ベートーヴェン 交響曲第3番 朝比奈隆 大阪フィル 1985

ベートーヴェン 交響曲第3番 朝比奈隆 大阪フィル

19:52/17:13/6:21/13:15
第1楽章繰り返しあり

1985年2月24日 ザ・シンフォニーホール
同日に演奏されたのは、第1番

第2回目の全集の録音とスタイルはほとんど同じだが、より淡々として、格調が高い演奏である。

第1楽章、最初から豊かな響き。朝比奈さんらしく、非常にゆったりしたテンポであるが、遅さはなれる。スタイルは変わらないが、第2回めの録音より、淡々としており、すっきりした感じ。

第2楽章、ゆったりしたテンポで淡々とすすむ。

第3楽章、非常に安定したテンポで、堂々とすすみ、迫力十分。第2回めと比べると、やはり淡々としている。

第4楽章、安定していて格調が高く、フィナーレとしてのスケール感が出ている。

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ベートーヴェン 交響曲第2番 朝比奈隆 大阪フィル 1985

ベートーヴェン 交響曲第2番 朝比奈隆 大阪フィル

13:29/11:30/3:47/6:29

1985年4月28日 ザ・シンフォーニーホール
同時に演奏されたのは、第6番

第3回目の全集

ゆっくりしたテンポで、丁寧に演奏しており、格調高い。
第1番のときと比べると、非常に明るいトーンで、流れもよい。

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ベートーヴェン 交響曲第1番 朝比奈隆 大阪フィル 1985

ベートーヴェン 交響曲第1番 朝比奈隆 大阪フィル 1985

11:17/9:46/4:03/6:23

1985年2月24日 ザ・シンフォニーホール 
この日のプログラムの後半は、第3番。

3回めのベートーヴェン交響曲全集。この全集は、全部ザ・シンフォニーホールでのライブ録音で、それもツィクルスで演奏されたので、短期間で完成されている。デジタル録音。

2回めの全集と比べると、全般的に格調高さが前面に出ている。テンポもかなりゆったりしている。
録音が原因かもしれないが、音も固めに思える。
最終楽章になって、かなり乗りが出てきて、勢いがついてくる。

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朝比奈さんのベートーヴェン交響曲全集・選集 まとめ

ここで、朝比奈さんのベートーヴェンの交響曲全集について整理してみます。チクルスは9回やっていますが、録音されたのが8回です。
ただし、第8回の分は、演奏が原則として2種あります。
ほかにNHK交響楽団、倉敷音楽祭のものが全曲ではないですが、あります。

全集 第1回 大阪フィル 学研 1972/3 LP のちにCD化
全集 第2回 大阪フィル ビクター 1977/8 LP のちにCD化
全集 第3回 大阪フィル ビクター 1985 LPとCDが同時
全集 第4回 新日本フィル フォンテック 1988/9 CD、SACD、映像DVD全集あり
全集 第5回 大阪フィル キャニオン 1992 CD
全集 第6回 大阪フィル キャニオン 1996/7 CD、SACD、映像DVD全集あり
全集 第7回 新日本フィル フォンテック 1998/9 
全集 第8回 大阪フィル エクストン 2000 CDバラ、SACD全集
全集 第8回 大阪フィル エクストン 2000 完全版SACD
選集 NHK交響楽団
選集 倉敷音楽祭 1989/1996

第2回のものは、最初CDになるときに、第5番がチクルスで演奏されたものではないほかの演奏になっていました。最近再発されたものは、もとのものに戻りました。第2回は荘厳ミサとハ長調ミサもついています。この第2回目のものについては、第9とハ長調ミサは、私も合唱で参加しています。実際に生で聴いたのは、第8回のだけです。
第8回は、原則として2つの演奏の組み合わせ、たとえば、サントリーとシンフォニーというようになって2枚組で出ていました。のちに片方だけとってSACDのセットになりました。

