ブルックナー 序曲ヘ短調 朝比奈隆 新日本フィル 1980

ブルックナー 
序曲 ト短調  11’37”

朝比奈隆指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
1980.6.4 東京カテドラル聖マリア大聖堂録音 

第1回目の東京カテドラルのシリーズで、交響曲第9番の前に演奏された。
当初LPでSJX-1159B(1981.4)で発売されたが、タワーレコードから発売されたCDでは、交響曲第8番のあとにフィルアップされている。
交響曲がおわって、拍手なしに、この曲がはじまるので、ちょっと戸惑う。

きわめて丁寧な演奏で、ブルックナー音楽を楽しむことができる。

タワーレコードから、シングルレイヤーのSACDによるセットが発売されている。ものすごくいい音で楽しめます。

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ブルックナー ミサ曲第3番

ブルックナー ミサ曲第3番

1.大阪フィル 1980 大阪フェスティヴァルホールライヴ 大阪フィルプライヴェート盤

2.大阪フィル 1983 東京カテドラル教会ライヴ ビクター

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服部良一 おおさかカンタータ 朝比奈隆 大阪フィル 1974 

服部良一 おおさかカンタータ
朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー
樋本栄、五十嵐喜芳
大阪フィルハーモニー合唱団
1974年11月4日大阪フェスティヴァルホール

おおさかカンタータ

ヒットメーカー服部さんは、朝比奈さんと同門なのです。で、この曲は、昭和四十五年の日本万博以後、不況下で低迷する大阪に活力をとの狙いで、府、大阪市、経済界が実行委員会を組織。作詞を喜志邦三さんと阪田寛夫さんに、作曲を服部良一さんに依頼したものです。

長らく廃盤でしたが、いまはベートーヴェン交響曲全集(ビクター)の特典盤として入手できます。その後復刻され、バラで購入できます。

大阪フィル合唱団が発足してまもなくこの曲の世界初演を行いました。で、ライブ録音されたものです。大阪で取材をかさねて大阪らしいメロディーがたくさん出てきます。服部さんは、ゲネプロのときに登場し、ちょっとだけ指揮しました。朝比奈さんとは同門だけに、非常に懇意にしているようでした。この曲は、世界初演であったということもあり、譜読みもたいへんだったのですが、綺麗に演奏できたと思います。

実は、この曲には、児童合唱もあるのですが、この合唱団の指導者が井伊弘さんといいます。私が、小学校3年のときの音楽の先生でした。その後別の小学校の転勤してしまいました。高校のときに再会したのですが、この演奏のときにも久しぶりにお会いしました。なつかしい思い出です。

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ベートーヴェン 交響曲第5番 朝比奈隆 大阪フィル 1982

ベートーヴェンの交響曲全集、2回目と3回目に間に録音され、単発で発売されたものです。

ビクター CDC-5527

第1番
第5番 
1982年7月7日 東京文化会館での録音

第21回大フィル東京定期演奏会でのライブです。
ジャケットの写真は、東京都芸術劇場ですが、ライブは文化会館。

この第5番の演奏は、第2回めの全集が最初にCDになったときに、1977年のチクルスではなく、この演奏が採用された。録音のバランスが1977年のはよくない、との理由である。(CD全集の解説にそう書いてある)

第5番
1977年のものと比べるとはるかに洗練された表現。
オーケストラの音色もより洗練され、引き締まっている。
基本的に楷書的できちんと演奏されているが、より自由度が出てきている感じ。

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ベートーヴェン 交響曲第1番 朝比奈隆 大阪フィル 1982

ベートーヴェンの交響曲全集、2回目と3回目に間に録音され、単発で発売されたものです。

ビクター CDC-5527

第1番
第5番 
1982年7月7日 東京文化会館での録音

第21回大フィル東京定期演奏会でのライブです。
ジャケットの写真は、東京都芸術劇場ですが、ライブは文化会館。

この第5番の演奏は、第2回めの全集が最初にCDになったときに、1977年のチクルスではなく、この演奏が採用された。録音のバランスが1977年のはよくない、との理由である。(CD全集の解説にそう書いてある)

まず第1番

1978年の録音から4年建っている。
基本的には楷書的な演奏で、よりアクセントがしっかり表現されている。
録音が、1978年のもよりも状態がよく、いくぶんやわらかさがあるが、オケの音はより引き締まっている。
オーケストラの音色も1978年からはより純度が高くなっている。
スタイルはあまり変わらないが、より洗練された表現。そして、よりゆとりのある表現。

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ベートーヴェン 交響曲第9番 朝比奈隆 大阪フィル 1977

ベートーヴェン 交響曲第9番

朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団・合唱団

常森寿子、田中万美子、林誠、木村俊光

1977年12月29日 大阪フェスティヴァルホールでのライブ録音

復刻CD
朝比奈 ベートーヴェン 交響曲第9番

実は、この合唱には、私も参加している。合唱指導は、CDでは木村四郎氏の名前が出ているが、このとき、実際は、手塚幸紀さんが、民音の第9の演奏会を数回やっていたので、実際のところ手塚さんが相当リハーサルをおこなっている。この年に手塚さんが練習の多くを行ったことで、大フィル合唱団が格段の進歩をみせている。それ以前より、より正確に演奏しているということができる。

