朝比奈隆生誕110周年を記念して、8つめの交響曲全集の発売が開始されました。
1997年~1998年の新日本フィルとの録音。
新日本フィルでは、1988年12月15日~1989年5月15日;サントリーホール[ライヴ収録]がありますが、それから10年近く経過し、オケの音もはるかに洗練されているようです。
1年かけて順次出すようです。
未聴なので、データのみ掲載します。
ジャケット写真をクリックしますと、タワーレコードの該当ページにつながりますが、音も聴くことができます。
交響曲全集 1 交響曲第1番、第6番
ベートーヴェン
1-4. 交響曲 第1番 ハ長調 作品21
5-9. 交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
【録音】
1997年9月25日、98年3月16日 サントリーホール ライヴ録音
朝比奈隆(1908-2001)の生誕110年を祝し、その偉業を称える—新日本フィルとの《ベートーヴェン交響曲全集》。60年を越える朝比奈の演奏歴のなかで、レパートリーの中核をなしたベートーヴェンのシンフォニー。全曲演奏は10回を越え、97年から98年にかけておこなわれた本CD収録の<チクルス>は8作目の全曲録音となります。数種類の新原典版の登場、またピリオド楽器でのアプローチなど、近年のベートーヴェン演奏は新時代を迎えました。しかし、この『近代』を経過してきた<耳>にも、朝比奈の演奏は色褪せるどころか、実に新鮮に聴こえます。軽佻浮薄という言葉から最も遠い、歩を踏みしめるような音楽。一音一音に、ベートーヴェンの音楽に内在する強烈なエネルギーを刻む演奏は、まさに久遠の響きを宿しています。UHQCDで十全に響き渡る明晰な録音—新たな至宝の登場です。
フォンテック
交響曲全集 2 交響曲第2番、第4番
【曲目】
ベートーヴェン
交響曲 第2番 ニ長調 作品36
交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
初出音源
【演奏】
朝比奈隆 指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
【録音】
1997年11月12日、98年3月16日 サントリーホール
ライヴ録音
朝比奈隆(1908-2001)の生誕110年を祝し、その偉業を称える—新日本フィルとの《ベートーヴェン交響曲全集》第2弾。
巨匠自ら「相性が良い」と語っていた第2番。そして「普通に考えられているよりもずっとエレルギーがある」と称した第4番という初期~中期の導入部を持つ2作品を収録。フルートが1本という、9曲の交響曲のなかで最も編成の小さい第4番ですが、朝比奈の演奏スタイルは不変です。巨大な伽藍の出現を想起させる変ロ短調で奏される35小節の導入部—<英雄>、<運命>の間に位置する同曲を、「北欧神話の巨人の間に挟まれたギリシャの乙女」と例えたのはシューマンでした。朝比奈の演奏は、この評を覆す大交響曲の出現を告げています。UHQCDで十全に響き渡る明晰な録音—新たな至宝の登場です。
フォンテック
交響曲全集 3 交響曲第3番
【曲目】
ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
【演奏】
朝比奈 隆 指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
【録音】
1997年9月25日 サントリーホール ライヴ
朝比奈隆(1908-2001)の生誕110年を祝し、その偉業を称える《ベートーヴェン交響曲全集》、第3弾は大作「英雄」です。朝比奈の「英雄」といえば、1989年2月に演奏された新日本フィルとの全集盤が名を馳せ、巨匠自ら『生涯最高の演奏』と称した誉れ高いものでした。それから8年、89歳の朝比奈による壮絶な気魂を湛えた巨大な造形—真の「シンフォニア・エロイカ」がここに甦ります。UHQCDで十全に響き渡る明晰な録音—新たな至宝の登場です。
フォンテック
ベートーヴェン 交響曲全集 4 交響曲 第5番・第8番
【曲目】
ベートーヴェン:
交響曲 第5番 ハ短調 作品67
交響曲 第8番 へ長調 作品93
【演奏】
朝比奈隆(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
【録音】
1997年11月12日、98年2月26日
サントリーホール ライヴ録音
初出音源
初出音源のCD化により、朝比奈隆(1908-2001)の生誕110年を祝し、その偉業を称える—1997-8年に新日本フィルと共演した《ベートーヴェン 交響曲全集》。その第4弾は、「第5&8番」です。<闘争を経ての勝利>、<晴朗な愉悦>—作風は対象的な2曲ですが、精神の自由を求める底流は軌を一にします。すべての音にヒューマンな響きを充溢する朝比奈の演奏は、不変のベートーヴェン像を示します。UHQCDで十全に響き渡る明晰な録音—新たな至宝の登場です。
フォンテック
ベートーヴェン 交響曲全集 5 交響曲 第7番
【曲目】
ベートーヴェン:
交響曲 第7番 イ長調 作品92
初出音源
【演奏】
朝比奈隆(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
【録音】
1998年3月16日
サントリーホール ライヴ録音
初出音源のCD化により朝比奈 隆(1908-2001)の生誕110年を祝しその偉業を称える—
1997~8年に新日本フィルと共演した《ベートーヴェン 交響曲全集》、第5弾は第7番を収録。ワーグナーが<舞踏の聖化>と賞した第7交響曲ですが、朝比奈は”非常に重い音楽”ととらえ「軽く出来上がらないように心がけなくてはならない」と述べています。1998年3月16日におこなわれた一分の隙もないこの演奏、すべての反復を遵守した48分を超える大シンフォニーが、サントリーホールに鳴り渡りました。UHQCDで十全に響き渡る明晰な録音—新たな至宝の登場です。
フォンテック
ベートーヴェン 交響曲全集 6 交響曲 第9番 「合唱付き」
ベートーヴェン
交響曲 第9番 二短調 作品125「合唱付き」
【演奏】
朝比奈 隆 指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
豊田喜代美 ソプラノ
秋葉京子 メゾソプラノ
若本明志 テノール
多田羅迪夫 バリトン
栗友会合唱団
栗山文昭 合唱指揮
【録音】
1998年6月4日 サントリーホール ライヴ
ベートーヴェン全集 ついに完結!
初出音源のCD化により朝比奈 隆(1908-2001)の生誕 110年を祝しその偉業を称える—1997-8年に新日本フィルと共演した《ベートーヴェン 交響曲全集》最終第6集は『第九』です。
朝比奈はこの作品について記しています。「この音楽を書いた人はこの創作の時期、すでに全く物音を聞くことが出来なかったと伝えられている。(中略)彼は何を聞き、何を視てこの不滅の音を書き留めたのだろうか。私はこの人こそ、このときに「神の閃光」を視、「神の声」を聴いたのだとしか思えない。」(「『第九』—-この不可思議なるもの」より)
生きる希望と勇気に満たされる、朝比奈の理想をまさに具現化した演奏—明晰な録音によるUHQCDでご堪能ください。
フォンテック