朝比奈さんのファンなら、全部欲しいところですが、

とくに素晴らしいのは、第2回、第4回、第8回だと思います。
もちろん、第1回もおもしろいです。
そのほかのものは、演奏の歴史を聴くにはいいですが、いまから聴くとすれば、4つかな。

大阪のローカルオケとしての第1回。
東京での演奏もあり、日本のメジャーとなったのが、第2回。
新日本フィルはやはりオケが違うので、全然スタイルば違います。
最後のものは、やはり完成度が高いです。

ものによって入手が難しいものがありますが、朝比奈さん生誕110周年以降、順次再発売されています。
第1回、第2回、第4回、第5回、第6回、第7回、第8回は、入手可能です。

第5回は2020年4月にタワーレコードから再発されました。

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ブルックナー 交響曲第9番 朝比奈隆 大阪フィル 1995年 キャニオン SACD

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朝比奈 ブルックナー 交響曲第9番

キャニオンでの朝比奈さんの3度目の全集をDSDマスタリングしてSACD化したもの。最初単発で、それから全集、それから廉価盤でHDCDになり、今回が4回目の発売。朝比奈さんの生誕100周年にあわせた再発で、音は格段によくなった。1995年4月23日、大阪、ザ・シンフォニーホール(ライヴ録音)これは、この全集の最後に発売されたもの。最初に入れたものが気に入らず、別の演奏会のテイクだったように記憶している。この演奏会も大阪のもので、当時東京に住んでいたので、ナマはきいていない。 全集でセットになったものは、リハーサル風景が付属している。

第9番については、ハース版がないので、原典版となっているが、オレル版である。ただ、ノヴァーク版でもほとんどかわらない。

朝比奈さんのブルックナーの第9番というのは、とくに実演では鬼門というか、なかなかコンディションのよいものは少なかった。しかし、最晩年のものは、非常に安定感もでてきた。オーケストラの実力の向上もその一因だろう。大阪フィルは、金管の音程や響きに問題があったが、このころには、見事解決している。

この第9番、実に雄大で、じっくりときかせる、超絶的な名演奏である。

第1楽章、かなり明るい音色ではじまる。主部にいたるまで、けっこうテンポが自由である。いつものことながら、強めのピッチカート。自信をもった足取り。第1主題は、太くゆったりとしている。非常に安定感がある。全体にわたり、表現の幅がひろくて、自由に演奏している。厳密な因テンポではない。

第2楽章、スケルツォ。非常にゆっくりしたテンポ。非常にくっきりとした表情。初期の録音とくらべ、圧倒的な重量感。トリオもものすごくくっきりとした弾きかただが、硬くはない。弦が非常に雄弁。管も安定している。思った以上に表情があかるい。

第3楽章、非常に太く、雄大にはじまる。いきなり金管も全開。すべての音に心がこもっていて、もう1分38秒のところの全奏で涙が出てくる。最後まで、これが持続する。一番最後のヴァイオリンはきちんと弾かれている。これが、あのシューリヒトに近づくの最後の演奏まで待たなければならない。

ライブだが、拍手ははいっていない、ということは、最後の部分は、ゲネプロのテイクであろうか。

朝比奈さんのブルックナーは、こういう最後の交響曲でも、豊かな生命力を感じさせるもので、とくにこういうブルックナーのような、音の洪水に身をまかせる曲だと、すばらしい幸福感につつまれる。

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ブルックナー 交響曲第8番 朝比奈隆 大阪フィル 1994年 シンフォニーホール

ブルックナー 交響曲第8番 DVD

このソースははじめて発売される。この2週間後のサントリーの演奏会は、私も聴いたし、その後CDでも発売され大好評の演奏である。

この大阪での演奏、そのサントリーのものとはずいぶん印象を異にする。まず、DVDとしての音質がCDとはだいぶ違う。明瞭さが欠けている分、まとまりの音のエネルギーを感じる。修正をしていないので、音がずれているようなところはかなりある。
しかし、音の太さというか、エネルギーというか、推進力というか、そういうものは、他の演奏にはないものがある。まさにライブならでの迫力というのだろうか。とくに、大阪シンフォニーホールは、サントリーなどと比べると、ホールの容積が小さく、音が飽和しているようにも聴こえる。生だったら、もっともっとすごい演奏に聴こえるだろう。

