ブルックナー 交響曲第3番 ノヴァーク第2稿 朝比奈隆 大阪フィル 1984年

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朝比奈さんのビクター全集にフィルアップされているもの。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第3番

この演奏は、アダージョ第2番とあわせて最初LPで出た。そのとき同時にこれだけがCDで出たのだが、LPを買わなかったのは、今にして思えば痛恨事である。しかし、その後ようやくアダージョも出たので、何とかなったが・・・。

1984年大阪フェスチヴァルホールでのライブ。

録音は、ホールトーンをよくひろっていて、なかなかすばらしい。

ジャンジャン盤と比べて音の品位はずいぶんあがっている。

朝比奈さんとしても、この曲は苦手にしている。対談でも、できたらやりたくない、とまで言っている。

楽譜は、ハース版がないこともあって、いろいろやっている、これは、ノヴァークの第2稿によっている。

基本的に。ジャンジャンと比べても淡々とした演奏。

第1楽章、淡々とすすみ、どちらかというとあっさりした表現、ある意味乗り切れないところもあるかもしれない。

第2楽章、こちらも淡々としているが、音楽がよく流れ、スケールも大きい。

第3楽章、スケルツォ。刻みがしっかりしていて、比較的ゆっくりめのテンポで、なかなか雄大である。
トリオは、中庸のテンポで、チェロの主題も美しい。流れも悪くない。

第4楽章、こちらは、ぐいぐいとかなりエネルギッシュ。最後までスケールの大きい音楽がつづく。この稿だと、エーザー版とくらべてカットが多く、あっさりと終わってしまう。

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