ベートーヴェン 交響曲第5番 朝比奈隆 大阪フィル 1982

ベートーヴェンの交響曲全集、2回目と3回目に間に録音され、単発で発売されたものです。

ビクター CDC-5527

第1番
第5番 
1982年7月7日 東京文化会館での録音

第21回大フィル東京定期演奏会でのライブです。
ジャケットの写真は、東京都芸術劇場ですが、ライブは文化会館。

この第5番の演奏は、第2回めの全集が最初にCDになったときに、1977年のチクルスではなく、この演奏が採用された。録音のバランスが1977年のはよくない、との理由である。(CD全集の解説にそう書いてある)

第5番
1977年のものと比べるとはるかに洗練された表現。
オーケストラの音色もより洗練され、引き締まっている。
基本的に楷書的できちんと演奏されているが、より自由度が出てきている感じ。

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ベートーヴェン 交響曲第1番 朝比奈隆 大阪フィル 1982

ベートーヴェンの交響曲全集、2回目と3回目に間に録音され、単発で発売されたものです。

ビクター CDC-5527

第1番
第5番 
1982年7月7日 東京文化会館での録音

第21回大フィル東京定期演奏会でのライブです。
ジャケットの写真は、東京都芸術劇場ですが、ライブは文化会館。

この第5番の演奏は、第2回めの全集が最初にCDになったときに、1977年のチクルスではなく、この演奏が採用された。録音のバランスが1977年のはよくない、との理由である。(CD全集の解説にそう書いてある)

まず第1番

1978年の録音から4年建っている。
基本的には楷書的な演奏で、よりアクセントがしっかり表現されている。
録音が、1978年のもよりも状態がよく、いくぶんやわらかさがあるが、オケの音はより引き締まっている。
オーケストラの音色も1978年からはより純度が高くなっている。
スタイルはあまり変わらないが、より洗練された表現。そして、よりゆとりのある表現。

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ベートーヴェン 交響曲第6番 朝比奈隆 大阪フィル 1977

ベートーヴェン 交響曲第6番
朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団

1977年10月6日
東京文化会館でのライブ

朝比奈 ベートーヴェン 交響曲第6番、エグモント序曲

この日の後半は名演で知られる第3番でした。

学研の演奏よりも、ずっと自由度が高く、非常に楽しんで演奏している様子が伺えます。

大らかな表現ながら、ちょっとしゃれたところもあります。

アンサンブルはライブならでの乱れもありますが、あんまり気になりません。

朝比奈さんの田園は、実演で聴くと実に雰囲気に浸ることができるものです。リズムが少々重くてちょっと野暮ったさのなかに、優しさが満ち溢れ、実に幸せな音楽です。

最後はかなり金管が強くでていて、ある意味バランスが悪いともいえるのですが、これこそ朝比奈さんの真骨頂、おとを抑えるのではなく、朗々とひかせることで、いきいきとした音楽となっています。

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ベートーヴェン 交響曲第3番 朝比奈隆 大阪フィル 1977

ベートーヴェン 交響曲第3番
朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー

1977年10月6日 東京文化会館でのライブ録音

朝比奈 ベートーヴェン 交響曲第3番

大阪フィル東京定期演奏会である。

この日は、前半に交響曲第6番という非常に欲張りなプログラム。

これは、最初LPで発売された。
そのとき、宇野功芳氏が大絶賛した演奏である。

その後、XRCDでも出ている。

朝比奈さん、1970年代の大傑作。

非常にテンポはゆっくりとしているが、すぐに慣れる。これが必然である、という説得力がある。非常におおらかな響きをもっており、ゆったりであるが、非常に確信にみちた歩みを見せる。その流れが一貫していて、最後まで一気に聴かす。
このチクルスのほかの曲とくらべ、明らかに朗々とした響きをもっている。

第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ/(ベートーヴェン)[19:33]
第2楽章 葬送行進曲 : アダージョ・アッサイ/(ベートーヴェン)[17:13]
第3楽章 スケルツォ (アレグロ・ヴィヴァーチェ) ~ トリオ/(ベートーヴェン)[6:22]
第4楽章 フィナーレ (アレグロ・モルト)/(ベートーヴェン)[13:20]

これには、ハイレゾ音源があります。

★【ハイレゾ音源】ベートーヴェン 交響曲第3番 朝比奈 大フィル 1977年 東京文化會館★

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ブルックナー 交響曲第6番 朝比奈隆 東京交響楽団 1980年 ビクター

