ブルックナー 交響曲第5番 朝比奈隆 ホノルル交響楽団  1987

BRUCKNER: Symphony No. 5 in Bb Major; Honolulu Symphony Orchestra, Takashi Asahina, conductor

I. Adagio – Allegro 0:00
II. Adagio 21:38
III. Scherzo: Molto vivace 40:03
IV. Finale: Adagio – Allegro moderato 55:03

Honolulu Symphony Orchestra
Takashi Asahina, conductor
March 8, 1987
Neal Blaisdell Concert Hall
Honolulu, Hawaii

While Takashi Asahina’s European career took off in 1956 after conducting the Berlin Philharmonic, he didn’t conduct in the U.S. for the first time until an engagement with the Honolulu Symphony (conducting Bruckner’s 4th Symphony) in 1985.

This performance is from Maestro Asahina’s second guest conducting engagement with the Honolulu Symphony in 1987. As Tod Bowermaster, now Third Horn with the St. Louis Symphony said, these performances were “some of the most memorable concerts of my career.”

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朝比奈隆 交響的肖像 新日本フィル ブルーレイ

かつで発売されていたDVDの映像に、英雄と大地の歌が追加されて、ブルーレイディスクで発売されます。

大地の歌は、完全初出となります。

朝比奈隆 交響的肖像

朝比奈隆歿後20年、実相寺昭雄歿後15年、新日本フィル創立50周年!
注目の完全初出「大地の歌」!!

2021年は朝比奈隆の歿後20年、映画監督の実相寺昭雄の歿後15年にあたります。朝比奈の円熟期1990年代に、氏を崇拝する実相寺が制作した「朝比奈隆 交響的肖像」は1999年に日本コロムビアからDVD3枚組でリリースされ話題となりました。長らく入手困難となっていましたが、今回ブルーレイ・ディスクにアップコンバートして登場します。
前回未収録のベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」と完全初出のマーラー「大地の歌」、朝比奈・実相寺対談の未発表部分も復活させ、全体で8時間に及ぶすべての点でパワーアップしながらお手頃価格にしての記念発売となります。
朝比奈の「大地の歌」は大阪フィルとの演奏が発売されていますが、この1994年5月9日東京文化会館でのライヴは存在が半ば伝説化していた音源。ついに日の目を見ます。
新日本フィルも今年2021年が創立50周年にあたり、同団事務局長・専務理事だった松原千代繋氏が実相寺昭雄鍾愛の俳優・寺田農と両巨匠の思い出などを語った最新映像も収録。
いずれの交響曲もノーカット収録。オーソドックスなコンサート映像ながら実相寺色が濃厚に表れているのもファン興奮。リハーサルの場面でさえ映画の1シーンのように迫ってきます。音質も良好。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料 (2021/09/08)

構成数 | 2枚
[1] 実相寺昭雄との対談(1) ヴァイオリン奏者から指揮者へ
[2] 実相寺昭雄との対談(2) 戦後初めて渡欧した時のエピソード。フルトヴェングラーとの出会い
[3] ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98<1990年6月1日オーチャードホール>
[4] 実相寺昭雄との対談(3) ベルリン・フィルを指揮したこと~カラヤンの印象
[5] 実相寺昭雄との対談(4) 音楽の道へ~出会った人々
[6] ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68<1990年2月5日オーチャードホール>
[7] 実相寺昭雄との対談(5) 阪急電鉄への入社
[8] ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲Op.56a<1990年2月5日オーチャードホール>~主題と第1 変奏のみ
[9] 実相寺昭雄との対談(5) つづき 中国大陸での難民生活
[10] リハーサルと実相寺昭雄との対談(6) 下積み時代
[11] リハーサルと実相寺昭雄との対談(7) フルトヴェングラーとの出会い
[12] ブルックナー:交響曲第3 番ニ短調<1996年12月12日東京文化会館>
[13] 実相寺昭雄との対談(8)
[14] ベートーヴェン:交響曲第3 番変ホ長調「英雄」<1989年2月5日>
[15] 実相寺昭雄との対談(9)
[16] 実相寺昭雄との対談(10)
[17] マーラー:大地の歌(川上洋司、伊原直子)<1994年5月9日東京文化会館>(初出)

+ 松原千代繁・寺田農の対談<2021年7月20日収録>

【演奏】
朝比奈隆(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団

演出・監修:実相寺昭雄

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チャイコフスキー 後期交響曲集 朝比奈隆 大阪フィル 1990年 SACD復刻

