朝比奈~新日本フィルのブルックナーのDSDリマスターの2枚目。第7番。これは実際に聴いている演奏。新日本フィルのチクルスで、5,7,8の三曲が取り上げられたもの。
1992年9月8日、サントリーホールでのライブ。この演奏は、実際にきいている。
やはり、大フィルとは、音色がだいぶ違い、透明度が高いのと、ちょっと粘りがあるような印象がある。
音が思った以上に太く、雄大な音楽が奏でられる。第1楽章もゆったりと太く、表現意欲が非常に強い。楽器のバランスも大フィルのとは、ちょっと違う感じがする。
第2楽章も、とても雄大。弦楽の分厚さが目立つ。録音の影響もあるだろうが、ものすごいエネルギー感。微妙ではあるが、けっこうテンポが動く。高揚感がすごい。
第3楽章は、やはり朝比奈調重量級スケルツォだが、中間部なんか良く流れるし、かなり盛り上がる。表現意欲満々。
第4楽章。比較的軽くなりやすいこの楽章も非常に立派な表現。音がなりきっている。オケも非常に乗っている。
この新日本フィルの第7番は、朝比奈さんのほかの7番と比べると、かなり線が太くて、雄大さがあり、表現意欲があるということでは、最右翼だと思う。