ブルックナー 交響曲第8番 朝比奈隆 大阪フィル 1983年 カテドラル2 ビクター

この演奏は、東京カテドラルの2回目の演奏会のライブで、XRCDで再発されている演奏と同じです。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第8番①

朝比奈 ブルックナー 交響曲第8番②、第1番

この演奏会は、東京定期演奏会で3つのプログラムを東京カテドラルで連続して演奏するという暴挙の一部です。これは、最初CDで単発されました。

この3つの演奏会は、幸い全部聴いています。とくに、この第8番は、1980年のチクルスの最後の演奏会を聴き逃がしていることからも、まさにリベンジでした。

この録音、すばらしいです。私は、どうしても、この教会の長い残響で聴くのが大好きなのです。とくに大フィルのちょっと荒い音が見事に美しく変身するのです。

朝比奈さんの第8番の演奏は、ほとんど非常にレベルが高いです。録音しているもの、みんなレベルが高いです。オケもいつもなぜか好調なのです。朝比奈さんの棒もこの曲の場合、けっこうわかりやすいのです。自信のあらわれでしょう。私は、朝比奈さんの指揮で、この曲の生演奏を20回近く聴いていますが、そう感じました。

今回、あらためて、この演奏を聴いて、すばらしいと思いました。カテドラル、なつかしいです。
録音が本当にきれいです。残響、ものすごく長いのですが、録音ではちょうどよくて、まろやかな音になっています。とりかた、うまいです。

朝比奈さんらしい、人生肯定的な、すばらしいブルックナー演奏です。聴いていて幸せな気分になります。

第1楽章、最初から純度の高い演奏をしています。音が澄んでいます。音楽もきれいに流れます。

第2楽章、とてもきれいに音楽が流れます。変に重過ぎず、ずばらしいです。

第3楽章、比較的あっさりしていますが、ホールの響きがきれいで、非常に美しい音楽を奏でています。非常に心がこもっていますが、後年のものとくらべると力がはいっているのに、音楽が軽く感じるかもしれません。後半のもりあがりは本当にすばらしいです。これが、ハース版なのがうれしいですね。全部の旋律がきけますから。22分以降のクライマックスも、ホールのせいで、音がやわらかいですね。やはり、この部分は、最晩年のものにはかないません。あの壮絶さはなくて、もっと健康的です。しかし、そのあとの音のやさしさは何とすてきなんでしょう。

第4楽章、ゆったりした足取りで、ホールの響きを大事にして弾いています。ここでは、金管楽器が見事にきまっています。全体に響きが非常にのっており、音に勢いもあります。最後は圧倒的な迫力でおわります。

Share

ブルックナー 交響曲第7番 朝比奈隆 大阪フィル 1983年 カテドラル2 ビクター

これは、東京カテドラルの2回目の演奏で、XRCDで再発されているものと同じ演奏です。いまは単独で入手できます。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第7番

東京カテドラルにおける1983年のシリーズでの演奏会。

このときは、わずか4日で3演奏会、それも7,8の交響曲とミサ曲第3番を演奏しています。それも東京定期演奏会として行われたものです。

当時はタフだったですねえ。

私は幸い、全部の演奏会に行きました。

東京カテドラルは、相当残響が長いのですが、この録音は、たいへん上手で、音がかぶりません。残響がきれいにはいっています。その分、オケの音もきれいに聴こえます。

朝比奈さんとしては、ブルックナーはこの第7が一番演奏回数が多いのです。だから、こなれた演奏が多いです。これも非常にすばらしい演奏です。第7といえば、あの聖フロリアン盤ですが、あれば神のなせる業で、何から何まで特別です。あれは、すべてが別格。

