朝比奈隆 ブルックナー 交響曲集 東京カテドラルライブ SACD シングルレイヤー 朝比奈隆生誕111周年記念

ブルックナー: 交響曲第4・7・8番&序曲(1980)、<特別収録>ミサ曲第3番(1983)<東京カテドラル・ライヴ><タワーレコード限定/限定盤>

朝比奈隆 、 日本フィルハーモニー交響楽団 、 東京交響楽団 、 新日本フィルハーモニー交響楽団 、 大阪フィルハーモニー交響楽団

1980年のこのシリーズは、4、5,7,8,9と、行われましたが、5と9は全集に含まれていますので、それ以外の演奏になります。

この演奏会は、1回めの8番をのぞいて全部生で聴きました。
非常の残響の長いカテドラルでの演奏会の企画、夢のような演奏会でした。
最初のロマンティック、あの響きは一生忘れることはないでしょう。
第三楽章のホルンは、あちこちから聴こえてきました。
しかし、この企画は、2サイクルだけで終了してしまいました。

録音になると、実演より各楽器の音が明瞭で、音の充実感もあります。
これは、SACDなので、あの天上からの響きは、再生機材によっては、かなり再現できるかもしれません。
LP発売時のジャケットが再現されています。

朝比奈隆 東京カテドラルライブ

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個々の演奏のコメント

第4番
第7番
序曲ト短調
第8番
ミサ曲第3番

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朝比奈隆 生誕110年記念企画第2弾。前作未収の1980年の東京カテドラル・ライヴをすべて収録。さらに特別収録として、同会場で83年に収録された「ミサ曲第3番」をカップリング。
解説書に朝比奈隆 最新全作品ディスコグラフィ、LP初出時の解説(小石忠男、木之下晃、宇野功芳)付。ミサ曲歌詞対訳など充実の解説書全60ページ!初SACD化!シングルレイヤーならではの利点を生かした長時間収録。2枚のディスクにすべてを収録!
大好評を持って迎えられた2018年6月発売のブルックナー交響曲全集(GCAC1018)を補完する、朝比奈隆の初SACD化企画第2弾。前作と合わせて、ビクターに残された朝比奈のブルックナーがこれですべてSACDとして出揃いました。今回は前作未収録の1980年の東京カテドラル録音を核としており、3曲の交響曲は全集とは別録音。CDでは序曲とセットでただ一度発売されたのみの音源です。さらに1983年のミサ曲第3番を特別収録。最新のリマスターを施し2枚のシングルレイヤーSACDにまとめました。豊饒かつ充実、永遠に愛される朝比奈サウンドをご堪能ください。今回の初SACD化では、前作と同様にシングルレイヤーならでは長時間収録という利点を生かし、総演奏時間5時間超をSACDシングルレイヤー盤として2枚組、税抜\11,000でリリースいたします。尚、今回2枚組を実現しました可逆圧縮方式に関しましての記述は、角田郁雄氏による文末の「このSACDについて」の記述を参照ください。
朝比奈隆が1980年と83年に東京カテドラルで演奏したブルックナーの交響曲は、在京オケと1980年の5月から10月にかけて第1回目のツィクルスが行なわれ、第4番、第5番、第7番、第8番、第9番、序曲の音源がその後リリースされました。当時はシリアル・ナンバー付の限定盤としてLPが発売され、その後第5番と第9番はCDの全集の中に収められた一方で、残りの曲は暫くCD化されませんでしたが、2008年にタワー企画盤として4枚組でようやくCD化が行なわれています(NCS631:現在廃盤)。前作の全集セットでは、第7番と第8番は1983年の第2回目のツィクルス時のものが採用されており、第4番は後の大阪フィルとの大阪フェスティバルホールでのライヴが入り、全体で朝比奈の80年代のブルックナー演奏を総括する内容となっていました。
今回の第2弾では、CD時の全集から省かれた3曲の交響曲と序曲をメインに、前作のボーナス・トラックとしてカップリングされた「アダージョ第2番(交響曲第3番の第2楽章)」と同日に演奏された、「ミサ曲第3番」を特別収録しました。この時は9/13に交響曲第7番、翌日に第8番、と3日間にわたり<ブルックナー連続演奏会>として東京カテドラルで行われた演奏会の最終日にあたります。尚、その時の経緯等は今回解説書に掲載されている宇野功芳氏の文章をぜひ参照ください。この曲は現況で2種しかない朝比奈の貴重音源であると共に、当時の日本ではそれほど演奏機会がなかった曲と思われますので、演奏史的にも興味深い音源です。(1/2)

