交響楽団
【録音】
1983年6月20日 ザ・シンフォニーホール,大阪 (ライヴ)
リムスキー・コルサコフ シェエラザード 朝比奈隆 大阪フィル 1982
リムスキー・コルサコフ シェヘラザード 朝比奈隆 大阪フィル
【曲目】
リムスキー・コルサコフ: 交響組曲「シェエラザード」
【演奏】
朝比奈隆(指揮)、大阪フィルハーモニー交響楽団
【録音】
1982年11月22日 フェスティバルホール,大阪 (ライヴ)
キングの一連の録音は、荒削りだが、表現も大胆、録音も非常に優秀で、聴いていて非常に面白い。
朝比奈がオリエンタル・ムードたっぷりに表出したアラビアン・ナイトの世界。
ロシアの指揮者メッテルに指揮法を学んだ影響からか、生前ロシア音楽がもっとも自分の肌に合っていると語っていた朝比奈。この「シェエラザード」は朝比奈が好んで指揮する重要なレパートリー。全体にテンポを遅めにとり、この音楽の持つ東洋的なムードを、濃厚に表出している。
キングレコード
キングレコードのシリーズで出ているものだが、何度か発売するごとに、マスターが異なっているため、音が違う。
1995年ファイヤバード盤
アナログマスターを使ってリマスターしたもの