未発表音源登場!
作品を聴衆になんとか広めたいという使命感を持って始められた「ブルックナー」とは違い、最初から楽譜の指示通り、書かれている通りに、といった指揮者本人の意思で始まった“マーラー・チクルス”は、その普段とは違う見通しの良い演奏に聴衆も戸惑い、ごく最近まで評価が遅れていた。この92年の確信に満ちた圧倒的な名演は、「朝比奈のマーラー」を考える上でも、忘れがたいドキュメントであると思う。6番の強烈な曲想を渾身の力で振る朝比奈にオーケストラも表現の限界に挑戦している。[レーベルによる商品コメントを転載させていただきました]
2/18/1992:第262回定期演奏会