タワーレコード (2018/10/05)

音質的には、極めて残響の長い会場での音は、従来のCDでは解像度等の観点では混濁や音の重なりにより、やや不明瞭な音像と間接音であったのに対し、前作SACDでの東京カテドラルでの演奏曲(第5,7-9番&アダージョ第2番)と同様、今回もSACD化と新規マスタリングにより情報が整理されたことで倍音や余韻といった音質成分の見通しが良くなり、それが各楽器の明確な音像再現や演奏自体の一体感の向上に繋がりました。演奏自体への聴力の集中度が以前より増すことで、当時における朝比奈の演奏意図を掴むことがよりできるようになりました。これらの演奏は、日本でのブルックナー演奏史の重要な記録であることが理解できると思います。
尚、今回の復刻では、朝比奈の生誕110年記念としまして、555セット完全限定のシリアル・ナンバー付でリリースいたします。尚、LP発売時のオリジナル・ジャケット・デザインを、今回解説書の表紙にカラーで再現しました。

<平林直哉の新規序文解説より抜粋>
~ツィクルスの一番最初に演奏された交響曲第4番「ロマンティック」、特に冒頭部分は鮮明に覚えている。霧のような柔らかい音色の中に、ホルンがこだまするのだが、その響きはまさに天上から舞い降りてくるようだった。あまりの美しさに失神してしまうかと思われたが、私の人生の中でも、最も忘れ得ぬ瞬間と言える。とにかく、通常の会場では味わえない神々しいような響きに酔いまくり、まことに幸せな気分だったことは間違いない。~

<このSACDについて>
SACDシングルレイヤー盤で制作される名演奏の数々。そこには、最近、ちょっとした誤解があるように思える。それは、シングルレイヤー盤であっても、音源が圧縮されていると音質が劣化していると言われることだ。実際は、単なるデータ圧縮ではなく、CDより情報量の多いSACDのために考え出された可逆圧縮方式。ディスク・ドライブで読み取られた後、元の情報量に戻すというもので、音質劣化はまったく感じさせない。そもそも音質のコアとなる重要なポイントは、CD層が存在しないことと、本アルバムのようにエンジニアが長年培ってきたマスタリング技術が活かされていることだ。ぜひ、オリジナル音源に迫る臨場感に溢れた、この素晴らしい演奏を堪能して頂きたい。オーディオ評論家 角田郁雄(2/2)

タワーレコード (2018/10/05)

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朝比奈隆 ブルックナー 交響曲全集 ビクター盤SACD タワーレコード

朝比奈隆生誕110周年記念で、2度目のブルックナー 交響曲全集、ビクター盤が、タワーレコードから、シングルレイヤーのSACDとして発売されました。好評で売り切れでしたが、2019年1月25日200部限定で再発されます。

やはり、SACDだと、CDと比べ、圧倒的に情報量が多く、かつ、リマスタリングもしているので、劇的に音質が向上しています。シングルレイヤーなので、よけい音のゆとりも感じます。長い曲をディスク交換なしに一気に聴けるのもメリット。

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個々の演奏のコメント

第0番
第1番
第2番
第3番
第4番
第5番
第6番
第7番
第8番
第9番
アダージョ第2番
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タワーレコード・オリジナル企画盤
Global Culture Agency x TOWER RECORDS
タワー企画盤初のSACDシングルレイヤー盤が登場。限定販売500セット
朝比奈隆 生誕110年記念企画 世界初SACD化

ブルックナー: 交響曲全集(0-9番)、アダージョ第2番、「朝比奈隆ブルックナーを語る」<タワーレコード限定/限定盤>
ブルックナー: 交響曲全集(0-9番)、アダージョ第2番、「朝比奈隆ブルックナーを語る」<タワーレコード限定/限定盤>