ビクターのブルックナー交響曲全集にふぃるアップされている演奏です。

東京交響楽団の演奏会のライブ。東京文化会館。1980年です。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第6番

これは、単発されず、全集がでるとき、どうするんだろうと思っていたら、こういう思いがけない録音が残っていた、という感じでした。

第6番は演奏回数が少なく、私は朝比奈さんの実演を聴く機会はありませんでした。

この演奏、大阪フィルではないので、音が比較的明るく、アンサンブルも比較的まとまっています。表現が意外に淡白です。

朝比奈さんと東京交響楽団は相性がけっこうよくて、晩年にもいろいろ演奏しています。

ブルックナーとしては、第5番で一旦リセットして、またあらたにスタートした、というようなことを朝比奈さんが対談で言っています。ただ、演奏は相当むずかしいようです。

録音は悪くないが、比較的明瞭度が低いというか、少しヴェールがかかったような印象があります。

第1楽章

比較的淡々とはじまります。仕上げが比較的きれいです。全体的にすっきりしてはいます。しかし、あんまり洗練された響きではないのと、テンポもけっこう動きます。

ただ、最後のキャニオンの方はもっとすっきりしているのに、もっとしみじみもしているのです。この曲、なかなか表現が難しいです。

第2楽章

ブルックナーで、もっとも美しい音楽のひとつだと思います。ロマン的でなく、淡々とやってかつ泣かせるという意味では、後年の7,8,9にもないものがある、空前絶後の名曲です。7.8.9は感情を込めてなかせる音楽。(そのなかでも本当に天国的なのは、実は朝比奈さんのキャニオンと、ヴァントのミュンヘンフィルでしょうね。)

ゆっくり、しずかに始まります。表情は比較的淡白。あの第2主題は、出だしは不調なのです。しかしヴァイオリンはすばらしい。そのうち盛り上がってくるとなかなかの音を奏でます。そのあとのしみじみした第3主題はかなり淡白ですが、なかなかきかせます。後半は本当にすばらしいです。

第3楽章

低音部がしっかりテンポをきざみ、ヴァイオリン、管がのってきます。あんまりがちがちではない感じ。思ったよりも淡白。

トリオは、あっさりとしていて、かつ空間がきれいです。

第4楽章

ここに来てエネルギー全開ですね。かなりテンポが速いので、おもったより重量感がありません。このころは、テンポの緩急がけっこうあります。それが後年になると、もっとインテンポなのに、表現の幅が出ます。これが円熟なんでしょうか。第2主題はかなりねばっこい表現です。その後も一気に行きますが、意外にあっさり目です。

全体的に言って、この6番は、比較的淡々として、音色も明るくて、比較的軽めの表現です。

こういって、キャニオン盤聴くとおもしろいですよ。もっと軽くて、すっきりしていて、淡々としているのですが、もっともっとせまるものがあって、もっと感動します。音楽の円熟とは、難しいものです。

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ブルックナー 交響曲第2番 朝比奈隆 東京都響 1986年 ビクター

ビクターのブルックナー交響曲全集にフィルアップされている。
1986年の東京都交響楽団の東京文化会館でのライブ。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第2番

朝比奈さんは、この第2番はあまりとりあげていないが、なかなか名演が多い。

ジャンジャンのものも、ジャンジャンのなかでは、出色の出来だし、この演奏も、すばらしい。

オケが大フィルではなくて、東京都交響楽団なので、一番安定しているともいえる。
東京都交響楽団では、けっこうブルックナーを演奏しているが、だいたいFONTECの録音である。

オンマイク気味の録音だが、非常に明瞭ですばらしい音響。

第1楽章、比較的粘りのある旋律で進むが、全体の仕上げがなかなか美しいし、音楽の流れがよい。

第2楽章、まず技術的に安定しているのがいい。音色が明るい。とくに金管楽器が安定しているのが好ましい。後半の弦楽合奏も音色が美しく好ましい。

第3楽章、非常に明快で快適なテンポで豪快に進む。音色が明るい。トリオ部分は、テンポがはやく、そして流れも非常によい。

第4楽章、明るい音色で、明快。勢いもあり、ぐいぐいとクライマックスとすすむ。

最後は拍手はない。

とても明快で、誠実で、なかなか聴き応えのある名演。

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ブルックナー 交響曲第1番 朝比奈隆 日本フィル 1983年 ビクター

ビクターのブルックナー交響曲全集にフィルアップされているもの。最初は単発で出ていた。

今は、復刻盤が出ている。(全集のばら売りの形なので、8番のフィナーレがついているが・・・)

