マーラー 交響曲第8番 千人の交響曲 朝比奈 大フィル 1972
マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」
【演奏】
朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
樋本 栄、岡田晴美、永井和子(S)
桂斗伎子、羽場喜代子(A)
伊藤富次郎(T)
三室 堯(Br)、楯 了三(Bs)
ゲルハルト・ヒュッシュ(独唱・合唱指揮)
朝比奈千足、宇宿允人、桜井武雄(合唱主任)
大阪音楽大学、大阪メンズコーラス(第1混声合唱)
アサヒコーラス、グリーンエコー、アイヴィコーラス、関西歌劇団、コードリベットコール(第2混声合唱)
大阪・神戸・奈良放送児童合唱団(児童合唱)
【録音】
1972年6月5&6日
大阪フェスティバルホール(ライヴ)
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朝比奈 マーラー 交響曲第8番
大阪フィルの第100回定期演奏会のライブ録音である。
私がはじめて朝比奈さんの生演奏に接した演奏である。
この演奏会は、いつもは、1回しかやらない定期演奏会を2回、それに民音の演奏会が1回と、合計3回行われた。私が聴いたのは、最初の演奏会である。
この演奏会では、本当に1000人の演奏者が乗った。のせられるかどうかといった事前の準備も当時いろいろ報道されていた。心配されたのは、重量だったが、それは大丈夫ということだった。
しかし、演奏者が並ぶのに、1時間もかかるのである。演奏がはじまるまで、ものすごく準備がかかった。
実際の演奏では、あまりにも人数がおおかったので、前後の時差があって、なかなか音がそろわないのだが、この録音では、それが気にならない。
きわめて正攻法の表現だが、じっくりときかせるところがあり、なかなかすばらしい。
(工事中)
この録音は、最初、ビクターでCD-4というディスクリート4チャンネルLP(CD 4 K7513/4)で発売された。
このディスクリート方式の4チャンネルLPは、リア成分を高調波に変調しているもので、これを再生するために、カートリッジの再生特性が50000Hzまで必要になった。そのため、カートリッジの性能が著しく向上するきっかけになった。しかし、この方式は、普及しなかった。しばらく、このソースは、これしかなかったのである。いまなら、SACDで、ディスクリート4チャンネルが聴けるので、出してほしいですね。
出演者用のプライベートLPでステレオ盤がつくられている。PRC-70007/8
その後、大フィル合唱団の場合も、こういったプライベート盤が、出演料がわりにつくられたが、商業用録音と比べると鮮度が落ちるので、たぶんオープンリールの回転数が違うのではないかと思われる。ただ、私は、このLPを入手しておらず、聴いていない。
その後、ビクターからステレオLP((SJX9524/5)が発売され、その後CD(VICC40149/50)となった。
このCDは、しばらく廃盤であったのだが、タワーレコードが再発してくれたので、いまは、この貴重な演奏を聴くことができる。