朝比奈隆 、 大阪フィルハーモニー管弦楽団 、 東京都交響楽団 、 東京交響楽団 ほか

発売日
2018/06/15
価格
¥16,200
VICTOR原盤 ブルックナー:交響曲全集(0-9番他)
500セット限定 シリアル・ナンバー付SACDシングルレイヤー
朝比奈隆&大阪フィル、東京都響、他/ブルックナー:交響曲全集(約10時間34分)、
アダージョ第2番(約16分)+「朝比奈 隆ブルックナーを語る」(聴き手:宇野 功芳)(約48分)

~今こそ聴かれるべき朝比奈隆の芸術。ブルックナーの交響曲全曲(第0番~9番)に宇野功芳との対話をカップリング。さらに特別収録として第3番アダージョの異稿を加え初SACD化。シングルレイヤーならではの利点を生かした長時間収録で、なんと3枚のディスクにそのすべてが収録されています!~ 総収録時間:11時間41分38秒

新規マスタリング 15,000円+税 (3枚組)
音源:Victor Entertainment
マスタリング・エンジニア:杉本一家氏
豪華デジパック仕様
2018年6月15日(金)リリース予定
販売:TOWER RECORDS
制作・発売:Global Culture Agency

朝比奈隆 生誕110年記念企画としまして、2度目の全集にあたる「ブルックナー:交響曲全集」を、タワー企画盤して初のリリース形態となるSACDシングルレイヤーで復刻いたします。ご存知の通り、このBOXは1978年から1989年にかけて5つのオーケストラを指揮し完成されたもので、全集のCDセットは2002年を最後に市販されておりませんでした(一部の曲はXRCDで発売。単売ではオンデマンドCDとしてリリースあり)。1980年と1983年の伝説的な東京カテドラルでのライヴを含む全集として、まさに記念碑的なブルックナー演奏をSACDという高音質メディアで今回堪能できます。また、今回は全集CD発売時にも収録の宇野功芳氏との48分に及ぶ対談と、セットとは別盤でリリースされていました交響曲第3番アダージョの異稿も収め、SACDシングルレイヤーならではの長時間収録のメリットを生かし、3枚組で復刻いたします。尚、今回の復刻では500セットの完全限定盤、シリアル・ナンバー付の仕様としてリリースいたします。

<このSACDについて>
SACDシングルレイヤー盤で制作される名演奏の数々。そこには、最近、ちょっとした誤解があるように思える。それは、シングルレイヤー盤であっても、音源が圧縮されていると音質が劣化していると言われることだ。実際は、単なるデータ圧縮ではなく、CDより情報量の多いSACDのために考え出された可逆圧縮方式。ディスク・ドライブで読み取られた後、元の情報量に戻すというもので、音質劣化はまったく感じさせない。そもそも音質のコアとなる重要なポイントは、CD層が存在しないことと、本アルバムのようにエンジニアが長年培ってきたマスタリング技術が活かされていることだ。ぜひ、オリジナル音源に迫る臨場感に溢れた、この素晴らしい演奏を堪能して頂きたい。
オーディオ評論家 角田郁雄

ブルックナー:交響曲全集(0-9番)、アダージョ第2番、「朝比奈隆ブルックナーを語る」(SACDシングルレイヤー)
朝比奈隆、大阪フィルハーモニー管弦楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー管弦楽団、新日本フィルハーモニー管弦楽団

※ 世界初SACD化
※ SACDシングルレイヤー *このディスクはSuper Audio CD(シングルレイヤー)です。対応プレーヤーでSuper Audio CD再生モードにしてお楽しみください。通常のCDプレーヤーでは再生できません。
※ 限定500セット。豪華デジパック仕様
※ シリアル・ナンバー付(シリアル・ナンバーは、本体箱の裏側に貼付しておりますため外から見えず、お選びいただくことはできません。ランダムでのお渡しとなります。ご了承ください)
※ 2018年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:杉本一家氏)、
※ 解説書:朝比奈隆とブルックナー(小石忠男)、ブルックナーの「版」について(宇野功芳)、楽曲解説(宇野功芳)、演奏者プロフィール(藤田由之)以上、VICC-60281より転載。アダージョ第2番の解説(小石忠男)、VICC-60323より転載。(「朝比奈 隆ブルックナーを語る」の印刷物はなし)