朝比奈 ブルックナー 交響曲第8番②、第1番

1983年1月28日、東京文化会館でのの日本フィルの演奏会のライブ。このころの朝比奈さんの演奏は、カテドラル公演くらいしか聴いていないので、これはライブは聴いていない。

この当時から、朝比奈さんの演奏は、そのすべてが録音されるようになっている。

この演奏、ライブ感もよく出ていて、なかなかいい音である。

第1楽章

足取りは、ジャンジャン盤より軽い。日本フィルもなかなか善戦している。音が大フィルよりもずっとやわらか。オケの技術は、今のレベルからするとかなり落ちる。表情もすこしおとなしい。
後半になってけっこうのってきて、なかなかいい音を出している。

第2楽章

金管楽器の和音はおとなしい。弦もおちついた音色である。
ホールトーンがうまく生かされていて、第1楽章とくらべ、はるかに洗練されている。
かなり自由なテンポの変化があり、十分美しい。

第3楽章

朝比奈スタイルのスケルツォとしては、比較的軽めの表現。全体的な音色もおだやか。テンポは比較的ゆったり目ではある。

第4楽章

かなりきちんとしてきて音もまとまりが出てきている。音も洗練されてきた。
大阪フィルより音が明るい。展開部のところで、少し音楽がながれなくなる。最初と最後の出来がいい。

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ブルックナー 交響曲第6番 ハース版 朝比奈隆 大阪フィル 1977年 ジャンジャン

ジャンジャン盤の第6番。

朝比奈さんとして、最初の第6番の録音。

1977年9月1日、東京文化会館での実況録音。

ジャンジャンのレコーディングのなかでは、洗練さがまったくないというか、野暮ったい音の最右翼。
がなりたてていて、ちょっとうるさい。

後年、とくにキャニオン盤がすばらしいだけに、今聴くと野暮ったさが目立つ。

ただ、ものすごいエネルギー感というか、押し寄せるパワーは非凡なものがある。

第1楽章

後年のものより、かなりゆったりしたテンポ。かなり音の作り方は重い。オーケストラの音も、あまり美しくはなく、がなりたてている印象。ただ、勢いはある。かなり音も固い。

第2楽章

中庸のテンポ。太い。オケの音色はあまり美しいとはいえないが、流れは悪くない。思い入れはあんまり強くなく、比較的あっさりした表情。(最後のキャニオン盤のすごいのは、すらっとやっていて、デイカシーがすばらしいこと。)

第3楽章

アンサンブルの精度はいまひとつながら、演奏スタイルとしては、後年のものにちかい。堂々としたあしどりでぐいぐい進む。トリオは、動きは固いが安定はしている。中間部もかなり重い。

第4楽章

ぐいぐいと、推進力が見事。音は、後年のものと比べると、やはり野暮ったい。弦楽の動きも固い。
しかし、力強く豪快な音である。

・交響曲第6番イ長調 WAB.106(ハース版)[59:13]
 チューニングと拍手:1:53
 第1楽章:17:44
 第2楽章:17:08
 第3楽章:09:17
 第4楽章:15:04
 拍手:7:27
 録音時期:1977年9月1日
 録音場所:東京文化会館
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

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ブルックナー 交響曲第4番 ハース版 朝比奈隆 大阪フィル 1976年 ジャンジャン