朝比奈さんのブルックナーの8番の映像は、ほかにもいろいろある。
以前NHKで放送されたフェスティヴァルホールのもの、最後の朝比奈隆の軌跡のシリーズ。この最後のものは、朝日放送からDVDの発売が予告されたが、出ていない。9番のみ出た。8番にいたっては、CDにもなっていない。しかし、8番の演奏は、正月に朝日放送が早朝に放送したのを見た。そのうち出るかもしれない。

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東武レコーディングズ第3弾
朝比奈芸術の真骨頂 朝日放送アーカイヴより完全初出DVD
ブルックナー:交響曲第8番 1994年7月9日ライヴ

1994年7月9日、朝比奈隆86歳を祝うバースデイ・コンサート(大阪ザ・シンフォニーホール)における超名演が今映像作品として初のソフト化! 亡くなる三ヶ月前まで採り上げた巨匠の愛奏曲ですが、エネルギッシュにグイグイとオーケストラを引っ張る当演奏こそ、その矍鑠たる舞台姿(舞台袖からステージに至る光景も含まれております)も含めベストに相応しいものと言えましょう。これぞDVDで見るに相応しい名演です。当演奏のほぼ二週間後には、東京サントリーホールでも同曲を取上げ、その名演も語り草です。

【ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ交響楽団総裁)のライナーノートより】
1994年7月24日、妻と私は東京サントリーホールで、朝比奈隆の指揮のもと大阪フィルハーモニーによるブルックナー交響曲第8番の途方もなく圧倒的な演奏の目撃者となる栄に浴した。この演奏こそ、まさしく、私に-当時私はシカゴ交響楽団の総裁だったが-巨匠朝比奈をシカゴに招くことを決意させたものだった。
当DVDにおける演奏は東京での公演の2週間ほど前のものであるが、あの時私の心を虜にしたあらゆる特質がはっきりと見て取れる。アントン・ブルックナーの音楽が朝比奈の芸術家としての魂の中心を占めているのは明らかだ。彼はこの曲が本当に好きで、その長いキャリアを通じて幾度も取り上げた。この深い愛着と見識はこのディスクを聴くだけでなく、また見ることによって顕著となる。音楽がその賞賛に満ちた高みに到達するとき、崇高な美しさの瞬間、また圧倒的な緊張に溢れたときどきに、ただ朝比奈の表情を読み取ることで、どんなに深く彼に、そして彼を通して大阪フィルハーモニーのメンバーにこの音楽が語りかけているか知ることとなる。(東武トレーディング)

【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版)
 大阪フィルハーモニー交響楽団
 朝比奈隆(指揮)

 収録時期:1994年7月9日
 収録場所:大阪、ザ・シンフォニーホール(朝比奈隆86歳バースデイ・コンサート・ライヴ)

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ブルックナー 交響曲第5番 朝比奈隆 大阪フィル 2001年 シンフォニーホール

ブルックナー 交響曲第5番

朝比奈隆の軌跡シリーズの1つで、SACD化されての再発売。この演奏会も実際にきいている。このシリーズは、シリーズ券で毎回同じ席だったのだが、音響的にあんまりいい席ではなかったのが残念。2001年4月21日、大阪、ザ・シンフォニーホール(ライヴ)この時期、大阪勤務だったため、朝比奈さんの大阪でのコンサートのほとんどに行けたというのは、実にラッキーだった。このころの朝比奈さんは、まだ元気だった。この演奏会も好調で、実にすばらしいものだった。

朝比奈さんは、このブルックナーの5番をよく取り上げていたが、このザ・シンフォニーホールでは、これが唯一の演奏である。大阪では、いつもフェスティヴァルホールだった。

