サントリーホールは、ワインヤード形式の音楽ホールですが、あそこのすごいのは、駅から遠いのに、満席になることですね。それで、アークヒルズの開発もあって、街ができてしまいました。
地下鉄の駅までもできてしまいました。
音楽を聴くという立場からは、響きがいいこともありますが、バックステージのP席が非常にポピュラーになったことが、画期的です。
大阪シンフォニーホールもありますけどね、東京の方がいろいろリアクションがはやいのです。
私の友人で、いつもP席にすわる人がいます。
値段が安いし、、指揮者もみえる、すばらしい席です。
ただ、ピアノとか声楽にはむきません。
何をいいたいか、というと。
指揮者を正面から見る、ということが、かなり日常的になりました、ということです。
正面から見るとですね、うしろからではわかないことがよくわかるのです。
以前、ショルティ指揮ウィーンフィルで、たまたま金子建志さんと並んで聴いたことがあります。そのとき、終わってからいっしょに飲みにいっていろいろ話をしたのは、
ショルティは、後ろからみると、ひじがつきだしていて、なにかボクサーのように見えるが、正面は非常に無駄がなく正確だ、ということで意見が一致しました。
朝比奈さんの場合も、正面からみると、意外にわかりやすいのです。
ただ、朝比奈さんお場合クセモノなのは、ブルックナーは、本当に相性がよくて、本人も自信があるのでしょうか、きわめて明確なんですよ。
まあ、きれいではないのですが、よくわかるのです。
といっても、私の場合、朝比奈さんの練習はよく見ているわけでして、どういう練習をしたから、こうフルというのが、あらかじめわかるわけですね。かならずしも一貫性のある指揮とはいえませんでしたが、おもったよりもわかりやすいです。
ま、しかし、オケなんてもんは、指揮者をずっと見ているわけじゃないですよね。むしろコンマスでしょう。
それとアンサンブルがよく出来ている場合は、聴きあいます。
反響版がないと、これ、全然聴こえナインですよ。
やはりホールの響きは大事です。