シベリウスのだ2番のカップリングで出ていましたが、いまは廃盤のようです。
最初は、全集に含まれている第3番のカップリングでLP2枚組で出ていました。
タワーレコードから、シングルレイヤーのSACDによるセットが発売されている。ものすごくいい音で楽しめます。
ブルックナー 交響曲第3番 アダージョ第2番
朝比奈隆指揮 大阪フィル
東京カテドラル 1983年9月16日
東京カテドラルでのブルックナーシリーズ2回目で、ミサ曲第3番といしょに演奏されたものです。
大フィルの事務局のスタッフが、こんな曲があるよと何回も朝比奈さんに言っても興味を示さなかったのですが、楽譜を見せたら、急に興味を持ち出したようで、演奏することになったとか。
この指揮者用のスコアには、いろいろ書き込みがあり、これは、ブルックナーの本質かあらかなりはずれていたようなのですが、ブルックナー協会の総会でいろいろ盛り上がっていました。
このバージョンの初演者は、クラウディオ・アバドでした。FM放送でも流れました。
この書き込みを全部消して演奏に臨んだわけです。
東京カテドラルでの演奏なので、残響が長く、非常にやわらかな音響です。
流れもよく、雄大でもあります。
ノヴァーク第3稿とは少し違いますが、ほとんど一緒で違和感はあまりありません。異稿というと、第4番の第3楽章のように、まったく別の曲をイメージしてしまいますが。