この演奏会のとき、私は、大阪勤務だったのだが、東京から友人が聴きに来ていた。終演後いっしょにレストランに行ったのだが、そこで、シノポリの急死を知ることになるのである。

聴いてまず思うのは、驚異的な音のよさ。SACDになって、個々の音も良くきこえるし、ものすごく自然な音響で、本当に今ここでやっているように聴こえる。EXTONのこのシリーズがこれほど音がよいのは、やはりオリジナルDSD録音であること、マスターが日本に存在するからだと思う。このソースで、ダイレクトSACD造ってほしい。

第1楽章は、かなりゆっくり目のテンポ。このころの朝比奈さんは、かなりテンポが速くなっているのだが、それはあんまり感じない。ただ、シカゴでやったものよりは早い。なかなか重量感、安定感のある表現。

第2楽章もじっくりとよくきかせてくれる。

第3楽章は、思ったよりテンポは速い。朝比奈調スケルツォで、かなり重量級。

第4楽章になると、この時期のテンポの早い、そして非常に格調の高い表現になる。オケがよく鳴っていて、すばらしい音響。音響に酔いしれてしまい、もうとっぷりと音に浸る幸せを感じる。聴いていると、どこか別世界にいるような錯覚を覚える。ふとわれにかえる、という感じ。きいていて雑念が生じない。それが、朝比奈さんのブルックナー。

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ブルックナー 交響曲第9番 朝比奈隆 大阪フィル 2001年 最後のブルックナー

ブルックナー 交響曲第9番

ハイレゾ音源もあります。

ブルックナー 交響曲第9番 ハイレゾ

SACDHQでの再発、これだけは最初にSACDマルチで発売された。朝比奈さんの公式録音としては最後のもので、最後のブルックナー演奏。そして、大阪での最後の演奏。映像も出ている。

生涯最後の演奏は名古屋でのチャイコフスキーの交響曲第5番でこれは追悼文集とセットになっているが一般発売されていないが、本当に涙涙のすばらしい演奏だった。(私はCDしか聴いていないが)

2001年9月24日、大阪、ザ・シンフォニーホール(ライヴ)で、この演奏は実際に聴いている。私にとっても朝比奈さんのライブの最後の体験となる演奏会であった。席はシリーズ券で、音響的にはイマイチだったのが、今にして残念に思う。このとき、現れた朝比奈さんは、げっそりやせていて、かなり弱っている感じだった。演奏会も、ちょっとハラハラして聴いていた。

最初に出たSACDは響きが薄く、あんまりSACDとしておもしろいものではなかった。今回、あらためてSACDHQとして出たのだが、これの音の印象がずいぶん違う。ホールトーンが豊かで、響きが実に美しい。オケの響きが以前の盤よりも厚みもある。前回の盤は、EXTONのSACDの初期のもので、その後いろいろ得たノウハウを生かしたのだろう。

この演奏時点では、朝比奈さんの相当指揮の技術もおとろえていて、アンサンブルの乱れもけっこうある。とくに衰えは最初のところに目立ち、アンサンブルの乱れもかなりある。また、大きくフレーズが変わるところも、かなり乱れている。実際みていて、棒もよくわからなかった。しかし、そういうところ、前の盤より気にならない。

第2楽章になってからは、アンサンブルもよくなる。テンポが一定しているので、オケがペースをつかみやすかったのだろう。

第3楽章になると、だいぶ乗ってきて、テンポもそんなに遅くなく、とても充実した響きを聴くことができる。終わり方が、とても美しい。

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ブルックナー 交響曲第4番 朝比奈隆 大阪フィル 2000年

ブルックナー 交響曲第4番

ハイレゾ音源もあります。

ブルックナー 交響曲第4番 ハイレゾ

朝比奈さんの最後のブルックナー演奏のシリーズ。これをハイブリッドで再発したもの。ただし、ハイクオリティSACDということで、ステレオオンリーである。このシリーズは、第9だけは、最初からSACDで発売されたが、これもHQで出た、
2000年11月27日、ザ・シンフォニーホールでのライブ録音。非常にすばらしい音響空間を再現している。実にのびのびとした音である。やはりステレオに特化したことで、フォーマットの余裕があるのだろう。