ジャンジャンの全集から、交響曲第4番 東京でのライブです。

このロマンティック。

最初聴いたときびっくり仰天しました。鳥肌がたちました。

それ、今でも同じです。

ただ、最初聴いたときと比べると、そんなに下手じゃない、という印象ですね。

まず、最初のホルンの音がきたないし伸びていません。当時の首席、下手だったんですよ。

それから、どんどん音はすすむのですが、ものすごく乗ってきます。ノリノリい。

バカスカ吹いてきます。

ぐちゃぐちゃです。

うっそお、

という感じです。

もうのりのりいです。

すごー

すごー

すごーい

演奏です。

音はあんまりきれいでないんです。

アンサンブルもばらばらなんです。

弦楽器が無造作なんです。

でもすごいんです。

すごー

すごー

すごーい

演奏です。

今、これだけ洗練されていない演奏じゃダメだと思うんです。

しかし、おもしろいんです。

第2楽章

チェロの表情味わい深いです。すごく下手です。

しかし、暖かいです。

ヴァイオリンの音はまだいいです。

第3楽章

ホルンがバラバラです。次のトランペットはまあいいです。

だんだん盛り上がります。

軍楽隊のラッパです。洗練されてません。

それがですね。

どんどん盛り上がりましてね。

やったあ

やったあ

やったあ

なんですよ。

もう楽しいったらないのね。

ガサガサですよ、音。

だけど楽しいの。

ゲネラルパウゼの前、最後無造作にドバサっと切るんです。

主部のあわりなんかすごいっすよ。鳥肌がたちます。

トリオのところ、丁寧にやろうと思っているのですが、ダメです。弦もそろってないのね。

しかし、また主部になるとすごいっすよ。これ。

アンサンブルはバラバラ、金管のピッチは悪い。木管もまちがいだらけ。しかし、おもしろい。

第3楽章の最後なんか、胸、バクバクします。

第4楽章

弦楽の低音をささえに、金管も木管も一生懸命ひいています。

しかし、ピッチが悪い。

しかし、だんだん乗ってきます。

そう、乗ってきます。

そう、最初のクライマックスう。

すごいっす。

すごいっす。

ナにこれ。

ど迫力。

それで最後まで一気に演奏します。

まあ、よくもまあ、

これだけ

パワフルにねえ。

これ、本当に下手な演奏だと思うんです。

しかし、心臓バクバクしますよ。

・交響曲第4番変ホ長調 WAB.104(ハース版)[63:25]
 拍手:0:41
 第1楽章:17:17
 第2楽章:14:48
 第3楽章:11:06
 第4楽章:20:14
 拍手:2:40
 録音時期:1976年7月29日
 録音場所:東京文化会館
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

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ジャンジャンのブルックナー交響曲全集 朝比奈さん最初のブルックナー交響曲全集

2045380200129

ジャンジャン ブルックナー 交響曲全集

レコードというメディアが、日本でのクラシックマーケットに残した、おそらく最大の業績は、このディスクジャンジャンのブルックナーの交響曲全集ではないかと思います。

歴史的な意味は計り知れないです。ひとつのクラシックのブームをつくった立役者として、永遠に名前をきざむことのできる大偉業です。

これだけ、企画と演奏にすばらしく一貫性のある全集は、ほかにありません。朝比奈さんのブルックナーは、これ以降、全集としてもほかに2つ、選集もたくさんあるのですが、すべてがここから始まったのです。

当時、朝比奈さんの演奏は、非常に好評でしたが、最初の録音は学研のベートーヴェン交響曲全集、そしてメジャーレーベルはヴィクターのやはりベートーヴェンの交響曲シリーズです。当時、朝比奈さんのブルックナーはかなり評判だったのですが、レコード会社はその気になりませんでした。

ジャンジャンは、渋谷にあったスタジオですが、今はもうありません。跡地は、小さなホールと喫茶店になっています。

ここのオーナーの高橋氏が、朝比奈さんのブルックナーの演奏会に行き、大感激して、私財をはたいて、ブルックナーの交響曲全集を作ったのです。最初、LPのセットで限定500部でした。

高橋さんは、東京文化会館で朝比奈さんのブルックナーの演奏会を聴き、いたく感動したそうです。そして、上野公園から上野駅に下りる道で、その日の聴衆の反応を感じ、3往復もして、その日の数多くの聴衆もやはり同じ思いであることを知りました。そして、一大決心をしました。

最初は、大阪フィルではなく、東京のオケにしたらというアイディアもあったようですが、絶対的に大阪フィルでなければいけない、と高橋氏はゆずりませんでした。彼、信念の大偉業です。

そして、会場は、音響のいい、神戸文化ホールが選ばれました。

第7、第8、第9の3曲がまず録音されました。それ以外については、大フィルの定期演奏会、東京定期演奏会のプログラムに組まれ、実況録音されました。

最初の3曲を録音した段階で、高橋さんは、第8の演奏が気に入らなかったらしく、再録音をしました。この前の録音は、最近になって発売されましたが、とてもいい演奏ですが、最初に出た再録音の方が数段いいです。

この第8番の再録音は、すこしだけ聴衆をいれて録音しました。私は、これを聴きに行きました。神戸文化ホールで、聴衆は、一番後ろの席でした。オケは公開録音ですが、本番ではないので、私服でした。

この公開録音、すばらしい演奏でした。そして、演奏終了後、朝比奈さんは、コンマスの安田さんと握手をしていまい、解散してしまったので、これ一発勝負の録音です。一部修正はしていません。本当は、修正をする予定だったそうですが、朝比奈さんがそれをわすれてしまい、解散してしまったそうです。しかし、この演奏、修正する必要がないほどの完成度です。最終楽章の最初のテンポの乱れがあり、もし直すならそこでしょうが、これは修正しなくていいです。

