ベートーヴェン 交響曲第7番
朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
1992年11月9日
大阪フィル創立45周年記念ヨーロッパ公演
1992年といえば、第4回目、第5回目の全集の間に録音されてもので、これは演奏旅行中のものであって、チクルスではない。
ベルリンのライブは、ほかにエロイカもあるが、ビクターから出ているものは珍しい。
ベルリンの録音ではあるが、けっこうデッドな響き。エロイカはなかなか残響があるので、これも期待したが。
構成がしっかりしていて、表現も基本は楷書的だが、ベルリンということもあるのだろうけど、なかなか熱っぽさがあって、表現意欲も感じさせる。
感覚としては、このころの全集のより、かなり以前に様式感のように思われる。
このCDは、ビクターのは廃盤だったが、ALTUSの新マスターで、すばらしい音質で再発されている。
Beethoven: Symphony No.7; Wagner: "Die Meistersinger von Nurnberg"
朝比奈&大阪フィル円熟のベルリン・ライヴの記録
本場! 自由ベルリン放送収録! 抜群の音質で復活
朝比奈録音の中で屈指の音の良さ。
生前の朝比奈が最も気に入っていた録音。
かつてビクターで発売された名盤復活。朝比奈が最も気に入っている録音として知られたもの、公演後に「この日のためにベートーヴェンを演奏してきた」と関係者に語ったほど満足のいく演奏会でした。マイスタージンガー前奏曲もベートーヴェンに負けず素晴らしく重厚長大、男は不動、といった言葉そのものの驚くべき出来栄え。現地の大新聞ベルリナー・モルゲンポストでも激賞されました。公演会場の自由ベルリン放送(SFB)ゼンデザールは同放送局内にある非常に音響の良いホールとして知られ、朝比奈自身このホールをベルリンで一番好んでいました。録音はSFBの録音らしく解像度が高く繊細な音で、日本録音の朝比奈大阪フィルのものとは一味、二味違う楽しみがあります。
今回オリジナルマスターより新マスタリング。(キングインターナショナル)
【収録情報】
● ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より第1幕への前奏曲
● ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92
大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈 隆(指揮)
録音時期:1992年11月9日
録音場所:ベルリン、自由ベルリン放送協会ゼンデザール
録音方式:ステレオ(ライヴ)
新マスタリング
ディスクは国内プレスとなります。
ビクター盤【廃盤】のジャケット