朝比奈さんは、ここの場所を気に入っていたようなのですが、これ以降実現しませんでした。宇野さんが反対したからでしょうか。

録音は非常にすばらしいです。XRCDになったものは、すごい情報量です。

第1楽章

最初からテンポがはやいです。すっきりした表現です。きれいです。大阪フィルの音とは思えません。音楽がなかなかきれいに流れます。あの聖フロリアン盤はものすごくゆっくりですが、あれは特別で、朝比奈さんの7番はだいたいこのテンポです。中間部はなかなかねばりのある表現です。全体的に表現がこなれていて、よどみがないです。第1楽章コーダは、例によって超スローテンポです。

第2楽章

静かなのと、音が比較的弱いのがめずらしい。そのうち乗ってくるが、かなり旋律の動きも固いところがあるが、ホールがうまくはたらいて、きれいに聴こえます。比較的表情がおとなしい。

第3楽章

重量感と表情豊かさをもった、なかなかすばらしい演奏です。残響もうまく利用しています。

第4楽章

かなり自由な表現でぐいぐい進む。オケがけっこう疲れてきたのか精度がさがってきているが、ホールトーンがうまくそれを隠す。一気にフィナーレにすすむ。

Share

ブルックナー 交響曲第6番 朝比奈隆 東京交響楽団 1980年 ビクター

ビクターのブルックナー交響曲全集にフィルアップされている演奏です。

東京交響楽団の演奏会のライブ。東京文化会館。1980年です。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第6番

これは、単発されず、全集が出るとき、どうするんだろうと思っていたら、こういう思いがけない録音が残っていた、という感じでした。

第6番は演奏回数が少なく、私は朝比奈さんの実演を聴く機会はありませんでした。

この演奏、大阪フィルではないので、音が比較的明るく、アンサンブルも比較的まとまっています。表現が意外に淡白です。

朝比奈さんと東京交響楽団は相性がけっこうよくて、晩年にもいろいろ演奏しています。

ブルックナーとしては、第5番で一旦リセットして、またあらたにスタートした、というようなことを朝比奈さんが対談で言っています。ただ、演奏は相当むずかしいようです。

録音は悪くないが、比較的明瞭度が低いというか、少しヴェールがかかったような印象があります。しかし、SACD盤は明瞭度がまし、きわめて自然な残響でとても素晴らしいです。

第1楽章

比較的淡々とはじまります。仕上げが比較的きれいです。全体的にすっきりしてはいます。しかし、あんまり洗練された響きではないのと、テンポもけっこう動きます。

ただ、最後のキャニオンの方はもっとすっきりしているのに、もっとしみじみもしているのです。この曲、なかなか表現が難しいです。

第2楽章

ブルックナーで、もっとも美しい音楽のひとつだと思います。ロマン的でなく、淡々とやってかつ泣かせるという意味では、後年の7,8,9にもないものがある、空前絶後の名曲です。そのなかでも本当に天国的なのは、実は朝比奈さんのキャニオンと、ヴァントのミュンヘンフィルでしょうね。

ゆっくり、しずかに始まります。表情は比較的淡白。あの第2主題は、出だしは不調なのです。しかしヴァイオリンはすばらしい。そのうち盛り上がってくるとなかなかの音を奏でます。そのあとのしみじみした第3主題はかなり淡白ですが、なかなかきかせます。

後半は本当にすばらしいです。ゆったりしたテンポで、やさしく包まれるというか、これだけ優美な音楽は、朝比奈さんとしては珍しいです。涙が溢れてきました、

第3楽章

低音部がしっかりテンポをきざみ、ヴァイオリン、管がのってきます。あんまりがちがちではない感じ。思ったよりも淡白。

トリオは、あっさりとしていて、かつ空間がきれいです。

第4楽章

ここに来てエネルギー全開ですね。かなりテンポが速いので、おもったより重量感がありません。このころは、テンポの緩急がけっこうあります。それが後年になると、もっとインテンポなのに、表現の幅が出ます。これが円熟なんでしょうか。第2主題はかなりねばっこい表現です。その後も一気に行きますが、意外にあっさり目です。

全体的に言って、この6番は、比較的淡々として、音色も明るくて、比較的軽めの表現です。

こういって、キャニオン盤聴くとおもしろいですよ。もっと軽くて、すっきりしていて、淡々としているのですが、もっともっとせまるものがあって、もっと感動します。音楽の円熟とは、難しいものです。