そして、第2番も同じ条件で録音されました。私は残念ながら、この第2番はいっていないのですが、行った友人によると、聴衆の大部分は、この曲をはじめて聴いたのだけれど、最初の楽章だけで圧倒された、ということでした。このときは、ちゃんととりなおしをしたので、一部修正しています。

この公開録音という方法は、大成功で、このあと、ヴィクターのブラームスの交響曲全集がこのやりかたで録音されています。この録音のさなか、コンマスの安田さんがバイク事故で側溝にはまり亡くなるという大事件があり、大フィルは危機を迎えることになるのですが。

こういうふうに、最初の3曲と第2番が録音されました。それから、演奏会のライヴが録音されました。

私が録音された生演奏をきいているのは、第3番、第5番、第8番です。

個々の演奏はひとつひとつ全部書く予定ですが、この全集の特色は、ものすごい熱気がある、ということでしょうね。最後のころの大フィルとくらべて、下手だし、音も美しくないのですが、聴いていると、それ、すぐに慣れてしまい、その熱気ムンムンにやられます。

そして、

これ、すごーい

すごーい

すごーい

ということになってしまいます。

これほど、情熱に満ちた、そして生命力にあふれたブルックナー、ほかにないです。

本当にすばらしい全集です。

このLPは、最初、第8番のみ2枚組みで発売されました。そしてすぐに買いました。非常に発売枚数が少なかったのですが、私は、大フィルの合唱団のメンバーでしたから、予約できました。

そして、7,8,9の3曲がセットで発売されました。全部2枚に切っています。第9は3面ですが。それで、リハーサル風景がついています。このセットも購入しました。そして、8番ぬきという方法でも買うことができました。

最後に全集が出ました。第1番以外は2枚使うという、非常にぜいたくなカッティングでした。そして、7、8,9を買った人は、1から6だけという販売もしていました。このときに特典盤としてついていたのが、聖フロリアンのあの超絶的な第7番です。ただし、特典なので、1枚のカッティングで音のレベルはよくありません。あとのヴィクター盤が数段いいです。この全集、解説書がないです。簡単なデータと、朝比奈さんが最後の5番の録音のときに書いた文章だけです。

あとになって、第8番は再録だということで、最初に出た1枚が、もとの演奏ではないか、というウワサが出ましたが、私は全部持っているので、それは違います、と断定できました。

このプレスは、500部しかありません。高橋氏は再プレスを拒否したのです。いや1000部だったかもしれません。

これのCDは相当あとになって、かんたんな紙ボックスのもので発売されました。

それから、再生テープレコーダーを当初録音したのと同じアンペックスにして、グリーンドアから非常に立派なボックスいりのセットで出ました。これは非常に高価だったのですが、すぐにタワーとかHMVで大安売りされました。ここには、第8番の旧録音が含まれています。それにリハーサル風景がはいっていますが、あまり語りはありません。ここには、相当くわしい解説書がはいっています。ここで、いろんな事情がはじめて明らかにされました。

このなかの7,8,9については、ワンポイントとマルチと異なるマスターがあります。それで、最後のこのグリーンドアのものは、最初のLPとは、かなり印象が異なるものになっています。

このセットは、廃盤になっていますが、流通在庫や中古品はあると思います。
定価は約4万円と非常に高価ですが、流通価格は1万円台だと思いますが、変動します。
全集のみの販売です。

以下、データ
HMV HPより
各曲のコメントにジャンプします。
【収録情報】
DISC1
交響曲第1番ハ短調 WAB.101(ハース校訂リンツ版)[46:59]
 第1楽章:12:28
 第2楽章:11:39
 第3楽章:09:14
 第4楽章:13:38
 拍手:1:19
 録音時期:1977年1月24日
 録音場所:大阪フェスティバル・ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 オリジナル・マスターからのデジタル・マスタリング

DISC2
交響曲第2番ハ短調 WAB.102(ハース版)[69:52]
 第1楽章:19:12
 第2楽章:18:30
 第3楽章:10:25
 第4楽章:21:45
 録音時期:1976年8月25日
 録音場所:神戸文化ホール
 録音方式:ステレオ(公開セッション)
 オリジナル・マスターからのデジタル・マスタリング

