朝比奈隆(指揮)、大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー合唱団
藤井久栄(S)、田中万美子(A)、山岸靖(T)、蔵田裕行(B)
1977年11月29日大阪フェスティヴァルホールでのライブ録音
CDは復刻されて、入手可能です。ただ、荘厳ミサが2枚にわかれた形になっています。
ベートーヴェンの交響曲全全集を録音する際に、荘厳ミサ、そしてめずらしいこのハ長調ミサもいっしょに録音されたものである。
実は、この録音、私も合唱で参加している。
演奏が終わったあと、朝比奈さんがあんまり満足しなかった様子があり、自分たちもなんとも不完全燃焼のような感覚だったのである。
ところが、レコードが発売されたとき、ビクターの人が、朝比奈さんに、カール・リヒターの名盤をしのぐ出来だ、と言ったそうで、朝比奈さんもごきげんのようすだった。
なんか変な感覚なのだけれど、その話を聞いてから出たレコードを聴くと、たしかになかなかの名演なのであった。