ブルックナー: 交響曲全集(0-9番)、アダージョ第2番、「朝比奈隆ブルックナーを語る」<タワーレコード限定/限定盤>
ブルックナー: 交響曲全集(0-9番)、アダージョ第2番、「朝比奈隆ブルックナーを語る」<タワーレコード限定/限定盤>

朝比奈隆 、 大阪フィルハーモニー管弦楽団 、 東京都交響楽団 、 東京交響楽団 ほか

発売日
2018/06/15
価格
¥16,200
【収録曲】【オーケストラ】【録音】
アントン・ブルックナー:

1. 交響曲第0番 ニ短調(1869年 ノヴァーク版)/大阪フィルハーモニー交響楽団/
1978年6月5日/大阪フェスティバルホール *日本初演時の記録
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
2. 交響曲第1番 ハ短調(第1稿によるハース版)/日本フィルハーモニー交響楽団/
1983年1月29日/東京文化会館
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
3. 交響曲第2番 ハ短調(ハース版)/東京都交響楽団/1986年9月11日/東京文化会館
●Director : Tomoo Nojima ●Engineer : Fumio Hattori
4. 交響曲第3番 ニ短調「ワーグナー」(ノヴァーク校訂 第2稿 1877年)/大阪フィルハーモニー交響楽団/
1984年7月26日/大阪フェスティバルホール ●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori


5. 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(ハース版)/大阪フィルハーモニー交響楽団/
1989年2月17日/大阪フェスティバルホール ●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
6. 交響曲第5番 変ロ長調(原典版)/東京都交響楽団/1980年9月3日/東京カテドラル聖マリア大聖堂
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
7. 交響曲第6番 イ長調(原典版)/東京交響楽団/1984年1月28日/東京文化会館
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
8. 「朝比奈 隆ブルックナーを語る」(聴き手:宇野 功芳)/1992年5月14日/ホテルオークラ東京にて


9. 交響曲第7番 ホ長調(ハース版)/大阪フィルハーモニー交響楽団/1983年9月13日/東京カテドラル聖マリア大聖堂
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
10. 交響曲第8番 ハ短調(ハース版)/大阪フィルハーモニー交響楽団/1983年9月14日/東京カテドラル聖マリア大聖堂
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
11. 交響曲第9番 ニ短調(原典版)/新日本フィルハーモニー交響楽団/1980年6月4日/東京カテドラル聖マリア大聖堂
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
12. アダージョ第2番(交響曲第3番 第2楽章 ノヴァーク校訂 第1稿の2)/大阪フィルハーモニー交響楽団/
1983年9月16日/東京カテドラル聖マリア大聖堂 ●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
以上、朝比奈 隆(指揮) ライヴ収録

総収録時間:11時間41分38秒
【原盤】
Victor Entertainment

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ブルックナー 交響曲第3番 アダージョ第2番 朝比奈隆 大阪フィル 1983

4988002442676
シベリウスのだ2番のカップリングで出ていましたが、いまは廃盤のようです。
最初は、全集に含まれている第3番のカップリングでLP2枚組で出ていました。

ブルックナー アダージョ 朝比奈

タワーレコードから、シングルレイヤーのSACDによるセットが発売されている。ものすごくいい音で楽しめます。

ブルックナー 交響曲第3番 アダージョ第2番 
朝比奈隆指揮 大阪フィル 
東京カテドラル 1983年9月16日

東京カテドラルでのブルックナーシリーズ2回目で、ミサ曲第3番といしょに演奏されたものです。

大フィルの事務局のスタッフが、こんな曲があるよと何回も朝比奈さんに言っても興味を示さなかったのですが、楽譜を見せたら、急に興味を持ち出したようで、演奏することになったとか。
この指揮者用のスコアには、いろいろ書き込みがあり、これは、ブルックナーの本質かあらかなりはずれていたようなのですが、ブルックナー協会の総会でいろいろ盛り上がっていました。
このバージョンの初演者は、クラウディオ・アバドでした。FM放送でも流れました。
この書き込みを全部消して演奏に臨んだわけです。

東京カテドラルでの演奏なので、残響が長く、非常にやわらかな音響です。
流れもよく、雄大でもあります。
ノヴァーク第3稿とは少し違いますが、ほとんど一緒で違和感はあまりありません。異稿というと、第4番の第3楽章のように、まったく別の曲をイメージしてしまいますが。

