朝比奈隆のオペラの時代 武智鉄二、茂山千之丞、三谷礼二と伴に
日本オペラの黄金時代を築いた朝比奈隆。いつ頃からオペラの指揮を始めたのか。どのように“武智オペラ”が生まれたのか。三谷礼二演出のオペラとはどんなものだったのか。朝比奈隆のオペラの時代を振り返る。
朝比奈さんは、昔は、けっこうオペラの指揮をしていた。
イタリアのものが多かったが、スタンダードナンバーをよくやっていた。
私が見たのは、ヴェルディの椿姫。
関西歌劇団。オケは、大フィルである。
すごいのは、日本語の訳詞であること。
その翻訳を朝比奈さん自ら手掛けていることである。
晩年はオペラといえば、新日本フィルのニーベルンクの指環であろうが、あれは演奏会形式だった。あと、フィデリオ。
椿姫は、タイトルロールがダブルキャストで、表が樋本栄、裏は、栢本淑子だった。私の高校の後輩でオペラを学んでいる方の師匠ということで、栢本さんの方を聴きに行ったのであった。