ベートーヴェン 交響曲全集 5回目 朝比奈隆 大阪フィル キャニオン (タワーで再発)

朝比奈さんの第5回目のベートーヴェン交響曲全集は、キャニオンによる第1回目ものです。

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長らく入手困難でしたが、新しくリマスターされ、価格が安くなって再発売されます。タワーレコード限定。
SACDではなくて、CDです。もともとの録音のスペックを鑑みてそうしたようです。(アナログ録音ならSACDにしたでしょうね。)
2020年リマスタリングしていますので、音は期待できそうです。
再発は、EXTONとタワーレコードの連名。EXTONは、キャニオンのチームが独立して設立したレコード会社です。

ベートーヴェン: 交響曲全集(1991-92)+朝比奈隆

ベートーヴェン生誕250年記念企画。巨匠の比類なき充実期の記録 第5回目の全集が約30年ぶりに再発売!今回のセット化のために新規で江崎友淑氏がマスタリング。宇野功芳氏による初出時の演奏解説付。シリアル・ナンバー付700セット限定盤!

朝比奈隆が大阪フィルと1991年~92年にかけて完成させた、通算5回目のベートーヴェン全集を最新のマスタリングで復刻。この時巨匠は80代前半の心身共に最も充実していた時期で、その質実剛健にして意気軒高な姿がここに記録されています。朝比奈には珍しくライヴ&セッション(スタジオライヴ)とを組み合せており、腰の重い骨太な筆法から生まれる一点の曇りもない正攻法な音楽で、この全集が朝比奈の最高峰と捉えるファンも少なくありません。初出時の宇野功芳氏による演奏解説と、貴重な長時間インタビュー付、江崎友淑による2020年新マスタリングなど魅力満載。初出はキャニオンクラシックスで、今回約30年ぶりの待望の再発売となります。

この録音は1988-89年にかけて収録された第4回目のfontec盤に続く朝比奈の通算5回目となった全集で、1991年12月29日の年末恒例の「第9シンフォニーの夕べ」(朝比奈通産200回目の第九)と、”ザ・ベスト・オブ・ベートーヴェン”という1992年は3月から4ヶ月連続の4回シリーズでのライヴの一環での収録(聴衆を入れて「レコーディング・コンサート」という形での公開収録)の他、大阪フィルハーモニー会館でスタジオ収録された残りの6曲を加えセットとしてまとめられたものです。朝比奈が83歳から84歳にかけて収録されたこの演奏は溌溂としており、体力的にもまだしっかりとしていた時期ということもあってか動きもダイナミックであり、スケールが大きい演奏となっているのが特徴です。朝比奈自身、楽譜に忠実にすべての反復を行っており、真摯な姿勢とより良いものを残そうとする意気込みを感じます。またスタジオ収録が多く、技術的な完成度が高いというのもこの全集の特徴でしょう。

今回の復刻は30年振りですが、その間の録音技術の進歩は目を見張るものがあります。特にマスタリング技術によりハイレゾではない当時のデジタル録音であってもより良い音質で再現することができるようになりました。この音源は元々のマスターのスペックを鑑み、今回完成されたCDとして再発することにいたしました。

今回の解説書では、序文に新規で小味渕彦之氏による序文解説を掲載し、初出時の演奏解説を執筆した宇野功芳氏の文章も収めています。さらに初出時のセットに収録されていた1992年9月28日(月)の16:30-17:30録音の60分を超える諸石幸生氏との対談インタビューの音源(音声のみ。解説書内の文字原稿はなし)をCD7に収録しました、音質にも留意し、オクタヴィア・レコードの代表である江崎友淑氏の手で、今回の発売のために新規でマスタリングを行いました。シリアル・ナンバー・シール付の700セット限定でリリースいたします。

タワーレコード (2020/03/27)

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PCCL-00171 8枚組
諸石幸生によるインタヴューがついていてます。リハーサルも。

朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 [7] 大阪フィルハーモニー合唱団,井岡潤子(S),伊原直子(A),大野徹也(T),多田廸夫(Br)

この全集の特徴は、多くが、大阪フィルハーモニー会館での録音ということです。そえは、1,2,4,6,7,8の6曲が、実にライブではなくて、セッション録音なのです。

3と5はシンフォニーホール。9はフェスティヴァルホールでのライブ録音です。

もともとは、朝比奈隆の軌跡Ⅴとして企画されたシリーズが軸になっています。このシリーズでは、シンフォニーホールで、3,5,6,7が取り上げられ、そのうち3,5はライブ収録、6,7は、リハーサルを録音したものです。

このリハーサルは、大フィルの練習場でのものですが、ここのホールはちゃんと座席もあり、すぐれた音響をもっています。

基本的には、路線は一緒ですが、第9のテンポがはやくなっています。
それと、第7番は、ミスがそのまま録音されていて、楽員のシラーという声まではいっています。どうして、これが発表されてしまったのか、ちょっと不可解です。

データ

第9番 1991年12月29日 大阪フェスティヴァルホール(ライブ)

第3番、レオノーレ 1992年3月29日 シンフォニーホール (ライブ)

第1番、第4番 1992年4月6日~8日

第5番 1992年4月25日、26日 シンフォニーホール(ライブ)

第6番 1992年5月30日、31日

第7番 1992年6月27日、28日

第2番、第8番 1992年8月17日~19日

この全集の入手は、今は難しいと思います。(と、書きましたが、タワーレコードから再発されます。)

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