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ブルックナー 序曲ヘ短調 朝比奈隆 新日本フィル 1980

ブルックナー 
序曲 ト短調  11’37”

朝比奈隆指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
1980.6.4 東京カテドラル聖マリア大聖堂録音 

第1回目の東京カテドラルのシリーズで、交響曲第9番の前に演奏された。
当初LPでSJX-1159B(1981.4)で発売されたが、タワーレコードから発売されたCDでは、交響曲第8番のあとにフィルアップされている。
交響曲がおわって、拍手なしに、この曲がはじまるので、ちょっと戸惑う。

きわめて丁寧な演奏で、ブルックナー音楽を楽しむことができる。

タワーレコードから、シングルレイヤーのSACDによるセットが発売されている。ものすごくいい音で楽しめます。

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ブルックナー ミサ曲第3番

ブルックナー ミサ曲第3番

1.大阪フィル 1980 大阪フェスティヴァルホールライヴ 大阪フィルプライヴェート盤

2.大阪フィル 1983 東京カテドラル教会ライヴ ビクター

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ブルックナー ミサ曲第3番 朝比奈隆 大阪フィル 1983年 カテドラル

ブルックナーのミサ曲第3番ヘ短調の演奏である。

東京カテドラルの2回目のシリーズでのライブ録音

タワーレコードから、シングルレイヤーのSACDによるセットが発売されている。ものすごくいい音で楽しめます。

朝比奈隆&大阪フィル、他/ブルックナー:ミサ曲第3番

朝比奈隆(1908年7月9日生~2001年12月29日没)生誕100周年目を迎える今年、21年間再発されなかった貴重な音源を最新のマスタリングを施し再発売!!(ビクターエンタテインメント)

・ブルックナー:ミサ曲第3番ヘ短調WAB.28[原典版]
 中沢桂(ソプラノ)
 林誠(テノール)
 井原直子(アルト)
 勝部太(バス)

 大阪フィルハーモニー交響楽団
 T.C.F.合唱団(合唱指揮 辻正行)
 朝比奈隆(指揮)
 録音:1983年9月16日、東京カテドラル教会マリア大聖堂ライヴ(デジタル)
 [最新リマスタリング盤]

最初LPで出て、ずっと入手できなかった貴重なソースで、朝比奈さんの生誕100周年記念でCD化された。音質もとてもよい。

1980年に、大阪で一度この曲を取り上げているが、この演奏は、1983年に朝比奈さんの音楽生活50周年を記念して行われた東京での3日間かけたオール・ブルックナープログラムのひとつである。

朝比奈さんは、この会場になった東京カテドラルをいたくお気に入りのようだったが、これ以後、ここでは行われなかった。

この演奏会、私は、実際に聴いている。3夜にわたる演奏、全部聴くことができた。私がカテドラルで聴いていないのは、第1回の8番だけである。

最初に、ブルックナーの交響曲第3番のアダージョ第2番が演奏された。そしてこのミサ曲。

最晩年の演奏を聴いているなかで、この時期の朝比奈さんの演奏を聴くのは、実に好ましく、音楽が非常に元気である。なにより、音すべてに勢いがある。そのもっとも好ましい演奏のひとつではないだろうか。そして、音色が暖かい。

大阪での1980年の演奏と一番違うのは、合唱。TCF合唱団で、指揮者の辻さん自身もステージにたっていた。大フィル合唱団よりもずっと清涼は響きであるが、味わいという点では、こちらの方が蛋白。しかし、会場で聴いたときの印象と比べると、はるかに、熱い演奏である。実にすばらしい。

それと、やはり会場の残響が非常に長いのが特徴。だから、大フィルの音もすごく雄大に聴こえる。

最初のキリエから、全体のトーンが非常に前向きで人生肯定的で、すばらしく生命力があるのに、驚かされる。

グローリアも、非常に太い流れのまま、すばらしい音響空間となっている。ただ、残響が長いために、音がちょっと混濁気味。

クレド。力つよく、確信にみちた音楽である。コーラスの表現も深い。実に堂々とした非常に熱い音楽である。

サンクトゥス。線が太くて、比較的ぶっきらぼうで、あまり洗練されていなくて、非常に重量感のあるサンクトゥス。朝比奈さんらしいといえば、そういえる。

ベネディクトゥス。最初にチェロが非常に美しい旋律を奏でる。この美しい旋律が全体のトーンを決めている。非常に優雅な音楽だが、表現は、いつものように淡々としつつも、非常に味わいがある。