DISC3
交響曲第3番ニ短調 WAB.103(エーザー版)[57:38]
 チューニングと拍手:1:48
 第1楽章:19:41
 第2楽章:15:05
 第3楽章:06:57
 第4楽章:15:55
 拍手:1:57
 録音時期:1977年10月28日
 録音場所:大阪フェスティバル・ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 オリジナル・マスターからのデジタル・マスタリング

DISC4
交響曲第4番変ホ長調 WAB.104(ハース版)[63:25]
 拍手:0:41
 第1楽章:17:17
 第2楽章:14:48
 第3楽章:11:06
 第4楽章:20:14
 拍手:2:40
 録音時期:1976年7月29日
 録音場所:東京文化会館
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 オリジナル・マスターからのデジタル・マスタリング

DISC5&6
交響曲第5番変ロ長調 WAB.105(ハース版)[78:25]
 拍手:0:38
 第1楽章:21:30
 第2楽章:17:28
 第3楽章:14:33
 第4楽章:24:54
 拍手:5:11
 録音時期:1978年1月25日
 録音場所:大阪フェスティバル・ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 オリジナル・マスターからのデジタル・マスタリング

DISC7
交響曲第6番イ長調 WAB.106(ハース版)[59:13]
 チューニングと拍手:1:53
 第1楽章:17:44
 第2楽章:17:08
 第3楽章:09:17
 第4楽章:15:04
 拍手:7:27
 録音時期:1977年9月1日
 録音場所:東京文化会館
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 オリジナル・マスターからのデジタル・マスタリング

DISC8
交響曲第7番ホ長調 WAB.107(ハース版)[67:44]
 第1楽章:20:50
 第2楽章:23:10
 第3楽章:09:34
 第4楽章:13:10
 録音時期:1976年4月14日
 録音場所:神戸文化ホール
 録音方式:ステレオ(セッション)
 未発表オリジナル・マスターからのデジタル・マスタリング

DISC9&10
交響曲第8番ハ短調 WAB.108(ハース版)[84:26]
 第1楽章:16:00
 第2楽章:16:50
 第3楽章:26:59
 第4楽章:24:37
 拍手:4:57
 録音時期:1976年8月23日
 録音場所:神戸文化ホール
 録音方式:ステレオ(公開セッション)
 オリジナル・マスターからのデジタル・マスタリング

DISC11
交響曲第9番ニ短調 WAB.109(ハース版)[64:55]
 第1楽章:26:50
 第2楽章:11:27
 第3楽章:26:38
 録音時期:1976年4月22日
 録音場所:神戸文化ホール
 録音方式:ステレオ(セッション)
 新発見のオリジナル・マルチによるデジタルリミックス盤

DISC12&13
・交響曲第8番ハ短調 WAB.108(ハース版)[82:47]
 第1楽章:15:49
 第2楽章:16:38
 第3楽章:26:20
 第4楽章:24:00
 録音時期:1976年4月15、16日
 録音場所:神戸文化ホール
 録音方式:ステレオ(セッション)
 オリジナル・マスターからのデジタル・マスタリング

DISC14
・交響曲第2番ハ短調 WAB.102(ハース版)~リハーサル
 第1楽章:23:54
 第2楽章:05:56
 第3楽章:06:06
 第4楽章:14:18
 録音時期:1976年8月25日
 録音場所:神戸文化ホール
 録音方式:ステレオ(公開セッション)
 オリジナル・マスターからのデジタル・マスタリング

DISC15
・交響曲第4番変ホ長調 WAB.104(ハース版)~リハーサル
 拍手:0:41
 第1楽章:12:40
 第2楽章:16:05
 第3楽章:7:37
 第4楽章:23:02
 拍手:2:40
 録音時期:1976年7月29日
 録音場所:東京文化会館
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 オリジナル・マスターからのデジタル・マスタリング

DISC16
・交響曲第8番ハ短調 WAB.108(ハース版)~リハーサル
 第1楽章:08:19
 第2楽章:07:14
 第3楽章:21:47
 第4楽章:07:57
 録音時期:1976年8月23日
 録音場所:神戸文化ホール
 録音方式:ステレオ(公開セッション)
 オリジナル・マスターからのデジタル・マスタリング

DISC17
・交響曲第9番ニ短調 WAB.109(ハース版)~リハーサル
 第3楽章:54:59
 録音時期:1976年4月22日
 録音場所:神戸文化ホール
 録音方式:ステレオ(セッション)
 オリジナル・マスターからのデジタル・マスタリング

 大阪フィルハーモニー交響楽団
 朝比奈隆(指揮)

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