ベートーヴェン 交響曲第6番
朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
1977年10月6日
東京文化会館でのライブ
この日の後半は名演で知られる第3番でした。
学研の演奏よりも、ずっと自由度が高く、非常に楽しんで演奏している様子が伺えます。
大らかな表現ながら、ちょっとしゃれたところもあります。
アンサンブルはライブならでの乱れもありますが、あんまり気になりません。
朝比奈さんの田園は、実演で聴くと実に雰囲気に浸ることができるものです。リズムが少々重くてちょっと野暮ったさのなかに、優しさが満ち溢れ、実に幸せな音楽です。
最後はかなり金管が強くでていて、ある意味バランスが悪いともいえるのですが、これこそ朝比奈さんの真骨頂、おとを抑えるのではなく、朗々とひかせることで、いきいきとした音楽となっています。