アニュス・デイ。非常に丁寧な音楽作りをしている。最後にふさわしく、非常に雄大な音楽に仕上がっているが、あたたかさと静けさももっていて、なんとも味わい深い。最後のコーラスで静かに終わるところは、非常に感動的である。

このミサ曲の演奏のなかでも、その生命力、幸福感という点から屈指の名演奏であるといえると思う。

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ブルックナー 交響曲第9番 朝比奈隆 新日本フィル 1980年 カテドラル ビクター

これは、東京カテドラルシリーズのライブで、XRCDで再発されている演奏と同一です。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第9番

これは、東京カテドラルで最初に行ったライブシリーズの第2回目であり、公演のときには、いろいろ物議をかもしたものである。第1回のロマンティックは、非常にパカスカと気持ちのよい演奏だったのに対し、これはあまり乗り切れない、と思った若者が多かったのである。それで、おわってから何人かマニアがあつまり宇野さんを囲んでいろいろ話をした。若者たちは、今日の演奏は不満だとの声が多かったのである。そうしたら、宇野さんは、今日の方がロマンティックよりずっとよい。このよさ、若い君らにはわからんだろうな、と言ったのである。で、その時にアンチ宇野をたくさんつくってしまった。宇野さんは、その前からブルックナー協会誌にわるい演奏は撲滅しようと言っていたので、そんなの感じ方は各人の自由ではないか、と主張する若者の反感を買っていた。というわけで、物議をかもした演奏なのだが、(そのとき、私も不満に思った一人なのだが)いま聴いてみると、これ、なかなかいい演奏なのである。)

残響がすばらしこともあるが、きわめて分厚い音色が楽しめる。

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ブルックナー 交響曲第8番 朝比奈隆 大阪フィル 1983年 カテドラル2 ビクター

この演奏は、東京カテドラルの2回目の演奏会のライブで、XRCDで再発されている演奏と同じです。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第8番①

朝比奈 ブルックナー 交響曲第8番②、第1番

この演奏会は、東京定期演奏会で3つのプログラムを東京カテドラルで連続して演奏するという暴挙の一部です。これは、最初CDで単発されました。

この3つの演奏会は、幸い全部聴いています。とくに、この第8番は、1980年のチクルスの最後の演奏会を聴き逃がしていることからも、まさにリベンジでした。

この録音、すばらしいです。私は、どうしても、この教会の長い残響で聴くのが大好きなのです。とくに大フィルのちょっと荒い音が見事に美しく変身するのです。

朝比奈さんの第8番の演奏は、ほとんど非常にレベルが高いです。録音しているもの、みんなレベルが高いです。オケもいつもなぜか好調なのです。朝比奈さんの棒もこの曲の場合、けっこうわかりやすいのです。自信のあらわれでしょう。私は、朝比奈さんの指揮で、この曲の生演奏を20回近く聴いていますが、そう感じました。

今回、あらためて、この演奏を聴いて、すばらしいと思いました。カテドラル、なつかしいです。
録音が本当にきれいです。残響、ものすごく長いのですが、録音ではちょうどよくて、まろやかな音になっています。とりかた、うまいです。

朝比奈さんらしい、人生肯定的な、すばらしいブルックナー演奏です。聴いていて幸せな気分になります。

第1楽章、最初から純度の高い演奏をしています。音が澄んでいます。音楽もきれいに流れます。

第2楽章、とてもきれいに音楽が流れます。変に重過ぎず、ずばらしいです。

第3楽章、比較的あっさりしていますが、ホールの響きがきれいで、非常に美しい音楽を奏でています。非常に心がこもっていますが、後年のものとくらべると力がはいっているのに、音楽が軽く感じるかもしれません。後半のもりあがりは本当にすばらしいです。これが、ハース版なのがうれしいですね。全部の旋律がきけますから。22分以降のクライマックスも、ホールのせいで、音がやわらかいですね。やはり、この部分は、最晩年のものにはかないません。あの壮絶さはなくて、もっと健康的です。しかし、そのあとの音のやさしさは何とすてきなんでしょう。

