ベートーヴェン 交響曲第5番
朝比奈隆指揮 大阪フィル
1977年5月12日
大阪フェスティヴァルホールでのライブ録音
このときのライブは、第4番とセットになっていました。
ビクターから出たベートーヴェン交響曲全集は、最初LPでバラで発売されましたが、これが最初の1枚。SJX-9501 という番号でした。LP1枚に1曲。
最初のCD全集では、この演奏は採用されず、1982年のものがはいっていました。録音のバランスが悪いというのがその理由でした。
最初の記念スべき録音なのに、それに、朝比奈さんは、チクルスで行うことがそのポリシーなのに、こういうことをされるのには理解に苦しみましたが、後年セットになったときは、この元の演奏が採用されました。最初にCDが出たとき、これほどたくさん朝比奈さんのベートーヴェンが録音されるとは思わなかったのでしょう。その完成度を重視したわけです。しかし、後年になって、いろいろ出だすと、まさに1977年という時期が重要になります。
この第5番ですが、貴重な演奏です。
ちょっとほかの演奏と感覚が違います。
よりゆったりとしており、おおらかで、響きがまろやかです。
第4楽章になって、従来の路線に近くなり、よりがっちりした表現になります。
第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ/(ベートーヴェン)[8:46]
第2楽章 アンダンテ・コン・モート/(ベートーヴェン)[9:58]
第3楽章 アレグロ/(ベートーヴェン)[5:57]
第4楽章 アレグロ/(ベートーヴェン)[11:43]