これは実際に聴いた演奏。この演奏会は、マネージメントがいつものところでなかったこともあって、めずらしく空席が目立った。最晩年の朝比奈さんのブルックナーといえば、あっという間に売り切れたから、非常にめずらしいことだった。

今、あらためてきいてみる。とてもテンポが速く、比較的さらっとした表現である。最晩年の朝比奈さんは、とくに新日本フィルとブラームスチクルスをやったときにクレンペラーを参考にしたそうだ。昔よりぐっとテンポが速い。

このブルックナーも非常にあっさりとやっている感じもするが、録音もすばらしく、実に至福の音響空間に浸ることができる。NHK交響楽団のものより、さらにすっきりした表現である。しかし、軽いというのではなくて、不思議な快適さの中に、圧倒的な満足感がある演奏。

当時、この年齢になって、またあらたな表現に挑戦、というイメージを抱いたものだが、今改めてきくと、これが到達点なのだ、と感慨深い。NHK交響楽団の名演から1ヶ月たっていない。さすが大阪フィルとの結びつきが、ほかでは絶対きけない響きを出している。

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ブルックナー 交響曲選集 朝比奈隆 大阪フィル EXTON 2001年

朝比奈さんが亡くなる直前に、大阪で行われた朝比奈隆の軌跡というシリーズで、ブルックナーの交響曲が取り上げられました。

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演奏されたのは、5,8,9の3曲。このほかに、別の企画で4番が演奏された。あと、定期演奏会で7番が演奏されています。

キャニオンから発売されているのは、このうち、4,5,7,9で、8はこのシリーズではなく、サントリーで2日間おこなわれたものです。 朝比奈隆の軌跡は大阪の朝日放送で録画され、放送もされました。DVDの発売予告がありましたが、発売されていません。9番の映像のみEXTONから出ています。

なお、ほとんど同時期に、フェスティヴァルホールでの定期演奏会で8番を、そのすぐあとに名古屋で8番を演奏しています。

朝比奈さんにとっては、最後のブルックナーのシリーズ。9番が演奏されたあと、名古屋のチャイコフスキーの演奏が生涯最後のものになりましたが、その次の大阪での定期は3番が発表されていました。その楽譜の版が話題になっていましたが、棺に入れらえてしまいましたので、どの稿なのかわからないままになっています。この演奏会は、外山雄三がかわり、内容はシューベルトのグレイトでした。

というわけで、シンフォニーホールでの8番は、CDメディアでは出されていません。テレビでの放映はされており、これも非常にすばらしい演奏でしたが、東京の分が発売されてます。

同時期の名古屋の演奏は、私がきいた8番では、最高のもので、これこそ一生の思い出になる超絶名演でした。朝比奈さんがなくなったあと、DVD-オーディオとCDの抱き合わせの形で発売され、その発売形態が非難の的になってしまいました。

最晩年の朝比奈さんは、クレンペラーを意識したということで、非常にすっきりとして、そしてテンポのはやい、贅肉のとれた演奏が特徴です。

最後の第9番は、映像にもあっていて、もうヨボヨボで見るのもつらく、また演奏もかなり不安定です。

しかし、それ以外は、非常にすっきりした名演になっており、この年になって、この境地に達したという、すばらしく完成度の高い演奏が記録されています。

とくに、SACDとなって出てきたものについては、ものすごく音が美しく、ちょっと信じられない境地です。

交響曲第4番 シンフォニーホール 朝比奈隆の軌跡
交響曲第5番 シンフォニーホール 朝比奈隆の軌跡
交響曲第7番 フェスティヴァルホール 定期演奏会 生涯最後の大阪での定期演奏会
交響曲第8番 サントリーホール 東京定期演奏会
交響曲第9番 シンフォニーホール 朝比奈隆の軌跡 生涯最後のブルックナー演奏

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