Share

ブルックナー 交響曲第5番 朝比奈隆 東京都交響楽団 1980年 カテドラル ビクター

ビクターの全集に含まれている演奏だが、もとは、1980年に行われた東京カテドラルの第1回目のひとつで、最初は、このカテドラルチクルスのLPセットで発売された。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第5番①

朝比奈 ブルックナー 交響曲第5番②、第0番

私にとって、第5交響曲を心底堪能した最初の演奏ということで、思い出深いものである。
この演奏会が終わって数日間、あたまのなかで、この曲が鳴り響いていた。

東京カテドラルの響きがすばらしく、とくに第4楽章のコラールのあとの弦楽合奏が静かにはいるところなど、いまでも思い出して鳥肌がたつ。全体的に流れがよく、大フィルの演奏よりスマートに感じる。会場のひびきもあるが、とてもリッチな響きが楽しめる。

東京都交響楽団の響きも美しい。

朝比奈さんは、このチクルスをやっていて、東京のオケがあまりにもすばらしく大阪フィル大丈夫かな、と思った、とこのシリーズ最終公演後の懇親会で語っていた。

・ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調(原典版)

 第1楽章 Introduction: Adagio – Allegro [22:30]
 第2楽章 Adagio, Sehr Iangsam [17:05]
 第3楽章 Scherzo: Molto vivace, schnell [14:33]
 第4楽章 Finale: Adagio – Allegro moderato [27:09]
 東京都交響楽団
 朝比奈隆(指揮)

 録音:1980年9月3日、東京カテドラル聖マリア大聖堂(ライヴ、ステレオ)

この演奏は、XRCDで再発された演奏と同一です。

Share

ブルックナー 交響曲第4番 朝比奈隆 大阪フィル 1989年 ビクター

ビクターの全集に含まれているもの。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第4番

ビクター盤は、基本的にカテドラルのライブをメインにしているが、日本フィルのあの記念碑的な演奏ではなくて、大阪フィルのライブを採用している。このビクターの全集、やはりよく演奏される4番は大阪フィルということにこだわったのだろう。

名演だったカテドラルのライブは、ながいこと手にはいらなかったが、今は、タワーレコードが出している。あの実演での興奮はわすれられない。

これは、1989年2月17日の大阪フェスティヴァルホールのライブ。

この演奏のライブはきいていない。このころの大阪での演奏会にはほとんど行っていないのである。

ジャンジャンのものよりはるかに透明感があり、すっきりした印象がある。

第1楽章

最初のホルンの音が澄んでいない。が、そのつぎの弦からは音の純度が高くなる。あのジャンジャンのような、ものすごくうきうきする名調子はないのだが、十分な推進力をもってぐいぐいとひいている。やはり中間部以降なかなか快調で、金管の音も澄んでくる。

第2楽章

おちついた足取りで、なかなか美しい演奏。ジャンジャンのときより、音質的には、向上している。

第3楽章

音に勢いがあるが、金管の音の純度が低いのが気になる。音の構成力とか、じゃんじゃん盤よりもスケールが大きくなっている。

第4楽章

最初のところの音のたての線がそろっていない。比較的合奏が雑なところが目立つ。音の勢いはあるが、どうも音が汚れてくるのが少々残念ではある。

Share

ブルックナー 交響曲第3番 ノヴァーク第2稿 朝比奈隆 大阪フィル 1984年

朝比奈さんのビクター全集にフィルアップされているもの。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第3番

この演奏は、アダージョ第2番とあわせて最初LPで出た。そのとき同時にこれだけがCDで出たのだが、LPを買わなかったのは、今にして思えば痛恨事である。しかし、その後ようやくアダージョも出たので、何とかなったが・・・。