第4楽章、ゆったりした足取りで、ホールの響きを大事にして弾いています。ここでは、金管楽器が見事にきまっています。全体に響きが非常にのっており、音に勢いもあります。最後は圧倒的な迫力でおわります。

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ブルックナー 交響曲第7番 朝比奈隆 大阪フィル 1983年 カテドラル2 ビクター

これは、東京カテドラルの2回目の演奏で、XRCDで再発されているものと同じ演奏です。いまは単独で入手できます。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第7番

東京カテドラルにおける1983年のシリーズでの演奏会。

このときは、わずか4日で3演奏会、それも7,8の交響曲とミサ曲第3番を演奏しています。それも東京定期演奏会として行われたものです。

当時はタフだったですねえ。

私は幸い、全部の演奏会に行きました。

東京カテドラルは、相当残響が長いのですが、この録音は、たいへん上手で、音がかぶりません。残響がきれいにはいっています。その分、オケの音もきれいに聴こえます。

朝比奈さんとしては、ブルックナーはこの第7が一番演奏回数が多いのです。だから、こなれた演奏が多いです。これも非常にすばらしい演奏です。第7といえば、あの聖フロリアン盤ですが、あれば神のなせる業で、何から何まで特別です。あれは、すべてが別格。

朝比奈さんは、ここの場所を気に入っていたようなのですが、これ以降実現しませんでした。宇野さんが反対したからでしょうか。

録音は非常にすばらしいです。XRCDになったものは、すごい情報量です。

第1楽章

最初からテンポがはやいです。すっきりした表現です。きれいです。大阪フィルの音とは思えません。音楽がなかなかきれいに流れます。あの聖フロリアン盤はものすごくゆっくりですが、あれは特別で、朝比奈さんの7番はだいたいこのテンポです。中間部はなかなかねばりのある表現です。全体的に表現がこなれていて、よどみがないです。第1楽章コーダは、例によって超スローテンポです。

第2楽章

静かなのと、音が比較的弱いのがめずらしい。そのうち乗ってくるが、かなり旋律の動きも固いところがあるが、ホールがうまくはたらいて、きれいに聴こえます。比較的表情がおとなしい。

第3楽章

重量感と表情豊かさをもった、なかなかすばらしい演奏です。残響もうまく利用しています。

第4楽章

かなり自由な表現でぐいぐい進む。オケがけっこう疲れてきたのか精度がさがってきているが、ホールトーンがうまくそれを隠す。一気にフィナーレにすすむ。

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ブルックナー 交響曲第5番 朝比奈隆 東京都交響楽団 1980年 カテドラル ビクター

ビクターの全集に含まれている演奏だが、もとは、1980年に行われた東京カテドラルの第1回目のひとつで、最初は、このカテドラルチクルスのLPセットで発売された。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第5番①

朝比奈 ブルックナー 交響曲第5番②、第0番

私にとって、第5交響曲を心底堪能した最初の演奏ということで、思い出深いものである。
この演奏会が終わって数日間、あたまのなかで、この曲が鳴り響いていた。

東京カテドラルの響きがすばらしく、とくに第4楽章のコラールのあとの弦楽合奏が静かにはいるところなど、いまでも思い出して鳥肌がたつ。全体的に流れがよく、大フィルの演奏よりスマートに感じる。会場のひびきもあるが、とてもリッチな響きが楽しめる。

東京都交響楽団の響きも美しい。

朝比奈さんは、このチクルスをやっていて、東京のオケがあまりにもすばらしく大阪フィル大丈夫かな、と思った、とこのシリーズ最終公演後の懇親会で語っていた。

・ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調(原典版)

 第1楽章 Introduction: Adagio – Allegro [22:30]
 第2楽章 Adagio, Sehr Iangsam [17:05]
 第3楽章 Scherzo: Molto vivace, schnell [14:33]
 第4楽章 Finale: Adagio – Allegro moderato [27:09]
 東京都交響楽団
 朝比奈隆(指揮)

 録音:1980年9月3日、東京カテドラル聖マリア大聖堂(ライヴ、ステレオ)

この演奏は、XRCDで再発された演奏と同一です。

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