ベートーヴェン 交響曲第4番 朝比奈隆 大フィル キャニオン全集1回目 1992

ベートーヴェン 交響曲第4番 朝比奈隆 大フィル キャニオン全集1回目 1992

全集の一部として、第1番と同じ時期に録音されたもの。
1992年4月6日~8日
大阪フィルハーモニー会館

第1楽章、序奏は比較的うすっぺらく聞こえ、同時期に同じ会場で録音された第1番とはかなり印象が違うのだが、主部に入ると、音が太くなる。第1番よりはるかに音に芯があり、音も洗練されて聴こえる。全体的に芯のあるしっかりした音である。ただ、ほかのライブ録音とくらべ、主部の後半などはノリがイマイチの感もある。

第2楽章、非常にきまじめな音楽。低弦をよく響かせ、音に芯もある。

第3楽章、ここになると、ノリがよくなりアンサンブルもよくなる。ゆっくりしたテンポで、芯のある音づくりは、いつもの朝比奈スタイル。

第4楽章、第3楽章よりも、音の確度が増して、すっきりした印象もあるが、テンポがゆっくりで芯のある音である。

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ベートーヴェン 交響曲第1番 朝比奈隆 大フィル キャニオン全集1回目 1992

ベートーヴェン 交響曲第1番 朝比奈隆 大フィル キャニオン全集1回目 1992

全集としては5回目、キャニオンの1回目の全集のなかの演奏。
もともとは、朝比奈隆の軌跡Ⅴとして企画されたシリーズが軸になっています。このシリーズでは、シンフォニーホールで、3,5,6,7が取り上げられ、そのうち3,5はライブ収録、6,7は、リハーサルを録音したものです。それ以外は、大阪フィルハーモニー会館でのセッション録音になりました。

 第5回目の全集

1992年4月6日~8日
大阪フィルハーモニー会館 セッション録音

セッション録音なので、ライブで味わうような緊張感とは違う、ただ、会場の音響がものすごくよく、各楽器の音のレンジも広い。
第1交響曲としては、すばらしく重量級の演奏。

第1楽章、よく響くホールで、かなり重量感をもってすすむ立派な演奏。響きが重厚ながら、跳ねるところは鋭角的なところもある。

第2楽章、きまじめながら、流れは悪くない。アンサンブルは、あまり明晰さを求めない感覚。

第3楽章、音の刻み、アンサンブルが第2楽章よりはずいぶん精度があがっている。テンポもゆっくりしているだけでなく、ひとつひとつの音をかなり強く題しているため、非常に重量級の音群である。

第4楽章、非常に重量級の序奏のあとも、比較的ゆっくりしたテンポで、ひとつひとつ丁寧に弾いているので、非常に重量級である。音の推進力もある。強奏部分も固い音を出しているので、デットなホールなら、かなりごつごつした音になりそうだが、心地よい音の塊になっている。

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ベートーヴェン フィデリオの音楽 朝比奈隆 新日本フィル 1994

朝比奈 フィデリオの音楽

久しぶりに朝比奈さんの初出音源が登場します。

ベートーヴェンのフィデリオの音楽です。

ベートーヴェン:
「レオノーレ」序曲 第2番 Op.72a
「フィデリオ」序曲
行進曲 (「フィデリオ」 第1幕 第6番)
レチタティーヴォとアリア
<おぞましい悪党よ!急いでどこへ行こうというのです?/来て下さい、希望よ>※(「フィデリオ」 第1幕 第9番)
「レオノーレ」序曲 第3番Op.72b

【演奏】
朝比奈 隆(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団
※河野和美 ソプラノ

【録音】
1994年11月29日、12月1日
昭和女子大人見記念講堂 ライヴ

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ベートーヴェンの交響曲のスコア 朝比奈さんは、ブライトコプフ版愛用でした。

朝比奈さんは、ベートーヴェンの楽譜は、ブライトコプフ版と使っていました。何度も新品に買い替え、フレッシュな気持ちで取り組んでいました。

最近はやりのベーレンライター版については、朝比奈さんは、演奏につかっていませんでした。

ブライトコプフも、最近新版を出しています。そして、全音から出ている楽譜は、これを制作ノートに反映して、A5に改訂作業中です。
3番、8番は、まだB6です。

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第7番、楽天のこの店で全音がみつからなかったので、一応オントモにしておきます。

ベーレンライター版 全集
現代の指揮者は、これをべースにする人が多いです。

DOVERは、大判のスコアを安く買うことができるので、便利です。
内容は、ブライトコプフ版のはずです。
DOVERは、店によって価格が大きく違います。びっくりするほど違います。
ウィーンにいったとき、ドブリンガーでみましたが、日本の3倍くらいしました。
日本では、タワーレコードの店頭が安いです。

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ベートーヴェン 交響曲第9番 朝比奈隆 新日本フィル 1988

ベートーヴェン 交響曲全集 新日本フィル

ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調作品125
[録音:1988年12月15日]

 豊田喜代美(ソプラノ)
 秋葉京子(メゾ・ソプラノ)
 林誠(テノール)
 高橋啓三(バス・バリトン)
 晋友会合唱団

 新日本フィルハーモニー交響楽団
 朝比奈隆(指揮)

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ベートーヴェン 交響曲第8番 朝比奈隆 新日本フィル 1989

ベートーヴェン 交響曲全集 新日本フィル

[録音:1989年5月15日]

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ベートーヴェン 交響曲第7番 朝比奈隆 新日本フィル 1989

ベートーヴェン 交響曲全集 新日本フィル

[録音:1989年3月11日]

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ベートーヴェン 交響曲第6番 朝比奈隆 新日本フィル 1989

ベートーヴェン 交響曲全集 新日本フィル

[録音:1989年4月6日]

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ベートーヴェン 交響曲第5番 朝比奈隆 新日本フィル 1989

ベートーヴェン 交響曲全集 新日本フィル

[録音:1989年5月15日]

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ベートーヴェン 交響曲第4番 朝比奈隆 新日本フィル 1989

ベートーヴェン 交響曲全集 新日本フィル

ベートーヴェン 交響曲第4番
朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団

13:58/11:58/6:40/8:27

1989年4月6日、サントリーホール
同日後半に第6番が演奏された。

新日本フィルのこのシリーズは、テンポのゆっくりしたものが多いが、第4番で40分を超えるというのは珍しいと思う。すばらしく重量感のある演奏である。ホールの音響もすばらしい。

第1楽章、ゆったりした序奏のあと、主部は非常に重量感がある。揺るぎなく、確信に満ちた演奏。

第2楽章、ゆったりし、線の太い、堂々とした足取り。

第3楽章、しっかりと音をきざみ、重量級。

第4楽章、テンポは遅く、音の刻みがしっかりはっきりしていて、重量感がある。その勢いのまま、乗りに乗って進む。

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