1984年大阪フェスチヴァルホールでのライブ。

録音は、ホールトーンをよくひろっていて、なかなかすばらしい。

ジャンジャン盤と比べて音の品位はずいぶんあがっている。

朝比奈さんとしても、この曲は苦手にしている。対談でも、できたらやりたくない、とまで言っている。

楽譜は、ハース版がないこともあって、いろいろやっている、これは、ノヴァークの第2稿によっている。

基本的に。ジャンジャンと比べても淡々とした演奏。

第1楽章、淡々とすすみ、どちらかというとあっさりした表現、ある意味乗り切れないところもあるかもしれない。

第2楽章、こちらも淡々としているが、音楽がよく流れ、スケールも大きい。

第3楽章、スケルツォ。刻みがしっかりしていて、比較的ゆっくりめのテンポで、なかなか雄大である。
トリオは、中庸のテンポで、チェロの主題も美しい。流れも悪くない。

第4楽章、こちらは、ぐいぐいとかなりエネルギッシュ。最後までスケールの大きい音楽がつづく。この稿だと、エーザー版とくらべてカットが多く、あっさりと終わってしまう。

Share

ブルックナー 交響曲第2番 朝比奈隆 東京都響 1986年 ビクター

ビクターのブルックナー交響曲全集にフィルアップされている。
1986年の東京都交響楽団の東京文化会館でのライブ。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第2番

朝比奈さんは、この第2番はあまりとりあげていないが、なかなか名演が多い。

ジャンジャンのものも、ジャンジャンのなかでは、出色の出来だし、この演奏も、すばらしい。

オケが大フィルではなくて、東京都交響楽団なので、一番安定しているともいえる。
東京都交響楽団では、けっこうブルックナーを演奏しているが、だいたいFONTECの録音である。

オンマイク気味の録音だが、非常に明瞭ですばらしい音響。

第1楽章、比較的粘りのある旋律で進むが、全体の仕上げがなかなか美しいし、音楽の流れがよい。

第2楽章、まず技術的に安定しているのがいい。音色が明るい。とくに金管楽器が安定しているのが好ましい。後半の弦楽合奏も音色が美しく好ましい。

第3楽章、非常に明快で快適なテンポで豪快に進む。音色が明るい。トリオ部分は、テンポがはやく、そして流れも非常によい。

第4楽章、明るい音色で、明快。勢いもあり、ぐいぐいとクライマックスとすすむ。

最後は拍手はない。

とても明快で、誠実で、なかなか聴き応えのある名演。

Share

ブルックナー 交響曲第1番 朝比奈隆 日本フィル 1983年 ビクター

ビクターのブルックナー交響曲全集にフィルアップされているもの。最初は単発で出ていた。

今は、復刻盤が出ている。(全集のばら売りの形なので、8番のフィナーレがついているが・・・)

朝比奈 ブルックナー 交響曲第8番②、第1番

1983年1月28日、東京文化会館でのの日本フィルの演奏会のライブ。このころの朝比奈さんの演奏は、カテドラル公演くらいしか聴いていないので、これはライブは聴いていない。

この当時から、朝比奈さんの演奏は、そのすべてが録音されるようになっている。

この演奏、ライブ感もよく出ていて、なかなかいい音である。

第1楽章

足取りは、ジャンジャン盤より軽い。日本フィルもなかなか善戦している。音が大フィルよりもずっとやわらか。オケの技術は、今のレベルからするとかなり落ちる。表情もすこしおとなしい。
後半になってけっこうのってきて、なかなかいい音を出している。

第2楽章

金管楽器の和音はおとなしい。弦もおちついた音色である。
ホールトーンがうまく生かされていて、第1楽章とくらべ、はるかに洗練されている。
かなり自由なテンポの変化があり、十分美しい。

第3楽章

朝比奈スタイルのスケルツォとしては、比較的軽めの表現。全体的な音色もおだやか。テンポは比較的ゆったり目ではある。

第4楽章

かなりきちんとしてきて音もまとまりが出てきている。音も洗練されてきた。
大阪フィルより音が明るい。展開部のところで、少し音楽がながれなくなる。最初と最後の出来がいい。