バリトンのソロは、この前の年に、別のバリトン歌手が出てきたが、リハーサルの態度が尊大で顰蹙をかっただけでなく、本番は大失敗というオマケつきだった。この年は前年の歌手にかえて、木村さんのきわめて誠実な歌唱となり、レベルもあがった。常森さんが非常な人気で、あとの打ち上げでもものすごくもりあがった記憶がある。

朝比奈さんは、大フィル合唱団が出来た年こそ、12月の第9の過半を指揮していたが、この年は年末だけだった。年末に2回連続で行うようになってからは、その2回がまったく違うスタイルの演奏で、これがまた面白かった。初日は、69分、2日目は78分とか、大きくテンポも違うのであった。しかし、あの大阪フェスティヴァルホールが2日とも満員になるのである。すごい人気である。

さて、この第9であるが、朝比奈さんとしては、かなりテンポが早い。
ぐいぐいと押してくるエネルギー感が素晴らしい。
オケの精度も学研のものとは比べ物にならない。
第9は、朝比奈さんが200回も演奏した曲である。その自信もあると思う。

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ベートーヴェン 交響曲第8番 朝比奈隆 大阪フィル 1977

ベートーヴェン 交響曲第8番

朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団

1977年12月29日 大阪フェスティヴァルホールでのライブ録音

朝比奈 ベートーヴェン 交響曲2.8

このコンサートは後半は第9です。2日連続で行われていますが、その初日の方の演奏。

このチクルスは、アナログ録音で、なかなか豊かな音になっています。

第8番も規模的には、小さな曲ですが、大交響曲として演奏していますね。

構成がしっかりしていて、奏者の表現意欲も強くて、なかなか面白い表現になっています。打楽器の強奏が目立ち、かなりがっちりした音作りながら、全体的にゆったりとした風格も感じさせる名演です。

学研の演奏よりもずっとしなやかで歌があります。表情が楽しげでもあります。はずんだような表現もあります。

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ベートーヴェン 交響曲第7番 朝比奈隆 大阪フィル 1977

ベートーヴェン 交響曲第7番

朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団

1977年9月28日 大阪フェスティヴァルホールでのライブ録音

この演奏は、復刻されバラで購入できます。
朝比奈 ベートーヴェン 交響曲1.7

序奏の部分など、ガチガチしていなくて、丁寧に歌っており、意外にやわらかな表現なのに驚く。主部からも硬さがなく、意外にはやいテンポですすんで行く。こんなさわやかな表現だったっけ、と感じた。

最後は、テンポもはやく、豪快に締めくくる。

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ベートーヴェン 交響曲第6番 朝比奈隆 大阪フィル 1977

ベートーヴェン 交響曲第6番
朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団

1977年10月6日
東京文化会館でのライブ

朝比奈 ベートーヴェン 交響曲第6番、エグモント序曲

この日の後半は名演で知られる第3番でした。

学研の演奏よりも、ずっと自由度が高く、非常に楽しんで演奏している様子が伺えます。

大らかな表現ながら、ちょっとしゃれたところもあります。

アンサンブルはライブならでの乱れもありますが、あんまり気になりません。

朝比奈さんの田園は、実演で聴くと実に雰囲気に浸ることができるものです。リズムが少々重くてちょっと野暮ったさのなかに、優しさが満ち溢れ、実に幸せな音楽です。

最後はかなり金管が強くでていて、ある意味バランスが悪いともいえるのですが、これこそ朝比奈さんの真骨頂、おとを抑えるのではなく、朗々とひかせることで、いきいきとした音楽となっています。

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ベートーヴェン 交響曲第5番 朝比奈隆 大阪フィル 1977

ベートーヴェン 交響曲第5番 
朝比奈隆指揮 大阪フィル

1977年5月12日
大阪フェスティヴァルホールでのライブ録音

朝比奈 ベートーヴェン 交響曲4,5

このときのライブは、第4番とセットになっていました。

ビクターから出たベートーヴェン交響曲全集は、最初LPでバラで発売されましたが、これが最初の1枚。SJX-9501 という番号でした。LP1枚に1曲。

最初のCD全集では、この演奏は採用されず、1982年のものがはいっていました。録音のバランスが悪いというのがその理由でした。

最初の記念スべき録音なのに、それに、朝比奈さんは、チクルスで行うことがそのポリシーなのに、こういうことをされるのには理解に苦しみましたが、後年セットになったときは、この元の演奏が採用されました。最初にCDが出たとき、これほどたくさん朝比奈さんのベートーヴェンが録音されるとは思わなかったのでしょう。その完成度を重視したわけです。しかし、後年になって、いろいろ出だすと、まさに1977年という時期が重要になります。

この第5番ですが、貴重な演奏です。
ちょっとほかの演奏と感覚が違います。
よりゆったりとしており、おおらかで、響きがまろやかです。
第4楽章になって、従来の路線に近くなり、よりがっちりした表現になります。

第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ/(ベートーヴェン)[8:46]
第2楽章 アンダンテ・コン・モート/(ベートーヴェン)[9:58]
第3楽章 アレグロ/(ベートーヴェン)[5:57]
第4楽章 アレグロ/(ベートーヴェン)[11:43]

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