朝比奈さんは、京都大学交響楽団で育ったわけですが、プロになってから、京都大学交響楽団の指揮台に立ったのは、意外に少ないです。会場は、京都会館でした。
第116回(1975年1月) 朝比奈 隆 客演指揮
ワーグナー 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番 (ヴァイオリン 徳永 二男)
ベートーヴェン 交響曲第7番
第130回(1982年1月) 朝比奈 隆 客演指揮
ドヴォルザーク 序曲「謝肉祭」
シューマン ピアノ協奏曲 (ピアノ 田中 修二)
ブラームス 交響曲第2番
この2回です。名古屋大学のようにブルックナーではなく、ベートーヴェン、ブラームスを指揮しています。だいたい京都大学交響楽団の定期演奏会のプログラムは、かなり保守的です。
私が在学中に8回定期演奏会を聴きましたが、メインは、ブラームスの交響曲1(山田一雄),2(手塚幸紀),3(手塚幸紀),4(尾高忠明)、ベートーヴェン3(伴有雄),6(森正(予定では尾高忠明),7(朝比奈隆).ドヴォルザーク9(手塚幸紀)という内容でした。
私は、116回の方だけ聴いていますが、リハーサルのもようなど、プログラムに詳細な記録があったし、団員に友人がかなりたくさんいたので、非常にいい雰囲気でした。演奏も、大フィルのようにすばらしい熱気のあるものでした。ほかの指揮者と比べると、非常に親密感があり、親しみがわきました。