Share

ブルックナー 交響曲第0番 朝比奈隆 大阪フィル 1978年 ビクター

ビクターから発売されたブルックナーの交響曲全集にフィルアップされているもの。最初は、LPで発売された。

ビクターの全集は、ジャンジャンのあとの時代の寄せ集めではあるが、この時期の演奏は、なかなか充実しているからおもしろいものがそろっている。

最初セットで出て、それから、追悼盤ということで再発された。今は、復刻されており、単独で入手可能。

さて、第0番。

朝比奈 ブルックナー 交響曲第5番②、第0番

朝比奈さんは、この曲は4回しかとりあげていない。そのうち3回は公式録音されている。1回は朝比奈会がCDにしている。私は、朝比奈会は、最初は入っていたのだが、熱心な会員ではなく、その後会費をおさめていなかったので、除名されてしまった。だから、この2回目の演奏はもっていない。それから、札幌で演奏した。その後は、完成度が低いということでレパートリーからはずしてしまった。

この第0番は、大阪フィルの定期演奏会でのライブ。1曲目は、シューベルトのミサ曲第5番で、このステージは、私は合唱団の一員として歌い、休憩後ただちに2階席に行き、この歴史的な日本初演に立ち会ったのである。

このシューベルトの演奏は、大阪フィル合唱団がLPにしており、私も所有しているので、いずれコメントしたい。

かなりオンマイクの録音であるが雰囲気もよく出て、すばらしい音がきける。(シューベルトのミサのLPはあんまり音がよくない、当時商業用とそうでないものは録音の質がずいぶん違った。)

第1楽章、ちょっとゴツゴツしたところがあるものの、なかなか清涼な音色で、推進力もある。音楽の愉悦感を十分に感じることができる。ブルックナーの初期の作品であるが、まさにブルックナーの音がしている。ちょっと弦で音程があぶないところもある。

第2楽章、比較的淡々としているが、ヴァイオリンの歌がはじまると実にしみじみと味わい深い。

第3楽章、豪快でど迫力のあるスケルツォ楽章。この楽章は、やはり美しいトリオがききもの。シンプルながら美しさを楽しむことができる。

第4楽章、推進力があり、なかなか力強い表現。ただ、曲の出来というか、対位する旋律が単調なのが気になる。構造的には、やはり弱いのかもしれない。演奏は、豪快です。

Share

ブルックナー 交響曲第8番 朝比奈隆 大阪フィル ジャンジャンお蔵入りバージョン

ジャンジャンの全集では、最初後期3曲をレコーディングで行い、初期、中期は基本ライブということで企画された。2番は、公開録音となった。

それで、響きのよい神戸文化ホールでまず、7,8,9と録音された。

しかし、オーナーの高橋氏は、この8番の演奏が、いまひとつ気に入らなかったらしい。もっともっと出来ると思ったらしい。

それで、同じホールで、観客をいれて録音しなおしとなった。この録音は、観客は、席のうしろの方にいれられた。前方の席はあけられていた。

そして、その公開録音が発売となった。これが衝撃的な演奏として歓迎された。

さて、そのもとの録音はどうなったのだろうか。

ジャンジャンでは、最初8番のみ、つぎに7,8,9番の3曲、そして、最後に全集と3回にわけて発売されたので、最初の8番と次の後期のものとは別の演奏ではないか、という噂もあったが、私は全部勝ったので、同じものであるということはわかっていた。

ジャンジャンの全集は、数回出ているが、3回目に出た全集で、特典盤としてこの演奏がはじめて公になった。

これ、なかなかいい演奏である。で、再録と似たようなスタイルであるが、やはり再録した方が熱気もあるし、すばらしいと思う。

・交響曲第8番ハ短調 WAB.108(ハース版)[82:47]
 第1楽章:15:49
 第2楽章:16:38
 第3楽章:26:20
 第4楽章:24:00
 録音時期:1976年4月15、16日
 録音場所:神戸文化ホール
 録音方式:ステレオ(セッション)

Share