朝比奈さんのチャイコフスキー、1990年のザ・シンフォニーホールでのライブ録音が実に久しぶりに再発されます。

それもSACDで。

私は、この時期、大阪でのライブは残念ながら聴いていませんが、この初版CDはもっていて、よく聴いていました。
いい音になって復刻されるのが楽しみです。

チャイコフスキー: 後期交響曲集(1990)~交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」、リャードフ: 8つのロシア民謡~エレジー

【曲目】
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:後期交響曲集(1990)、他
<DISC1>
1. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 作品36
2. アナトーリィ・コンスタンティーノヴィチ・リャードフ:8つのロシア民謡から エレジー 作品58-3
<DISC2>
3. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
<DISC3>
4. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」

【演奏】
大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈 隆(指揮)

【録音】
1990年10月5日(第4番)、1990年11月5日(第5番)、1990年12月5日(第6番)、1996年7月14日(リャードフ)
大阪、ザ・シンフォニーホールにてライヴ収録

【マスタリング・エンジニア】
江崎友淑(Tomoyoshi Ezaki)

【原盤】
キャニオンクラシックス

堂々たるロマン、ファン必聴必携のチャイコフスキー!
朝比奈隆没後20年企画。1990年、チャイコフスキー生誕150年を記念したライヴ録音が復活!
キャニオンクラシックス原盤、約20年ぶりの新装再発売。増田良介氏の新原稿、宇野功芳氏による初出時の解説付。
今回の復刻のために新規で江崎友淑氏がマスタリング。シリアル・ナンバー付700セット限定盤!

朝比奈隆にとってチャイコフスキーは、恩師メッテルからの衣鉢を継ぐ若い時代からの重要なレパートリー。「演奏する者の主観的感情を盛りこんでゆかざるを得ない」との視点から、朝比奈は濃厚な表情や激しい気風をみなぎらせ、熱い演奏を展開、随所に見得を切る姿などは、ファンにとってはたまらない魅力でしょう。これらの音源は1990年、チャイコフスキー生誕150年を記念したライヴで、朝比奈82歳時の重要なモニュメントです。尚、1991年の初出時は交響曲3枚のセットでリリースされ、その後第5番のみARTON盤で出た後、2011年に単独で再発がされていました。今回の復刻はセットとしては約30年振り、単独発売後では約20年振りの復刻となります。今回は、リャードフを入れた新規の3枚組としています。また、価格的にも初出時はCD3枚組で税込にすると\8,000前後でした。今回の復刻では新規でマスタリングも行っていますので、ファンならずとも注目です。増田良介氏の書下ろし新原稿、1991年発売時の宇野功芳氏の原稿を再録、2021年江崎友淑による新マスタリング、緑色レーベルを使用しました。原盤はキャニオンクラシックスです。

これらの録音は1990年のチャイコフスキー生誕150年を記念して、大阪のザ・シンフォニーホールにおいて「朝比奈隆の軌跡IV」としてコンサートが行われた際のライヴ録音で、10月5日に「第4番」、翌月に「第5番」、12月に「悲愴」と、ひと月毎に演奏会が開催されました。元々朝比奈はロシア人のメッテルに指揮を師事しており、1939年、31歳に指揮デビューをした際のメインもチャイコフスキーの「第5番」でした。若い時はロシアと東欧の作品を多く振っており、元々チャイコフスキーに対する親近感や作品に対する聴衆の人気等から、朝比奈にとっては独墺系と並ぶレパートリーになっていたようです。ただ、晩年はドイツ作品中心に絞られてきており、指揮をする機会は減っていきました。しかしチャイコフスキーに関しては比較的多く指揮を行っており、残された録音では今回の1990年以降でも多くの音源が残されています。各曲の市販盤の録音数は、「第4番」はこの1990年盤が唯一(演奏自体は複数回行われていました)、「第5番」は4回(今回の1990年盤は第3回目)、「悲愴」は6回(今回の1990年盤は第2回目)も残されています。朝比奈のチャイコフスキー演奏の特徴は、楽譜に忠実に再現しようと試みる独墺系と異なり、かなり自由度が高いと言えるでしょう。テンポの動かし方や表情など、毎回異なると言ってよいほどであり、作品の魅力を様々な角度から紹介する、エンタメ的要素が高いのではと思わせます。もちろん、真に作品に共感しているからこそ成し得た技であり、親しみを広く共有しているかのようにも映ります。そこに朝比奈の魅力が詰まっており、晩年までチャイコフスキーを好んでいた理由もあるのではないでしょうか。

今回の解説書は、序文に新規で増田良介氏による序文解説を掲載し、91年の初出時解説を執筆した宇野功芳氏の文章も収録。音質にも留意し、オクタヴィア・レコードの代表である江崎友淑氏の手で今回の発売のために新規でマスタリングを行いました。シリアル・ナンバー・シール付の700セット限定でリリースいたします。
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